2022年4月の日記

ごりら

こんにちは! ごりら@goriluckey)です!!

このページは『ごりらのせなか』の主人公・ごりらの2022年4月の日記をまとめたものです。

『ごりらの日記』はその日のできごとや考えたこと、その日に思い出したある日のできごとなどを好き勝手に書いています。

ごりら

好き勝手に書くのが楽しくて続けています!

「2022年3月」の日記はこちら!

2022年4月1日(金)|有給休暇の「消化日数」

「有給休暇の取得」はサラリーマンであることの最大のメリットと言っても良い。

なんと言っても働いていないのにお給料をもらえるのだ。「ボーナスの支給」も魅力的ではあるが、ボーナスと違い有給休暇は労働基準法で定められている制度だ。

有給休暇は勤続年数によって毎年付与される日数が決められており、会社の規模や業績、個人の評価にかかわらず、必ず付与される。

継続勤続年数 付与日数
0.5年 10日
1.5年 11日
2.5年 12日
3.5年 14日
4.5年 16日
5.5年 18日
6.5年以上 20日

わたしは今の会社での継続勤務年数が6.5年以上あるので毎年20日の有給休暇が支給されている。

ただ、こんなにすばらしい有給休暇にも弱点がある。有効期限だ。

有給休暇は発生してから2年間で消滅する。2020年4月に支給された20日は2022年3月まで、2021年4月に支給された20日は2023年3月までに使わないと消滅する。つまり最大で40日分しか保有できない仕組みだ。

なので、3月が終了した時点で有給休暇の残りが20日以下であれば、その時点では1日も消滅させることなく消化したことになる。

2022年3月31日時点でわたしの保有している有給休暇はちょうど20日だった。この1年間で20日の有給休暇を取得し、1日たりとも無駄にすることなく消化することができたということだ。

厚生労働省の「令和2年就労条件総合調査」によると、労働者が取得した有給休暇の日数は10.1日だそうだから、20日消化しているわたしは(我ながら)優秀だと思っている。

ところで、「令和2年就労条件総合調査」では労働者が有給休暇を「使う」ことを「取得」と表現しているのだが、わたしは「消化」の方がしっくり来る。「取得」した有給休暇を「消化」するという認識だからだ。

「そんなのはどっちでも良いじゃないか…」と思われるかも知れないが、有給休暇を100%消化するには案外大切なポイントだと思っている。

わたしは毎年「今年も有給休暇を使い切る! 」と強く決意しているし、常にあと何日残っているかを確認し意識している。有給休暇を100%消化し切るコツはまた別の記事でくわしく書いてみたい。

今年度も有給休暇20日は必ず使い切る!

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2022年4月2日(土)|甥っ子に会いに行く

久しぶりに甥っ子に会った。

「前回会ったのはいつだろう…? 」と思いながらiPhoneの写真フォルダを探してみると、2020年1月だった。(それから世界は一変してしまった。)

前に会った時はまだ赤ちゃんだった甥っ子もずいぶん大きく成長していたが、実は弟夫婦が「みてね」というアプリでまめに写真や動画を共有してくれているので、甥っ子が今どんな感じなのかはよくわかっているのだ。

なので「うわぁ! 大きくなったなぁ!! 」というインパクトはそれほどない。それでも久しぶりの再会はやっぱりうれしいし、感動的だ。

“高い高い”をしてあげると、甥っ子は足をビヨンビヨンと動かして興奮していた。なつかしい感覚! 息子が同じような動きをしていたのを思い出す。

今は恐竜に興味があるらしく、たまご型の入浴剤から生まれた恐竜のおもちゃで遊んでいた。こういうやつ。

入浴剤にしてはかなり高いが、再会記念にプレゼントしよう。

甥っ子が恐竜のおもちゃで遊んでいるのを見た、恐竜好きのうちの娘が「これは知ってる? 」とiPhoneでいろんな恐竜の画像を見せはじめる。

トリケラトプス、ステゴサウルス、ティラノサウルス、プテラノドン。このあたりは甥っ子も知っていて、画像を見るたびにうれしそうにしていたのだが、「ケツァルコアトルス」はキョトンとしていた。そらそうだ。

わたしは娘に教えてもらって知っていたが、「ケツァルコアトルス」は一般的にはめちゃくちゃ知名度が低いはず。甥っ子が知ってるわけがない…

娘は「ケツァルコアトルス」の知名度が低いと言われて不服そうな表情を浮かべていた。

次に会えるのはいつになるかわからないが、甥っ子が「ケツァルコアトルス」を覚えるぐらい恐竜にくわしくなっていたらおもしろい。娘と恐竜話で盛り上がりそうだ。

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2022年4月3日(日)|伊勢シーパラダイス

今日は甥っ子と「伊勢シーパラダイス」へ。

ずっと「二見シーパラダイス」だと思っていたら2015年に名鉄グループから離脱して名称変更したらしい。正式名称は「伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス」。けっこう長い名前だ。

まだ「二見シーパラダイス」だったころに当時3歳の息子といっしょに来て以来で、「あっかんベー」で有名なミナミゾウアザラシの“丸ちゃん”といっしょに撮った写真が残っている。残念ながら丸ちゃんは2013年に永眠したが、今も館内には記念写真が撮れるパネルが設置されていた。

うちの息子、娘、甥っ子は年齢も少し離れているので、水族館の中ではそれぞれが全然違う反応でおもしろかった。

息子は自分のペースで見てまわるので完全に別行動。退屈そうにはしていたが、意外とちゃんと見ていたりする。

娘はiPhoneを持っていろんな水槽の生き物の写真を撮りまくったり、お気に入りの生き物はずーっとながめていたり。1番長く見ていたのはケヅメリクガメ。ゆっくりとした動きが見ていて楽しいらしい。

娘が撮影したケヅメリクガメ
娘が撮影したケヅメリクガメ

甥っ子は水槽にいる魚を見つけては「ここにさかながいるよ」と指を指して教えてくれる。でもトドやセイウチのような海獣には圧倒されていて、お母さんにしがみついたまま。その反応もかわいい。

迫力あるセイウチのショー
迫力あるセイウチのショー

歴史のある水族館なので施設は古びた感じはするが、海獣たちのパフォーマンスは迫力があるし、ツメナシカワウソとの握手やゴマフアザラシとの記念撮影は子どもが楽しめる。

タツノオトシゴを指に巻きつけたり、ドクターフィッシュを「みそぎフィッシュ」と呼んでみたりさまざまな工夫がされていた。

休憩スペースに設置されているテーブルは水槽と一体になっていて、クマノミやウツボを眺めながらぼーーーっとすることもできる。ここで1日中すごせそうだ。

「伊勢シーパラダイス」は一時は全国の水族館の中でYouTubeの登録者数が1位だったこともあるそうだ。(ちなみに現在の1位は鳥羽水族館とのこと。)できる限りの工夫をされていて好感が持てる水族館だ。

「伊勢シーパラダイス」のYouTubeを見る

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2022年4月4日(月)|ニヤニヤ笑い“狩り”

iPhoneでイヤホンを着けてオンラインのトークイベントを試聴していると、娘が目をまん丸にしながらこちらを見ているのに気がついた。

「あ…そうか………」わたしは気がついた。トークイベントの内容がおもしろくてついついゲラゲラ笑っていたのだ。娘はそのようすを見て目をまん丸にしていたのだ。

と言うのも、以前、娘がYouTubeを見ながら笑っているのを見た時にわたしが「なんやその気持ち悪い笑い方は!? 」と言ったのを娘は根に持っている。

それ以来、わたしがiPhoneを見ながら笑っているのを見つけては「とっとも笑ってるやん!! キモッ!! 」と言って来るのだ。わたしもまたやり返すので、娘との攻防が続いている。

だけど今回わたしはトークイベントを見ながら声を出して大笑いした。わたしの価値観では大声で笑うのはセーフ。テレビを見て笑っているのと同じだ。気持ち悪くない。

わたしがはじめて娘に「気持ち悪い笑い方」と言った時、娘はイヤホンを着けてiPadを見ながらニヤニヤと笑っていた。

イヤホンを着けている場合、周囲の人はなにを見て笑っているのかわからないから、“ニヤニヤと笑うような動画”を見ているのだと想像せざるを得ない。例えば、漫才を見ているのであればニヤニヤ笑うことはないと思う。

ニヤニヤ笑うのは堂々とは笑えないけどつい笑ってしまう場合だと思う。それこそ娘といっしょに『月曜から夜ふかし』を見ている時はニヤニヤ笑いになってしまう。あの番組は娘の前で正々堂々と笑えないことが多い。

文章を読みながら笑う時もニヤニヤ笑いになりがち。実際、Twitterや友だちとLINEのやり取りをしている時にニヤニヤ笑いをしているところを娘に“狩られた”ことが何度かある。

イヤホンを着けてYouTubeを見ながらニヤニヤしている時も、Twitterや LINEを見ながらニヤニヤしている時も周囲の人はなにがおもしろくて笑っているかわからないし、堂々としていない感じが気持ち悪いのだと思う。

なにが言いたいのかと言うと、今日のわたしは堂々と声を出して笑っていたから、やっぱり“セーフ”なのだ。

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2022年4月5日(火)|通学路を歩く

わたしは毎朝30分程度のウォーキングをしている。今朝は娘もいっしょにウォーキングをする約束をしていたので朝起きて楽しみに待っていたのだが、いつまで待っても娘は起きて来ない。予想通りの展開ではある。

仕方なく娘の部屋に起こしに行くと「あと5分だけ…」と寝坊をする人の典型的なリアクションを残して娘は布団の中にもぐってしまった。

そして5分後。「もしかしたら起きないかも…」となかば諦めつつも起こしに行くと、「なんで(ウォーキングする)約束をしてしまったんや…」という後悔の表情を浮かべながら娘は布団から出て来た。

今日のウォーキングの目的は娘が入学する中学校までの通学路を歩くこと。

決して複雑なルートではないのだが、娘は「どうやって行けば良いかわからん…」と言うので「じゃあ1回行ってみようか! 」となったのだ。中学生の娘に対してちょっと心配しすぎかなとも思ったが、通学路の危険なポイントを確認しながらいっしょに歩いておいて悪いことはないだろう。

それと娘の歩くスピードだと実際にどれぐらいの時間がかかるのかも確認しておきたかった。体力のある息子でも20分ほどかかると言っていたので、もしかすると30分近くかかるかも知れない。

家から出ると、晴れていて気持ちの良い天気だった。

先週末に雨は降ったが、通学路に咲く桜はそれほど散っておらず、まだまだ満開と言って良い。ソメイヨシノの淡いピンク色が青空を背景に浮かび上がる。

けれども、まだまだ眠たそうな表情の娘の足取りは重く、満開の桜を見て一瞬テンションが上がったようにも見えたが、「遠い…」「だるい…」とネガティブな発言が出まくる。心配だ…

自宅から中学校の校門まではやはり息子が言っていたよりも時間がかかった。今日のように天気が良い日は気持ち良く歩けるが、雨の日はこの距離を歩くのはなかなかつらそうだ。不安が募る。

中学校からの帰り道は心なしか娘の足取りが少し軽くなり口数も増えたような気がする。

「ココアが飲みたい! 買って帰ろう! 」と言うのでいつものパン屋さんに立ち寄ったが、ココアは売っていなかった。がんばって歩いたからココアはあとで買いに行こう。

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2022年4月6日(水)|20代のころの上司の話

新年度になって会社の偉い人の話を聞く機会が増えたり、今シーズンの阪神タイガースの不甲斐なさは監督に原因があるのではないかと考えたりしているからなのか、ふと20代のころにお世話になった上司の言葉を思い出した。

どういう経緯でその話になったのかは忘れてしまったのだが、たしか「判断基準」や「価値観」の例え話だったと思う。それはこんな話だった。

「もしも“億の商談”に向かう途中でおばあさんが苦しんでいるところに出くわしたとしたら、当然おばあさんを助ける。

自分ではなく部下から連絡を受けたとしても助けろと言う。どちらを優先しないといけないかは明白だろ?

その結果、商談がうまくいかなかったとしてもそれは仕方のないことだ。」

この言葉の直前の話を思い出せないので、今こうして文章にすると「そらそうだ。」と思われてしまうかも知れないが、当時はこの例え話にも納得感があったのは覚えている。

けれども、この話が印象に残っているのは、続きがあったからだ。

その上司は続けてこう言った。

「だけど、俺はそんな大切な商談に向かう時に苦しんでいるおばあさんに出くわすことはない。」

これは万が一そんなことが起きても大切な商談には間に合うように準備している…ということではなく「俺はそんな星のもとには生まれていない」というニュアンスの言い方だった。

これも文字にすると横暴な人を思い浮かべてしまうかも知れないが、決してそんなことはなく、人間的にも非常に魅力があったし、組織マネジメント力がズバ抜けている人だった。

わたし自身も「結局最後はうまく行く星の元に生まれている」と思っているのだけれど、わたしの場合は“結果オーライ”な発想だ。この上司は絶対的な強さを持っている人だった。そこに憧れの気持ちがあったから、この話がいつまでも印象に残っているのかも知れない。

この人はわたしが20代のころに出会った上司だが、その後、この人を超える上司には出会っていない。

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2022年4月7日(木)|頭髪と服装

娘の入学式のあと、保護者向けに今後の予定の連絡や学校の教育方針に関する説明があった。

その中で特に印象的だったのが「生徒指導」についての話だ。とにかく生徒指導に力を入れている中学校であることが伝わって来た。

娘が入学した中学校はわたし自身が通っていた中学校ととなり同士で、当時はどちらの中学校もそれなりに荒れていた…

野球部の先輩がバットを持ってとなりの中学校に殴り込みに行った…といったこともあったような、なかったような…!? そんなマンガやドラマのようなことが実際にあったから、30年以上経過した今も生徒指導に注力されているのはわかる気がする。

「生徒指導部長」という肩書の先生が前年度の状況報告をされた。今は生徒が表面的に荒れているという雰囲気はないものの、生徒指導が必要なトラブルはSNSやLINEで起こっているそうだ。こういったトラブルは全容を把握するのにも時間がかかり、ほとんどのケースで完全に解決することはできないとおっしゃっていた。

個人の所有物であるスマートフォンで起きるトラブルには学校として踏み込んだ指導ができないから、SNSやLINEについての教育は各家庭でも教育してほしいということだった。うちの娘も特に最近、友だち同士でLINEをする機会が増えているので改めて気を付けるポイントを確認しておこうと思う。

そして、もうひとつ学校と家庭が連携して取り組みたいと話されていたのが頭髪と服装に関することだった。一般的には、頭髪に関する規則はかなりゆるくなっているという認識だったので、ちょっとおどろいた。

「例えば高校側から本校の生徒を見た時に校則を守っている生徒が不利益を被るようなことがないように校則違反をする生徒に対しては指導していきます。」といった内容の話だ。そう言われると反論できないなと思った。(反論したいわけではないけれど。)

最後に「昔に比べると柔軟に対応しています。」と付け加えられたのだが、どう考えても頭髪と服装についてはビシバシ取り締まりますよという雰囲気だった。

ちなみに校則には「剃り込み」「モヒカン」など禁止事項が具体的に書かれている。まるで『北斗の拳』に出て来る悪党のようなヘアスタイルだが、わたしが中学生のころにはまだ実在したのだ…

今時ではないのかも知れないが、自由なヘアスタイルやファッションを公立の中学校が認めるのは難しいし、厳しく取り締まると宣言されるのも仕方ないと思う。自由なヘアスタイルが「個性を育む」で済めば良いが、『北斗の拳』の悪党を誕生させてしまう可能性はやっぱりあるのだ。

そんなことを考えながら娘が教室から出て来るのを待っていたら、なんと家にも遊びに来てくれたことのある娘の友だちがいきなり生徒指導室に連行されているのを目撃してしまった。

軽くメイクしているのとスカートが短いことを注意されたそうだ。言われればたしかに…と思う程度だったが、学校が「これぐらいならOK」という判断をするのは難しいから徹底的に取り締まらざるを得ないのだろう。

娘の友だちが入学初日に生徒指導室に連行されたのは衝撃的ではあるが、彼女はどこか大物感のある子だ。押さえつけるよりも感性を解き放つように導いてあげた方がおもしろそう。

とは言え、学校が認めるわけにはいかないだろうから、中学生活はうまーく立ち回ってほしいなと思う。

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2022年4月8日(金)|娘の中学校生活、はじまる

娘の中学校は入学式の翌日からいきなりお弁当が必要だった。油断していた。

入学式は木曜日だったから、なんとなく「お弁当は翌週から」と思い込んでいたのだ。

好き嫌いなくなんでも食べてくれる息子と違い、娘は嫌いな食べ物が多い。牛肉ダメ、豚肉ダメ、鶏肉ダメ、卵焼きもダメ………「いったいどうしろと?? 」というレベル。

とりあえずお弁当初日を乗り切らないといけない。

冷凍庫に、実家の母親の手づくりのハンバーグが保存してあったので、これをメインのおかずにすることにした。

「ハンバーグは牛肉では? 」と思われるかも知れないが、牛肉が嫌いな娘もハンバーグは食べられるのだ。特に「ばあちゃんのハンバーグは美味しいから大好き! 」と言ってくれる。娘の中学校生活ではじめのお弁当にぴったりのおかずだ。

さらに冷凍庫を探るときんぴらごぼうも発見。これも母親の手づくり。

あとは息子のお弁当でも大活躍をしたちくわキュウリを入れておけばなんとかなるだろう!

それらのおかずを詰め合わせてできたのが、こちら。

娘のお弁当
娘のお弁当

色合いとしては「黄色」がほしかったが、「卵焼きはイヤ! 」と言われるのでどうしようもない。

娘の背中には少し大きめのカバンにお弁当箱を入れて娘は中学校へ出かけた。

ちなみに学校公認なのかと思うほど、娘の中学校では「NORTH FACE」のカバンを背負っている生徒が多かった。うちの娘もだけれど。

午後になって娘が帰って来た。帰って来るなり「チーズちくわの美味しさを知ったわ! 」と言った。

ちくわキュウリだけでなく、チーズちくわを入れておいたのが良かった。大勝利!

だけど、そこから娘のグチがはじまった。

「中間休みもお昼休みもないんやけど、どうなってるん!? 」

小学校の時は2時間目と3時間目の間に20分間の「中間休み」があったが、たしかに中学校の時間割に「中間休み」はない。

「でもお昼休みはあるやん? ないってどういうこと? 」と聞くと娘がプンプンと怒りながら言う。

「12:35〜13:10が休みって言うんやけど、その時間にお弁当食べたんやで! じゃあ友だちといつ遊べば良いの!? 」

娘はごはんを食べるスピードが遅いので35分の休み時間だと短いということなのだろうけど、むしろ笑ってしまいそうになるぐらい、娘は怒っている…

せめて友だちといっしょにお昼ごはんを食べられると良いのだが、今はひとりひとりの机で前を向いて食べているらしい。「黙食」も徹底されているそうだ。

まだ授業ははじまっていないのに休みが少ないと怒り狂う娘…

早く学校生活になれてくれるのを祈るばかりである。

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2022年4月9日(土)|食べ放題か、単品か

息子が高校生、娘が中学生になったことで顕在化した問題がある。

それは「焼き肉の食べ放題がお得か、単品がお得か問題」である。うちがよく行くのは京都市内を中心にチェーン展開している「焼肉 やる気」だ。

「焼肉 やる気」の食べ放題は3コースある。コースによって注文できるメニューが異なる。

「焼肉 やる気」の食べ放題コース

  • スタンダード: 2,680円(税抜)
  • スペシャル: 2,980円(税抜)
  • プレミアム: 3,680円(税抜)

この金額は中学生以上の料金で、娘が小学生のうちは半額だった。娘が中学生になったことで食べ放題の料金が上がるのだが、悩ましいのは娘があまり食べないことだ。

食欲旺盛な息子は十分に元が取れる計算が立つが、小食の娘は割高になってしまう。

これまではまったく考えたことがなかったが、娘の料金が上がることを考えれば単品メニューの方がお得なのではないかと。

食べ放題の方が安心して注文できるが「元を取らなければ!! 」という使命感のようなものが芽生えてしまい、自分が食べたい以上の注文をしてしまう。

その結果、いつも食べ終わると「満腹感」はあっても意外と「満足感」は少ない。食べすぎて満足のピークを超えてしまうのだ。

料金が「青天井」というリスクはあるが、試しに食べ放題コースではなく単品で注文してみることにした。

各テーブルに設置されている端末で注文をする。その時点でいくら注文しているかを端末で確認することもできるのだが、あえて途中経過は見ずに注文してみた。

(ちょうど昨日の日記に娘は嫌いな食べ物が多く、牛肉も食べないと書いたので補足しておくと、娘は牛タンは食べられる。食べられると言うより、好きなレベル。)

お肉やサラダ、デザートを食べ満腹になったところで注文を終了。ドキドキしながら料金を見た。

(「うわっ…!!! 」)

思わず心の声が漏れそうになり、グッと飲み込んだ。食べ放題の料金をオーバーしていたのだ。

料金を見てまずはじめに頭に浮かんだのは「やっぱり次から食べ放題にしとこ…」という考えだ。だが、すぐにもうひとつ別の考えが浮かんだ。「これならもう別の焼き肉屋さんの方が良いんじゃない? 」という考えだ。

今回単品で注文してみてショックだったのが、食べ放題コースのお肉とクオリティが変わらないと感じたことだ。

わたしは食べ放題コースよりも単品で注文した方が同じメニューでもクオリティが高いと思い込んでいたのだが、その違いがわからなかった。スイーツもコンビニスイーツの方がはるかにクオリティが高く、割高感があった。

その上で食べ放題コースよりも料金が高くなってしまったのだから、満足度は低いに決まっている。

同じ料金でもっと満足できる焼き肉屋さんはありそうだ。長年愛用していたお店だっただけに、残念な発見だった。

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2022年4月10日(日)|ファンタビ

娘と『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を観て来た。略称は「ファンタビ」と言うらしい。

4月8日(金)の公開に合わせて『金曜ロードショー』で2週にわたって放送されていたのを娘が観ていたのだ。

  • 4月1日: ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
  • 4月8日: ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

実はわたし自身は映画館で映画を観る習慣がまったくと言って良いほどなかったのだが、子どもが生まれてからは『ポケットモンスター』や『妖怪ウォッチ』を観に行くようになり映画館へ行く機会が増えた。

最近では娘とふたりで映画を観に行くことが多くなったのだが、娘が好きな映画は「恐竜的なもの」が出て来る。

娘と観に行った映画(一部)

  • ジュラシック・ワールド 炎の王国
  • MEG ザ・モンスター
  • ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
  • ゴジラvsコング

娘が4月1日の『金曜ロードショー』を観たキッカケはタイトルの「ビースト」だったと聞いて納得した。娘は「怪獣的なもの」が出て来る映画だと思ったらしい。

実際に観てみると思っていたような怪獣は登場しなかったものの、映画のおもしろさに引き込まれたのだ。特に2週目の『黒い魔法使いの誕生』は「CGのクオリティがめちゃくちゃ高くなってる! こんなに変わるんや! 」と興奮しながら観ていた。

「公開記念」という名のプロモーションに乗っかり、最新作の『ダンブルドアの秘密』を観に行くことになったのだ。

実はわたしは「ファンタスティック・ビーストシリーズ」が『ハリーポッター』のスピンオフということを知らなかったし、そもそも『ハリーポッター』さえも1作も観たことがない…

娘から「ハリーポッターの世界の70年前の話やねん。」という情報だけ教えてもらって映画館へ出かけることになった。(「『U-NEXT』にもあるから観たら? 」とアドバイスされたが、時間が無さすぎた…)

館内が暗くなって映画がはじまった瞬間、わたしは「ヤバい…!! 」と感じた。少し暗めの映像や独特の音楽が眠気を誘う…

序盤はポップコーンを食べまくりながら凌いだのだが、次第に『ハリーポッター』の世界に入っていくことができた。

「黒い魔法使い」ことグリンデルバルトをはじめて見たわたしにはその蛮行が某国の大統領のそれに重なって見えた。

娘は「マンティコア」という名前の巨大なサソリのような生き物が登場したので満足そうだった。「ニフラー」のこともかわいい、かわいいと言っている。

映画が終わったあとにはグッズコーナーに立ち寄りクリアファイルやらシャーペンやらを2,485円分購入………

映画のチケット代金よりも高くついてしまった…

映画のチケット代金

  • 月イチクーポン(1枚): 1,200円
  • 小中学生(1枚): 1,000円

次回の娘との映画は7月29日(金)公開の『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』になりそうだ。

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2022年4月11日(月)|ポモドーロ・タイマー

今日は「ポモドーロ・タイマー」を活用してみた。わたしのまわりのできる人がみんな導入している…ような気がするからだ。

「ポモドーロ・タイマー」とは「ポモドーロ・テクニック」とも呼ばれる時間管理術のことだ。25分間集中してタスクをこなし、5分休憩する。そして再び25分間集中してタスクをこなす。これを繰り返すらしい。

それにしても「ポモドーロ」とはどういう意味なのか。調べてみるとイタリア語で「トマト」という意味らしい。

生産性を高めるための時間管理術とトマトにどんな関係があるのかと思ったら、このテクニックの開発者がトマト型のキッチンタイマーを使っていたことに由来するそうだ。

もしもこのキッチンタイマーを使っていたら「プルチーノ・タイマー」だったのか。

………もちろん、ひよこ=プルチーノは調べて書いた。「ポモドーロ」よりも「プルチーノ」の方が覚えやすい気がする。

さてさて、開発者やクリエイターが好むという「ポモドーロ・タイマー」を一般的なデスクワークのわたしが導入してみてどうだったのか。

まず25分間という長さは絶妙だった。実はわたしは全然集中力がなく、なにかをやりはじめて1分後にはほかのことが気になったり、iPhoneをいじったりすることが多々ある。

今回タイマーをスタートしてからいつものように無意識にiPhoneを触りかけたことが何度もあったのだが、なんとか25分間は耐えることができた。

繰り返していくうちにめちゃくちゃ集中できている25分間もあったので、続けていけば集中力を鍛えることはできそうだ。生産性も高まると思う。

時間内にタスクを完結しようとするのでひとつひとつの動き自体がいつもより早くなり、次の動作を考えながら業務をすることができた。このタスクにはどれぐらいの時間がかかっているのかを明確にできるのもメリットのひとつだ。

一方で、デメリットと言うか、まだ慣れていないからだと思うが、疲労感がものすごい…

いかにいつもの自分がのんびりダラダラやっているかにも気がついてしまって自己嫌悪に陥りそうにもなる。

夕方には疲労感がピークに達し、むしろ集中力が散漫になりはじめた。中学校の部活動で先輩にやらされた「サーキットトレーニング」を思い出す。疲れた。

1日やってみただけなので、まだ自分にマッチしたやり方なのかはわからないが、悪くはなさそうだ。しばらく続けてみよう。

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2022年4月12日(火)|なぜ手書き!?

(今のご時世どこも同じだと思うが)子どもたちは毎朝「健康観察票」を学校へ提出している。

「健康観察票」には体温や症状を記入する欄、保護者、担任の先生それぞれがサインをする欄がある。

小学生の頃の「音読カード」にも保護者、担任の先生がサインする欄があって、サインの代わりにアンパンマンやドラえもん、ポケモンのイラストを描いていた。

娘が「とっとー! サインしてー! 」と健康観察票を持って来たのだが、手渡される瞬間にジロッとにらまれたので「イラストは描くなよ! 」ということかと察した。察した上でアンパンマンを描こうかとも思ったが、イラストはやめてふつうに名前を書いた。

次の日も同じように名前を書く時に、ふと前日の担任の先生のサインの欄に目がとまった。手書きだったからだ。

娘が学校から帰って来た時に「健康観察票の先生のサインって今日も手書きなん? 」と聞いてみると「そうやねん! めっちゃ待たされた! 」と娘。

たまたま1日だけかと思ったら今日もシャチハタではなく手書きのサインだった。担任の先生がサインを手書きするものだから「健康観察票」を返してもらうのに時間がかかって、みんな待っていたらしい。

「そらそうなるよな…」「なんでハンコ違うんやろうと思ったわ…」

娘とそんなやり取りをした。

手書きのサインが望ましい場面もあるとは思うが、「健康観察票」は絶対にシャチハタで良いはずだ。生徒ひとりひとりの「健康観察票」に手書きでサインするなんてあまりも非効率的すぎる。

もしも明日も手書きのサインだったら、アンパンマンのスタンプセットをおすすめしようと思う。

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2022年4月13日(水)|今日のトピックス

在宅勤務が中心の生活を送っていると、正直なところ、代わり映えがしない日が続く。今日も「どんなことがあったかな? 」と振り返ってみるのだが、いつもと同じ1日だ。

仕事中のBGMには「浜崎あゆみ」を選んでみた。Amazonミュージックで「浜崎あゆみ」と検索し「人気のある曲」を選ぶとわたしのようなおっさんでも知ってる曲が延々と続く。さすが歌姫と呼ばれるだけのことはある。

お昼すぎには上長がチャットで「あとで話がある。」と送って来た。

今年は会社の体制が大きく変わることになり、例年よりも人事異動の辞令を出される期間が長引いている。タイミング的に5月1日付けの異動の可能性がある。

とりあえず「ワイには話すことなどない。」と返信してみた。

夕方になると息子、娘が続けて学校から帰って来た。娘は帰って来るなり「とっとー! おはしが入ってなかったー!! 」と大きな声をあげた。

たしかに!! 娘のお弁当におはしを入れ忘れたのだ。おはしの入れ忘れは息子の時は3年間で1回だけだったのに、なんとわずか4日目で忘れてしまった。職員室で割りばしを借りてお弁当を食べたそうだ。

息子のお弁当箱は構造上おはしの入れ忘れが起こりにくいのだが、娘のお弁当箱はおはしケースが別になっているのでついうっかり忘れてしまった。これは気をつけないとまたやらかしてしまうかも。

その後、上長から電話。仕方なく出るとやっぱり人事異動の話だったが、なんと上長もひっくるめて異動とのこと…

せっかくの楽園をなんとしても守らねばならない。どうしようか。

こうして振り返ってみると、まあいつもと同じではない1日だったか…

なにより今日はわたしの誕生日だ、誕生日!

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2022年4月14日(木)|頭の回転の速さと度胸

もしかすると意外と多くの人が似たような体験をしたことがあるかも知れない。

チャットの宛先間違いだ。

メールの場合は送信ボタンを押す前に宛先を間違えていないかを確認するし、万が一誤送信をしてしまってもタイミングによっては取り消せる機能もある。

一方、チャットは勢いで送信してしまうから、宛先を間違えてしまうことがあるのだ。パソコンで複数のチャットを立ち上げていると誤送信のリスクは圧倒的に高くなる。

以前の職場では新卒の子が同期の子と間違えて強面の上司に「そろそろランチ行こ♪ 」と送ってしまった。「おーい、送る相手間違えてるぞー! 」と上司が言ってその場が凍りついたことがある。

今日、会社の同僚の田中さん(仮名)から「緊急事態発生や! 助けてくれ!! 」とチャットが送られて来た。

「どうしたん? 」と返信すると「とりあえず『田中クソすぎる』って送って! 」とお願いされた。

田中さんに「田中クソすぎる」と送る?? どういうことかよくわからなかったが、とりあえず言われるままに送った。

「田中クソすぎる」、送信!

その後、田中さんからの連絡は途絶えた。「あれは一体なんだったのだろうか…」と思っていたら、夜になって田中さんから連絡があった。事情を聞くと、どうやら田中さんがチャットの誤送信をしてしまったらしく、その危機的状況から脱するためのお願いだったという。

「え? 意味がわからん! 」と思ったが、田中さんの話を聞いていろんな意味で恐ろしくなった…

実は田中さんは目の前にいる佐藤さん(仮名)にチャットで「佐藤クソすぎる」と送ってしまったらしい。

目の前に座っている田中さんから「佐藤クソすぎる」と送られて来た佐藤さんは驚いて「どういうこと? 」と返信して来たそうだ。(お互いに目の前に座っているのにチャットでやり取りをするのも変な感じ。)

佐藤さんからの返信で誤送信に気づいた田中さんは一気に血の気が引いた。心臓がバクバクと高鳴り、パニック状態に陥った。

わたしが田中さんの立場なら潔く土下座するしか思いつかないが、極限状態に達した田中さんはひらめいた。なんと田中さんは「ww」と返したのだ。「ww」は「(笑)」のようなものだ。

「佐藤クソすぎる」→「どういうこと? 」→「ww」…この流れだけを見ると一方的に田中さんが佐藤さんにケンカを売っているとしか思えない。だけど、この時すでに田中さんはこの絶体絶命のピンチを切り抜ける作戦を実行していたのだ。田中さんはこう続けた。

「やっぱりそんなリアクションになりますよねぇ。」

佐藤さんはさらに混乱し「え? 」となるが、田中さんは続ける。

「実はわたしにもさっき『田中クソすぎる』ってチャットが来たんですよ。めちゃくちゃ腹立ちますよねぇ!! 」と言いながら、先ほどわたしが送った「田中クソすぎる」というチャットを佐藤さんに見せたのだ。(もちろん送信者の名前は伏せられているから、わたしは巻き込まれていない。)

なんと田中さんは「クソすぎる」というチャットが送られて来たら誰もが腹立つというのを確認するための実験だったということにしてしまったのだ。

佐藤さんは本当にそれで納得したのだろうかと疑問は残るが、田中さんの頭の回転の速さと度胸には驚かされた。

だけど、よく考えたら佐藤さんもすごいメンタルだ。わたしが佐藤さんなら泣きながらその場を離れてしまうかも知れない…

とにかくチャットの誤送信には気をつけよう。

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2022年4月15日(金)|タバコ

娘を学習塾まで迎えに行った帰り道、タバコのいやーなにおいがずっと漂って来る。夜道でわかりにくかったのだが、わたしたちの前にはおっさんが歩いていて、どうやら歩きタバコをしているようだ。

マスクをしているにもかかわらず、タバコのにおいはしっかりと届く。わたしはタバコのにおいが大嫌いだ。う◯このにおいよりも嫌い。

そしてなによりも娘が副流煙を吸わされているのが腹立たしくて仕方ない。吸ってる本人は気持ち良いのかも知れないが、歩きタバコほど迷惑なことはない。

以前に比べると喫煙者のマナーが良くなったのか、歩きタバコをしている人を見かける機会は減った気がするので、この不愉快な気分は久しぶりだ。

そう言えば「TVer」で配信していた『古畑任三郎』(1st season)を見て時代を感じたことのひとつがタバコの扱いだ。テレビで放送されていた1994年はこれがふつうの光景だったのかと思うと今は非喫煙者にとってはずいぶん良い環境になったものだ。

ホテルのレストランでは食事をしながら当たり前のようにタバコを吸っているし、古畑任三郎も容疑者の前でタバコを吸うシーンが何度もあった。

特に衝撃的だったのは古畑任三郎が容疑者の自宅のキッチンのコンロを使ってタバコに火をつけたシーン。テレビで放送されていた1990年代当時でもさすがにこれはマナー違反と思うが、喫煙の描写は相当ハードルが低かったのだろう。

もしも自分が容疑者で、自宅にやって来た刑事がキッチンでタバコを吸い出したらぶっ飛ばしてしまいそうだ。罪が増えてしまう…

当時よりもマシになったとは言え、やっぱり歩きタバコほど迷惑なことはない。二度と出会いたくない。

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2022年4月16日(土)|はじめてのベース

音痴でリズム感のないわたし(や娘)と違い、息子は小さいころからリズム感があった。ヒップホップを習っていた時期もあった。

そんな息子が高校生になり軽音楽部に入部した。受験の前から高校に入学したら軽音楽部に入りたいと言っていたので、有言実行だ。

「軽音楽部でなんの楽器したいん? 」「んー、ベースかなぁ。」

数ヶ月前にそんなやり取りをしたのを覚えている。

今週入部届けを出したばかりだが、早速今日、楽器を買いに行くことになった。購入するのはもちろんベースだ。

音楽に興味のないわたしは楽器店に行ったことがない。なんとなく思い浮かんだのは三条にある「JEUGIA」だったが、息子がネットで調べた「ワタナベ楽器店」というところに行くことにした。

まともに楽器店に入ったことがないわたしはもしかすると息子よりもウキウキしていたのかも知れない。壁いっぱいに展示されている楽器を見てテンションが上がる。

だけど、わたしはギターとベースの区別さえつかない。小さいのはたぶんウクレレだろうことはわかるというレベル。(ちなみにこの違いは野球のグローブがピッチャー用、キャッチャー用とポジションごとに違うようなものなのだろうか? )

息子はお店に入るなり、すぐにベースのコーナーにたどり着いた。息子がはじめに見たベースの値札には50万円ぐらいの金額が書かれていた。(すぐに目を逸らしたのでハッキリとした金額は覚えていない。)

息子もさすがにこれは違うと思ったのか、ゼロの数がひとつ少ないものを選んで手に取りはじめた。

店員さんに予算感を伝えて話を聞くとベースだけを買えば良いわけではないことがわかった。「わかった」のはわたしだけで、息子ははじめから知っていたようだ。

ベースをはじめるにあたって必要なのはこんなにあった。

ベースをはじめるのに必要な一式

  • ベース
  • アンプ
  • シールド(ベースとアンプをつなぐ線)
  • チューナー
  • ケース(ベースを買えば付属している)
  • ストラップ
  • スタンド
  • ヘッドホン

ベースにもいろいろと種類があるらしく、息子が欲しいのは「ジャズベース」らしい。何本か試しに弾かせてもらっていた。

その時に持たせてもらったのだが、思った以上にベースは重たかった。わたしはどっち向きに持てば良いのかもわからないが、息子はふつうに弾いているように見えて驚いた。体験入部の時に少し教えてもらったそうだ。

何本か試しで弾いた中から一番軽いものを選んだ。店員さんが言うには重たい方がずっしりとした低音が出るそうだが、はじめてのベースなので直感で選ぶのが一番だ。息子が選んだベースは「フェンダー」というブランドのもので人気があるそうだ。

ケースは付属されているものがあったが、リュックのように背負えるケースを購入し早速背負って帰った。

ベースを背負って歩く息子の姿は音楽に興味がないわたしにもかっこよく見えた。

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2022年4月17日(日)|『ドラゴンボール超』

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が2022年6月11日(土)に公開されるのを記念して『ドラゴンボール超 ブロリー』がテレビで放送されていたのを娘といっしょに観た。

わたしが中高生のころは毎週月曜日の朝はコンビニへダッシュして『週刊少年ジャンプ』を買い、『ドラゴンボール』を読んでから学校へ行っていた。(今は憂うつな月曜日の朝も当時は『ドラゴンボール』おかげで楽しみで仕方なかったのだ。)

1995年に『ドラゴンボール』の連載が終わったあとも『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』『ドラゴンボール超』がアニメで放送されていたのは知っているし、悟空(らしきキャラ)の髪の色が水色になったり赤色になったりしているのもなんとなく知っている。

だけど、マンガの連載が終了したあとのアニメはほとんど観たことがない。毎週『ドラゴンボール』を楽しみにしていたわたしでも「魔人ブウ編」以降は余計なストーリーだったと思うからだ。どれだけ引っ張っても「人造人間・セル編」までが限界だった。

わたしの娘も『ドラゴンボール』は知っているもののアニメは観たことがないのだが、なぜかこの日はテレビで放送されているのをふたりで観ることになった。

娘はフリーザがドラゴンボールを7つ集めて「身長を5cm伸ばしたい」という願いを叶えようとしているのを聞いて「フリーザ、かわいい!! 」と喜んでいたが、わたしは複雑な気持ちだった。

マンガでフリーザが「その変身をあと2回もわたしは残している…」と言った時の絶望感。そして最終形態のフリーザを見た時の底知れぬ恐怖。あのころのフリーザのイメージを持つわたしにとっては「身長を5cm伸ばしたい」と言ったフリーザはもはやフリーザではない…

それは「フュージョン」をする時のベジータも同じ。(「フュージョン」はマンガでも描かれているが…)

ギャグ路線に走らされているフリーザやベジータにはガッカリしたが、ブロリーのキャラクター設定はおもしろかった。スーパーサイヤ人ではなく、大猿になった時の力を通常の形態でも引き出せる技術を身につけたというアイデアが良い!

戦闘中の音楽もキャラクターの名前を叫ぶのがちょっと………と思ったが、アニメーションは見応えがあって娘といっしょに盛り上がってしまった…

正直、今、ちょっとだけ新しい映画も観てみたくなっている。もしも娘に誘われたら………きっと行く!

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2022年4月18日(月)|娘との距離感

最近、肩こりが異常にひどく、おそらくそのせいで頭痛も激しい。夕方になると疲れがたまり、精神的にもイライラする。最悪だ。

「あーーー!! 疲れたー!! 」と気分転換のつもりで大きめの声を出したら娘に「有給取ったら? 」と言われて驚いた。なんだか大人びていると言うか、中学生の娘が父親に言うセリフではない気がしてクスッとなった。会社の同僚にでも言われた気分だ。

思春期ど真ん中の娘ではあるが、今のところ良好な関係を築けているとは思う。ただ、もちろん娘はわたしに対して不満に感じることも多いらしく、めちゃくちゃ口が悪いこともある。

この間は娘の視力のことでこんなやり取りがあった。学校で視力検査があり娘は両目ともに「AA」だったらしい。(昔は「1.0」のように数値で表していたが、今は「ABCD」の4段階で表現される。ちなみに「AA」は「1.5」に相当するそうだ。)

そのことを話してくれたところまでは良かったのだが、娘は最後に「だからいちいち突っかかって来るなよ!! 」と吐き捨てた…

どういうことかと言うと、娘は寝る前に真っ暗な中でiPadを使ったり、暗めの電気の下で勉強したりするので、わたしはその度に「そんなことしてたら目が悪くなる! 」と何度も注意しているのだ。

そのことが娘にとっては不満だったのだが、視力検査で「AA」と診断されたことでますます不満が強くなったようだ。それにしても「突っかかって来るな」とはめちゃくちゃだ!

こんなこともあるが、今のところは激しい衝突をすることは避けられていると思う。

娘の態度の悪さにわたしがイラッとした時でも娘はそれを察知してブレーキをかける。アクセルをベタ踏みしてそのまま突っ込んで来るようなことはしない。

娘にブレーキがかかったことがわかると、わたし自身もブレーキをかけ、イライラした気持ちが娘に伝わってしまったことを反省できる。

そして、おたがいにいったん気持ちの上で撤収するのだ。しばらくするとふたりとも衝突しそうになったことは忘れて元に戻る。

…と思っているのだが、これはあくまでもわたし側の一方的な見解だ。さてさて、娘からはどんなふうに見えているのだろうか。

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2022年4月19日(火)|リトルワールド

ダイエット目的ではじめた毎朝の散歩だが、春になるとその目的が少しずつ変わって来た。

わたしが散歩しているのは舗装されたごくふつうの道路で、自然の中を歩いているわけではない。

それでも道ばたに目をやるとさまざまな花が咲き誇り、青々とした草木は生命力に満ちあふれている。散歩をしながらそんな世界を探すのが楽しくなって来たのだ。

これはブログ仲間の「らくちゃん」こと中山純子さんの影響を受けている。らくちゃんは毎日散歩の途中で出会った風景を写真に撮りブログに投稿されているのだが、特に植物に滴る水玉の写真が芸術的で心を奪われてしまう。

らくちゃんはブログの写真はスマホで撮影しているらしく、特に補正もしていないという。実際そうなのだとは思うが、美しい写真の数々を見ていると、もしかしたらゾロゾロとスタッフを引き連れてものすごく大きなカメラで撮影してるのではないかと想像してしまうほどだ。

らくちゃんの写真には水玉のほか、てんとう虫やちょうちょなどのかわいらしい昆虫もたくさん登場する。まるで絵本に描かれた世界のような写真がおもしろく、昆虫たちが今にも話し出しそうな雰囲気があるのだ。

そんならくちゃんの世界観にあこがれ、同じような写真を撮ってみたいと思い、散歩中に道ばたを注意深く探すのだが、なかなからくちゃん的世界をのぞくことができない。

かわいい花は見つけることができても、てんとう虫には出会えない。らくちゃんのような水玉は一度も見たことがない!

道ばたに咲く花
道ばたに咲く花

………やっぱりらくちゃんには強力な撮影クルーがいるのではないかと疑ってしまう。(きっとこんなひねくれた性格だからてんとう虫にも水玉にも出会えないのだろう…)

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2022年4月20日(水)|本質が浮き彫りになる瞬間

3月からずーーーっと不安だった会社の人事が少しずつわかりはじめた。

今回は個人の人事異動と言うよりは組織全体がグチャグチャーッとされて、バーッと集められて、そこからさらにゴチャゴチャーッされている感じだ。

例えは悪いかも知れないが、これは「天災」のようなものだと感じている。

とても大きな力が働き、組織そのものが新しく生まれ変わろうとしているから、従業員ひとりひとりの考え方や思いが反映される余地はない。

5月1日付けで新しい組織がスタートすることは決まっているから、ひとまずはなるようにしかならない状態なのだ。

もともとあった街がぶっ壊され、今は更地になった土地に線が引かれ、これから新しい街がつくられていく。そんなふうに言うと夢があるように感じるが、少しずつ街の形が見えて来るといろんな人の思惑が交錯しはじめる。

  • 混乱の中リーダーシップを発揮する人
  • 全体のバランスを考えながら動く人
  • とにかく自分の都合だけを考えて動く人
  • 自分のチーム全体のことを考えて動く人
  • 本来動くべき立場なのに動かない人
  • いろんなところから情報を仕入れてる人
  • まわりの人から相談されまくる人

上司、同僚、部下、いろいろな方向、角度から見られ、その人の本質が浮き上がって来るからおもしろい。

「あの時あの人はどういう価値観でどういう立ちまわりをしたか」というのは案外まわりの人にははっきりと伝わっているものなのだ。

なにが言いたいのかわからないかも知れないが、自分の中では気持ちの整理ができた。

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2022年4月21日(木)|「友だち」とは

中学1年生の娘が学校から帰って来るなり「今日さ、クラスでさ、全員に『友だちになろ! 』っ言ってる人がいたわ! 」と今日のできごとを話してくれた。

「え? どんなふうに? 」と聞くと、「トントンってされて『友だちになろ!? 』って言いながらこうやって来るねん! 」娘はそう言いながらポーズを取った。それは巨人の原監督がやる「グータッチ」のようなポーズだった。

娘が言うにはその子はクラスのひとりひとりに話しかけグータッチをしてまわっていたらしい。娘もグータッチをしたそうだ。

「へー! 全員グータッチしてくれたんかなー? 」「いや、◯◯ちゃんはしてなかった。」「そうなんやw 」

そんなやり取りをしたあと、娘が言った一言に驚いた。

「やっと友だちできたわー」

「えっ!? あ、あれ? まだ友だちできてなかったんかー? 」

(今思うとこういう言い方は良くなかったと思うが、つい口をすべらせてしまった…)

「いろいろ話す人はいるけど…」

そうだった! 娘が言う「いろいろ話す人」の中に一般的には「友だち」と呼べる人もいるはずなのだが、娘の場合は違うのだった。

実は娘には独自の「友だちルール」がある。

(少し変わっていると言うか、謙虚と言うか)自分が友だちと思っていても相手がどう思っているかわからないから、相手も自分のことを友だちだとはっきり言ってくれてはじめてこの人は「友だち」と認識しているらしい。

「自分が仲良くしてると思ったら友だちってことで良いんちゃうん? 」わたしがそう言っても「もしかしたら相手はなんとも思ってないのに勝手に友だちって言われたら迷惑やん! 」と言う。

うーん…!? そう言われるとわたしが友だちと思っている人も、ひとりひとりに「友だちやんな? 」と確認したわけではないので、一方通行の人もいるかも知れない。だけど、友だちかどうかっていちいち確認するものなのか??

「この間うちに遊びに来てくれた◯◯ちゃんは? 」「◯◯ちゃんは友だちって言ってくれたから友だち! 」

うーん、やっぱりこの感覚はちょっとわからない…

とりあえず「友だちになろう!! 」とグータッチをしてくれた子が娘の中学校でできた最初の友だちということだ。まあ良かった。

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2022年4月22日(金)|娘、『ドラゴンボール』に夢中になる

中学1年生になったうちの娘が『ドラゴンボール』に夢中だ。

キッカケはテレビで放送していた『ドラゴンボール超 ブロリー』。その日の夜に屋根裏から『ドラゴンボール』のコミックス全巻を引っ張り出して来て娘に貸してあげた。

その日は夜遅かったので読んだのは1巻だけだったのだが、次の日からは学校から帰って来た瞬間に『ドラゴンボール』を開き夢中で読むようになったのだ。

やっぱり『ドラゴンボール』はすごい! ふだんはYouTubeばっかり観ているうちの娘が紙の本を手に取って活字を読んでいる姿を見ることができるなんて!!

それにしても娘は『ドラゴンボール』を読みながら印象的なシーンになるといちいち大声を出すのでおもしろい。

「うぉお!! とっとー!! 悟空のシッポがプロペラになった!! 」

その度にわたしは「そう言えばそんなシーンあったなぁ。」と懐かしく思い出すことができる。

「もしかしてジャッキー・チュンって亀仙人なん!? 」

「えーーー! 『レッド総帥死す!! 』やって! 悟空にぶっ殺されるん? それか部下に裏切られるんかな!? 」

…うちの娘はなかなか鋭いヨミをしている。だけど、ネタバレをするとおもしろくないので適当に受け流すのが大変なのだ。

娘は今、14巻まで読んでいる。悟空がピッコロ大魔王を撃破し、マジュニアが誕生したところだ。これから『ドラゴンボール』がどんどんおもしろくなっていく!!

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2022年4月23日(土)|やっぱり熱は出た!

4月22日(金)10:00amに3回目のワクチンを接種。

2回目の接種後の副反応がひどく丸2日ほど40℃近い高熱が出た。そんなこともあったので、3回目の接種には消極的でかなり悩んだのだが、ここで接種しないと2回目の苦しみもムダになると考えての決断。

接種後はなにもできなくなるかも知れない可能性を考えていろいろと準備をしておいた。

まずは、カレー1箱分。これさえあれば週末の夜ごはんはしのげる。

そして、冷凍パスタとカップラーメン。特に冷凍パスタは便利。それでどういうわけか、カップラーメンよりも罪悪感がない。

念のためにペットボトルのお茶も買っておいた。これで子どもたちの食事はなんとかなる。

あとは自分自身の対策だ。前回も鎮痛剤にかなり助けられたので今回も準備。

服反応が出た時のための準備

  • 鎮痛剤(EVE)
  • 熱冷却シート(熱さまシート)
  • ポカリスエット
  • ゼリー

3回目は接種直後から腕にかなりの痛みがあった。2回目よりもひどい。今回は熱が出る前に鎮痛剤を飲んだ。

ワクチン接種後の経過をまとめるとこんな感じ。

経過時間 症状 体温
0時間 接種箇所がズキズキ痛む。鎮痛剤を飲む。 36.6℃
8時間 腕が痛む。 36.6℃
9時間半 腕がめちゃくちゃ痛い。頭がボーッとする。2回目の鎮痛剤を飲む。 36.8℃
14時間 腕が痛く、頭はボーッとしたまま。 36.6℃
19時間半 腕が痛い。3回目の鎮痛剤。 37.0℃
24時間 全身気怠い。 37.4℃
28時間 ウトウトして目が覚めたら明らかに熱がある感じ。4回目の鎮痛剤を飲む。 38.0℃
36時間 全身気怠く、寒気がする。5回目の鎮痛剤。 37.5℃
48時間 腕の痛みが引かない。全身の気怠さがあり、喉も痛いものの、熱は下がる。 36.6℃

2回目に比べればまだマシなレベルだったが、やっぱり熱は出るし、気怠い感じも残る。今回は腕がずっと痛い。

4回目もあるのだろうかと思うと憂うつな気持ちになる。

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2022年4月24日(日)|『金田一少年の事件簿』はじまる

半年間『真犯人フラグ』を放送していた日本テレビの「日曜ドラマ」枠で『金田一少年の事件簿』がはじまった。

わたしにとって『金田一』と言えば『週刊少年マガジン』で連載がはじまった当時の印象が強い。(連載開始は1992年)

それまでは『ドラゴンボール』を読むために月曜日の朝に『週刊少年ジャンプ』を買えば良かったのが、『金田一』の登場によって水曜日には『マガジン』も買わないといけなくなったのだ。

主人公の金田一少年が名探偵・金田一耕助の孫という設定に好奇心がくすぐられ、「ジッチャンの名にかけて! 」「謎はすべて解けた! 」「放課後の魔術師はこの中にいる! 」といった決め台詞に引き込まれていった。

堂本剛を主演としたテレビドラマももちろん観た。金田一少年のイメージに合っていて違和感はなかったと記憶している。

今回の金田一少年役はなにわ男子の道枝駿佑。テレビで見たことはあるが、正直なところ、名前は知らなかった。ふと歴代の金田一少年役が気になって調べてみたら、道枝駿佑で5代目だと知った。

初代の堂本剛と前回(4代目)が山田涼介というのは知っていたが、2代目、3代目は全然知らなかったので調べてみて驚いた!

歴代の金田一一役

  • 初代(1995年): 堂本剛
  • 2代目(2001年): 松本潤
  • 3代目(2005年): 亀梨和也
  • 4代目(2013年): 山田涼介
  • 5代目(2022年): 道枝駿佑

松本潤、亀梨和也の金田一少年を画像検索してさらにビックリ! こ、これは全然金田一少年のイメージじゃない…!!

さらに気になったのがヒロインの七瀬美雪役だ。初代のともさかりえは観ていたので知っているが、2代目以降は全然知らなかった。

歴代の七瀬美雪役

  • 初代(1995年): ともさかりえ
  • 2代目(2001年): 鈴木杏
  • 3代目(2005年): 上野樹里
  • 4代目(2013年): 川口春奈
  • 5代目(2022年): 上白石萌歌

美雪役は今回の上白石萌歌が一番しっくり来る気がする!

今回のテレビドラマの第1話は『学園七不思議殺人事件』だった。連載当時、自分自身が高校生だったこともあり、印象に残っているストーリーのひとつ。

初回は放送時間が90分に拡大されていたので、ちょうど良い展開だったと思うけど、次回以降は60分で完結させるのだろうか。さすがにちょっと窮屈になりそうな気がする。とにかく来週の放送も楽しみだ。

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2022年4月25日(月)|顔面ジャッジ

これから話すのはあくまでも15年ほど前の話だ。

わたしは新卒で入社した会社を辞め、中途採用で入社した会社で働いていた。

その時の営業マネジャーは女性だった。前職には女性の管理職はほとんどいなかったし、そもそも女性社員の割合がかなり低かった。そんなこともあって、正直なところ当時のわたしは面接中は「女性なのにマネジャーってすごい! 」と思っていた。

その会社に入社してそのマネジャーの元で働いてみるとすぐに「女性なのに」という枕詞は消えていった。性別は関係なく、ただただ優秀なマネジャーだった。今でも自分のサラリーマン生活の中で1、2を争うマネジャーだ。

これだけ性別は関係ないと言っておきながら性別に関する話をするのもなんだが、女性社員からの人望がとにかく厚かった。ロールモデルとして多くの女性社員が憧れていたし、また就職活動中の女子学生の中にもそのマネジャーに魅了さらて入社を決意した人が何人もいる。

それほど優秀で人間的にも魅力のあるマネジャーだったが、唯一「失言」じゃないのかと思うほど印象的な言葉を発したことがあり、今でも頭の中に残っている。

それが「顔面ジャッジ」という言葉だ。

文字にすると一層生々しい…

そのマネジャーは新卒や中途採用の面接をすることがあり、当然「顔面」も判断材料のひとつだという話をしていたのだ。

「能力がまったく同じ2人から選ぶとしたらあとは見た目しかないよね! 」

女性からの人望が厚かったこともあり、その場にいた女性社員も同調してこう言った。

「そりゃあそうですよ! わたしもかわいい女の子がいたらがんばれますもん! ごりちゃんもでしょ!? 」

「ま、まあ、それは…」

こういう話を部下とする時のマネジャーにはマネジャー感はない。友だち同士で話しているような雰囲気になる。

その雰囲気がわたしを油断させた。そして、つい言ってしまったのだ。

「じゃあ、ボクも顔面ジャッジに合格したってことっすね!! (・∀・) 」

その場が凍りつき、沈黙が流れた…

「はぁ? あんたバカじゃないの!? 」

マネジャーの言葉が静寂を切り裂く。

マネジャーに同調していた女性社員も「あーあ…」という表情を浮かべていた。目で助けを求めたが「知ーらない! 」という感じで目を逸らされた…

その時の冷たい態度はともかく、今でもそのマネジャーには感謝している。あの時「顔面ジャッジ」で採用してくださったからこそ今があるのだ。「顔面ジャッジ」で採用されたからこそ…

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2022年4月26日(火)|電話

右手に持っている電話は娘の中学校の先生とつながっている。

そして左手に持っている電話で娘にLINE電話をかける。

それぞれの電話をスピーカーにして近づければ中学校の先生と娘が会話することができるはずだ。

LINE電話に娘が出た。

わたしは娘がなにか声を発する前にすかさず娘に説明した。

「今、中学校の先生と電話がつながっていて、先生が確認したいことがあるねんて。」

娘は「うん」とだけ言った。きっと娘はふつうに「うん」と言ったのだと思うが、ちゃんと対応できるのか不安に思っているわたしの耳には不機嫌そうな「うん」に聞こえた。大丈夫だろうか、不安が募る。

「聞こえるー? 」先生が娘に話しかけてくださった。

娘が答える。

「どーもー」

えーーー!? 「どーもー」って…!! とても学校の先生と話しているとは思えない。不安は的中してしまった。

わたしと先生、娘との三者通話はなんとか取り繕って話し終えた。先生との通話を切って娘に言った。

「おいー! 『どーもー』はあかんやろー!! 」

「えー!? なんでー! なにがあかんの!? 友だちと電話する時は『どーもー』からはじめてるし! 」

「いや、友だちはそれで良いかも知れんけどさー! 」

「だって先生と電話したことないしー! 」

「…そ、そうか、たしかにな。でも『どーもー』はあかんから今度教えるわ…」

「オッケー、オッケー! 」

たしかにうちは固定電話も置いていないので子どもが電話に出る機会はなかった。経験がないのだから「どーもー」も仕方がないのか。

そう言えば、会社にかかって来た電話を取れない新入社員が増えているという話を聞いたこともある。うちの娘も今のまま会社に入ったら「どーもー」と電話に出てしまう…

今度、ちゃんと教えておこう…

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2022年4月27日(水)|観光客にはわからない

以前「のぼりべつクマ牧場」へ行った時になんと天候不良のためにロープウェイが運行できず、休園ということがあった。天候不良と言っても前日に雨が降り当日の朝は雨は上がっていた。

子どもたちとヒグマを見るのを楽しみにしていたので、まさかの休園にものすごく落胆したのを覚えている。その時はクルマで10分ちょっとの場所に「登別マリンパークニクス」という水族館があることがわかったので行き先を変更することができた。

当時を思い出してみると「雨降ってないのになんで? 」という気持ちが強かった。もしも隣に運行しているロープウェイがあれば喜んで乗っていたと思う。観光客はできる限り楽しみたい気持ちでいるのだから、営業している施設があれば利用してしまうのは仕方ないと思う。

知床遊覧船の社長の記者会見を見て多くの人が憤りを感じたと思う。記者会見を見る限りでは観光船を運航するための会社としての安全管理体制が事実上破綻している。

でもこれは今回の事故が起きていろいろな情報が出て来たからわかることであって、現地では絶対にわからない。

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2022年4月28日(木)|コンプライアンス

わたしも娘も『水曜日のダウンタウン』が大好きでいっしょに見ることがある。

「そろそろクロちゃん来るんちゃう? 」「クロカワはホラーやからなあ…」毎週水曜日になるとそんなやり取りをして放送時間を楽しみに待つ。

今週はいっしょに見ることができず、わたしだけがリアルタイムで見た。

この日の『水曜日のダウンタウン』では2つの説が検証された。

  • 「帰宅したらトイレに鍵がかかってる」も結構怖い説
  • 若手芸人、コンプライアンスでがんじがらめにされても従わざるを得ない説

1本目の説では一人暮らしの芸人さんが帰宅した時にだれもいないはずのトイレに鍵がかかっていたらどんなリアクションをするのかというもの。

鍵がかかっているだけでなく、トイレの中はう◯この臭いが充満していたり、便器の中にう◯こ(つくり物とのこと)が入っていたりする。

なんともバカバカしい検証ではあるが、芸人さんのリアクションがめちゃくちゃおもしろかった。

娘に「今日の水ダウおもろいでーw あしたTVerで見てみー!! 」とLINEを送った。娘はリアルタイムで見られないことを悔しがったが、翌日の楽しみにするそうだ。

う◯この話でゲラゲラ笑っているうちに2つ目の説がはじまった。2つ目の説は最近のTV業界がコンプライアンスに縛られすぎているのではないかと業界に一石を投じるような内容。

クイズの答えを間違えた時の罰ゲームで「痛い!! 痛い!! 」という芸人さんに対して番組のプロデューサーが「痛いという言葉がコンプライアンスに引っかかる可能性がある」と指摘する。

この説の検証自体はすごく興味深く、テレビ番組の制作の裏側が見えているようでおもしろかった。

だが、問題は「下ネタ」に関する検証だ。ふつうの料理のレシピの中から無理やり「これは下ネタと判断されるかも知れないから」とプロデューサーが指摘する。

これは勘弁してほしいと思った。

だってすでにわたしは娘に「今日の水ダウおもしろいからあした見てみ!! 」って言ってしまってるのだ。

これこそコンプライアンスに引っかかれやー!!

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2022年4月29日(金)|娘の勉強

息子も娘も通学できなくなってしまい、親としては勉強の遅れが不安だ。ゴールデンウィークが明ければすぐに定期テストがある。

特に中学生になったばかりの娘にとってははじめての定期テストとなるので、できるだけがんばってほしいなと思う。

今日もこんなやり取りをした。

「勉強しときやー」「プリントは全部終わった! なにしたら良いの? 」「うーん、英単語覚えるとか!? 」「都道府県は覚えようと思ってる! 」

都道府県を覚える

「都道府県は覚えようと思ってる! 」と娘が言ったのは少し前に学習塾で受けたテストで都道府県の問題が全然わからなかったからだ。

「えー! それヤバいな! 」と言ったものの、正直なところ、わたしもたぶん全然答えられないと思う…

そこで娘は数年前に夢中になった『あそんでまなべる日本地図パズル』というアプリで再特訓するという。

これは日本地図に都道府県をパズルのようにはめ込んでいくゲームで完成までのタイムが記録される。娘は以前も自己ベストを更新することに夢中になっていたのだ。

ゲームが大好きな娘は回数を重ねるごとに記録を伸ばしとうとう目標の1分を切った。

「うおおお!!! 00’58’’72」

娘から歓喜のLINEが届いた…

ただ、このゲームはあくまでも都道府県の「カタチ」を日本地図上にはめ込むだけのもの。それは娘もよくわかっていて「カタチを見て都道府県を答えられるかわからんからクイズ出してみて! 」と言って来た。

わたしはネットで都道府県のカタチを検索し、娘にLINEで送った。すぐに「群馬! 」「愛媛! 」と返信があるものもあれば、けっこう特徴的な「福岡」は「だれやこれ? 」とすぐに答えられないものもある。

なんにせよ、あらためてわかったのは娘はゲーム感覚で勉強できれば強そうだということだ。

英単語を覚える

次に娘が取り組んだのが英単語の学習だ。まだはじめの方なのでイラストを見て英単語を書くというもの。(と言っても、虫食いを埋める形式)

娘から「これピスタチオ? 」と写真付きでLINEが送られて来た。娘はピスタチオに食物アレルギーがあるので、見るのもイヤなのだ。

たしかにピスタチオに見えなくはないが、問題は「n( )t」と書かれているので「u」を記入すれば良い。

娘はわたしが思っている以上にピスタチオに対して憎しみを持っており、「色変えて良い? 」というメッセージの後に緑色が茶色に塗りつぶされたナッツのイラストが送られて来た…

英語の教材を購入する時はピスタチオの写真やイラストが使われていないものを選ばないと…

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2022年4月30日(土)|言葉の裏

会社の同僚がLINEを送って来た。内容は京都人の話す言葉には裏があって言葉通りに受け止めてはいけないと揶揄するネットの投稿だった。

会社の同僚からのLINEには「怖いわ…」と添えられていた。

京都で「お茶漬けでもどうですか? 」と言われたら言葉通りにご馳走になってはいけない。本当は「そろそろお帰りになってはどうですか? 」という意味という意味が込められているというのはテレビ番組などでもよく取り上げられるので聞いたことがある人も多いのではないかと思う。

だけど、わたしはこれまで京都で生まれ育って「お茶漬けでもどうですか? 」なんて一度も言われたことはないし、もちろん言ったこともない。

たしかにわたし自身は思っていることをストレートに伝えるのが苦手なところはあるが、こんなややこしい表現が日常会話でぽんぽんと出せるほど頭の回転は速くない。

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