このページは伏見稲荷大社についての記事をまとめたカテゴリーページです。
京都・伏見にある伏見稲荷大社は全国に約30,000社あると言われている稲荷神社の総本宮です。
伏見稲荷大社は稲荷山(標高233メートル)のふもとに本殿をかまえており、境内だけでなく、稲荷山全域に神様が宿ると言われています。
本殿や楼門などの朱色の建物はあざやかで美しく、伏見稲荷大社を訪れた人の心をひきつけます。
境内だけでなく、稲荷山の参道にも無数の鳥居が連なっており、特に幻想的な雰囲気のある千本鳥居は有名です。
伏見稲荷大社についてこのページ、このカテゴリーでくわしくご紹介しますね!
伏見稲荷大社の歴史・由緒
伏見稲荷大社の歴史は古く、創建は和銅年間(708年〜715年)と伝えられています。
京都に都がうつされた「鳴くよ うぐいす 平安京」の794年よりも以前に伏見稲荷大社はつくられていたということですね。
ものすごーーーく長い歴史を感じますよね!
『山城国風土記』(平安京遷都以前の京都府南部のようすが記録されている)には伏見稲荷大社の縁起(成り立ち)がこのように書かれています。
伊侶具の秦公、稲梁を積みて富裕を有ちき。
すなはち、餅を的と為ししかば、白鳥と化成りて、飛び翔りて山の峰に居り、稲なり生ひき。
遂に社の名と為しき。
う〜ん。わかりやすく言うとどういうこと?
そうですね、わかりにくいですよね。
まず、こちらの写真をご覧ください。上の文章を絵にしたものです。
右側の弓を持った人物が秦伊侶具という名前の裕福な豪族ですね。
秦伊侶具がお餅を的にして弓を放ったところ、そのお餅が白鳥に姿を変え、山に向かって飛び立ってしまったんです。
その白鳥が降り立ったのが稲荷山で、のちにそこが伏見稲荷大社になったということが書かれています。
これ以降、秦伊侶具の家は落ちぶれますが、のちに子孫が神社の木を持ち帰って家で祀ったところ復興したというお話なんですね。
この木を持ち帰るという伝承は伏見稲荷大社の初午大祭で授与される「しるしの杉」として現代に伝わっているんですよ。
伏見稲荷大社の神様・ご利益・御朱印
もともと穀物・農業の神様である稲荷大神は現代では商売繁昌やさまざまなご利益があるとして人々の信仰を集めています。
伏見稲荷大社の神様(祭神)
伏見稲荷大社の本殿には五柱の神様が祀られています。(神様や仏様を数える時は「柱」を使います。)
伏見稲荷大社の祭神
- 宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)
- 佐田彦大神(さたひこのおおかみ)
- 大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
- 田中大神(たなかのおおかみ)
- 四大神(しのおおかみ)
神様の名前は漢字が多くて覚えにくいですよね…
実際に神様が祀られている伏見稲荷大社の本殿を見てみましょう。こちらは本殿の裏側の写真です。
本殿を裏側から見ると、朱色の柱で建物が5つに区切られているのがわかりますよね。このそれぞれに神様が祀られているんですよ。
主祭神である宇迦之御魂大神は中央座に祀られています。
ぜひ主祭神の宇迦之御魂大神は覚えておきましょう!
伏見稲荷大社のご利益
伏見稲荷大社は現代では商売繁昌のご利益としてよく知られています。
もともと稲荷大神は五穀豊穣のご利益のある神様でしたが、時代の経過とともにそのご利益は農業(五穀豊穣)から産業全体(商売繁昌)に拡大していったんですね。
伏見稲荷大社の本殿に祀られている宇迦之御魂大神や田中大神が五穀豊穣、佐田彦大神は交通安全、大宮能売大神は家内安全のご利益があると言われています。
さらに稲荷山にある神社にもさまざまなご利益のある神様が祀られていますよ。
つまり伏見稲荷大社を参拝すればどんなご利益にもあずかることができるということですね!
伏見稲荷大社の御朱印
御朱印とは神社やお寺を参拝した証に押してもらう印章です。もちろん伏見稲荷大社にも御朱印はあります。
ですが、実は伏見稲荷大社の御朱印は3種類あって、すべての御朱印を押してもらうには3箇所をまわる必要があるんです!
伏見稲荷大社の御朱印を押してもらえる場所
- 本殿横の祈祷受付所
- 奥社奉拝所
- 御膳谷奉拝所
もっとも大変なのが、御膳谷奉拝所の御朱印です。
上の写真にも書かれているように御膳谷奉拝所は山上にある祈祷所なんですよね。
ですが、稲荷山は舗装された参道が山頂まで続いていて歩きやすいですし、ぜひ御膳谷奉拝所の御朱印を目指して稲荷山を登ってみてください!
また1年に一度「稲荷祭」の時にだけもらうことができる伏見稲荷大社 御旅所(京都市南区)の御朱印もあるんですよ!
これは超レアアイテムみたいなものですよ!
伏見稲荷大社の年中行事
伏見稲荷大社では1年を通してさまざまな神事や祭礼が行われています。
朱色の鳥居がまるでトンネルのように続く「千本鳥居」など、伏見稲荷大社ではふだんから神秘的な光景に出会うことができますが、祭礼・神事がある時はいつもと違う雰囲気があるんですよね。
例えば「本宮祭」では境内いっぱいに掲げられた提灯に火が灯り、いつも以上に幻想的な空気に包まれます。
いつもと違う伏見稲荷大社の雰囲気を楽しんでください!
伏見稲荷大社の年中行事の日程(2021年)はこちらにまとめています。
伏見稲荷大社の見どころ
伏見稲荷大社は本殿の背後に広がる稲荷山をも神域としており、見どころの多い神社です。
本殿への参拝だけなら所要時間は30分ほどですが、稲荷山に点在する神蹟をまわる「お山めぐり」をすると所要時間は3時間近くになります。
ここでは伏見稲荷大社の見どころをほんの少しだけご紹介しますね。
伏見稲荷大社の大鳥居と楼門
JR奈良線・稲荷駅の改札を出ると目の前に大きな鳥居が建っており、たくさんの観光客が記念撮影をしています。
その大きな鳥居をくぐり、参道を進むともうひとつ大きな鳥居と楼門が見えて来ます。
実は伏見稲荷大社の楼門はあの豊臣秀吉に関係があります。
豊臣秀吉が母である大政所の病気の治癒を祈願してこの楼門を寄進したことが伝えられているんです。
伏見稲荷大社の千本鳥居
今や伏見稲荷大社の中でもっとも有名な場所が「千本鳥居」です。
千本鳥居は本殿から奥社奉拝所へ続く参道にあります。
朱色の鳥居がびっしりと連なって建てられており、まるで朱色のトンネルの中をくぐっているような気分になりますよ。
お山めぐり
伏見稲荷大社の本殿は稲荷山のふもとにありますが、もともと稲荷大神が降り立ったとされるのが稲荷山です。
稲荷山の山中には7つの神蹟(応仁の乱以前に社があった場所)があり、その神蹟をまわることを「お山めぐり」と言います。
稲荷山の山頂に続く参道にも鳥居が連なっており、特に新緑の季節にはコントラストの美しい写真が撮れますよ。
稲荷山には神蹟以外にもパワースポットと呼ばれる場所もあり、見どころはたくさん!
例えば、こちらはこだまが返って来る方向や早さで願いごとがかなう方向・時期がわかると言われる「谺ヶ池(新池)」です。
稲荷山を歩くのは気持ち良いのでおすすめです!
伏見稲荷のグルメ情報
伏見稲荷大社〜稲荷山には歴史のある飲食店や新しくできたカフェなどいろいろなお店があり、グルメも楽しむことができますよ。
例えば、伏見稲荷には名物の「すずめの丸焼き」があります!
わたしは「すずめの丸焼き」は苦手ですが、話のネタになりますよね!
伏見稲荷大社の境内にできた「稲荷茶寮」は伏見稲荷大社をイメージした「濃抹茶パフェ」が人気です。SNS映えしますよね。
伏見稲荷大社の行き方・アクセス・駐車場情報
伏見稲荷大社はJR奈良線・稲荷駅や京阪本線・伏見稲荷駅に近く、交通の便が良い観光地です。一番おすすめの交通手段は電車です。
境内には参拝客用の駐車場もありますが、特に週末はクルマでの参拝はおすすめできません。
伏見稲荷大社へ行くための道路は北向きの一方通行で渋滞しやすいんですね。それに駐車場もすぐに満車になってしまうんです…
電車、バス、クルマ、バイク・自転車それぞれのアクセスをまとめていますので、伏見稲荷大社へ来られる前にぜひチェックしてみてくださいね。
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