新入社員への「石の上にも三年」は決して化石のようなアドバイスではないと思う

ごりら

こんにちは! ごりら@goriluckey)です!!

多くの企業が決算を迎える3月。入社1年目の人ははじめて迎える年度末に戸惑いながら仕事をしているかも知れませんね。

わたしが新卒1年目の頃はあっと言う間に1年が経ったなーという印象があったのを思い出します。

今回は「入社して3年経てばなにが変わるのか」を考えてみます。

新入社員に対する「石の上にも三年」というアドバイスって、わたしが新入社員だった頃に比べると受け止められ方が変わったなと。

「石の上にも三年」が小馬鹿にされているような風潮

わたしの社会人1年目だった2000年代の前半は新入社員に対する「石の上にも三年」という考え方が一般的でした。

会社の上司

とりあえず3年はがんばれ!

…とか、

会社の上司

すぐに辞めるようなやつは次の仕事も見つからへんぞ!

…とか、どんな会社でも3年は続けてみないとわからないというのが常識とされていたんですよね。

まさに「石の上にも三年」の精神でした。

ですが、今、この言葉を新入社員に贈ろうものなら「考えが古いッスよ」「昭和ですねー」「(…この老害ッ)」とか言われてしまいそうです。

ネット上にも「イヤな仕事をガマンして続ける必要はない」「好きなことだけをすれば良い」という考えが支持され、「石の上にも三年」は化石のようなアドバイスになっていますよね。この言葉はどこか小馬鹿にされた風潮が漂っている気がします。

わたしも無駄な時間を過ごすのはバカバカしいと思いますが、一方で「石の上にも三年」をバカにした同じ口で「ブログは続ければ成果が出る」みたいなことを言っているのには違和感があるんですよねー。

ごりら

「石の上にも三年」って別に間違ってないよなー!?

自分が新卒で入社した会社の場合

わたしは新卒で入社した会社で丸4年間働いたので、「石の上にも三年」をクリしているんですよ!

わたしが新卒で入社したのは中堅の印刷会社でした。サービス残業やサービス休日出勤は当たり前で、そもそも出社したら出勤簿にハンコを押すだけだったんですよね…

今も同じ状況なら完全に「ブラック企業」認定されるような勤務状況でした。のうのうと4年間を過ごしたわけではありません。

20年近くも前の話を持ち出すと「これだから老害は…」とか思われそうですが、わたしが今働いている会社でもやっぱり著しい成果を見せるのは3年目〜4年目にかけてなんですよね。

わたしの話は一般的な営業職の場合です。もちろん「石の上にも三年」どころかもっと長い年月が必要な職種もありますよね。

入社1年目:とにかく仕事の流れを覚える

わたしが入社した印刷会社は「総合印刷」をうたっていたので、とにかくどんな印刷物でも受注して来ーい! というスタンスでした。

身のまわりを見てみるとわかりますが、印刷物って本当にいろいろあるんですよ。名刺、ポスター、封筒、帳票、シール、パンフレット、カタログ…

印刷物によって工程が違うので覚えることはめちゃくちゃたくさんありました。入社して2週間ほど研修期間があり、あとはOJTという名の放置です!!

しかもわたしの場合は配属された部署の先輩が5月いっぱいで退職することをゴールデンウィーク明けに知らされ、怒涛の引き継ぎがはじまりました。

なんだかよくわからないまま、お客さんのところへ行って注文をもらい、会社へ持ち帰ってからどうやって手配を進めれば良いのかを考えていたんですよね…

幸い、夜遅くまで残っていると気にかけてくれる先輩がいて、仕事の進め方を教えてくれたりもしました。

社内・社外の人間関係の構築もふくめて、とにかく1年目は仕事の流れを覚えるのに必死で、それだけで精一杯でした。

ちなみに、わたしが今働いている会社の1年目の社員を見ていても、当時のわたしとそんなに変わらないなと。研修制度はものすごく手厚いものが用意されていますし、組織的なサポートを受けながら仕事ができる環境は整っているんですけどね。それでもやっぱり入社1年目って必死で仕事を覚えるしかないんですね。

ごりら

とにかく1年目は仕事を覚える!

入社2年目:1年目よりも視野が広くなる

わたしの場合、2年目になっても相変わらずパニック状態に陥りながら仕事をしていました。

それでも1年目に比べると少しずつよゆうができてきて、自分なりに気づくことが増えて来るんですよ。

社内ではまわりの先輩が当たり前のようにやっていることに疑問を持つようになったり、社外ではお客さんの事業内容にも興味を持つようになったりしました。

お客さんによっては毎年同じ時期にどの業者に発注するかというコンペを実施する場合もあります。

お客さんごとの発注サイクルや決裁フローを理解できるようになると自分から仕掛けることができるようになるんですよ。

このお客さんは去年こんなイベントをしていて、その時にはこんなパンフレットを作っていたから、今年はこのタイミングで提案してみよう! とか、手探りではあるんですが、1年目とは違う方法で仕事に取り組めるようになりました。

それに、いろいろな種類の仕事をしていくうちに自分自身が心の底から楽しいと思えるのはどんな仕事なのかということもわかっていったんですよね。

ごりら

2年目は仕事の幅が広がった!!

入社3年目:成果を出すことにこだわる

そして、いよいよ「石の上にも3年」の3年目です。

3年目にもなると、自力でこなせる仕事の幅が広くなっているだけでなく、社内外の人脈もずいぶん広がり、規模の大きな仕事を任されるチャンスが増えて来ます。

仕事に対する自信もみなぎり、自分の意志として仕事の成果を追求できるようにりました。

実際に大きな規模の受注が決まりはじめたのも3年目でしたね。3年目になって起こした行動の成果が出るのではなく、1年目や2年目にまいた種が3年目になって花開くというようなことが起こるんですよねー! 不思議なことに!!

わたしの場合は金額だけでなく、受注できる仕事内容も大きく変わりました。例えばパンフレットを制作する場合でも撮影から任せてもらえるようになったんですよー!!

ごりら

3年目は仕事の成果を出すことにこだわった!!

入社1年目で辞めていたら!?

わたしが新卒で入社した会社の3年間を振り返ってみて、もしも入社1年目で会社を辞めていたとすると、2年目や3年目で得た体験が無かったことになるんですよね。

もちろん、わたしだけでなく、同期の仲間も3年目ぐらいからおもしろい仕事をする人が増えました。

これって今の会社でも同じで、大きな仕事を任されるようになるのはやっぱり3年目ぐらいなんですよね。3年目ぐらいの社員がイキイキと大規模な案件に携わっていますよ。

命に関わるのなら話は別!

わたしは自分の好き・嫌いを把握するのも、ひと通りの仕事を身につけるのも3年ぐらいはかかると思っています。

入社1年経たずに会社を去って行く人を見ると、もう少しがんばれば良いのにと思ってしまうんです。

ですが、精神的・肉体的に追い込まれて命に関わるレベルだとすると「石の上にも3年」なんて悠長なことは言ってられないですからね。

そういう場合はどんな手を使ってでも逃げるべき。

実はわたしも1年目の秋から冬にかけては仕事の量が自分のキャパを超えてしまい、かなり情緒不安定な状態になっていました。電車の中で突然涙がこぼれ落ちたり…

今思出だすと逃走するかどうかの瀬戸際だったかも知れません。

この記事のまとめ

今回は「入社して3年経てばなにが変わるのか」を考えてみました。

わたしは新卒で入社した会社を丸4年で辞めましたが、今でも1年も経たずに会社を去る人を見るともったいないなと思っています。

やっぱり石の上にも3年いたからこそ自分が好きなのはこういう仕事っていう基準ができたんですよね。

命にかかわる状況じゃないのであれば、わたしは石の上にも3年ぐらいはいても良いんじゃないかなと思います!

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