京都の夏の風物詩のひとつ「大文字」と言えば、多くの人が頭に思い浮かべるのはまさに「大」という文字ですよね。
この記事では「五山送り火のひとつ『鳥居形』」を紹介します。
厳かな雰囲気の五山送り火の中でももっとも幻想的でインスタ映えする写真が撮れるのが鳥居形なんですよ!
目次
五山送り火「鳥居形」とは!?
京都の夏の風物詩のひとつ「五山送り火」は毎年8月16日に実施される伝統行事です。
「大」という文字が夏の夜に燃え上がるようすが有名ですが、「五山送り火」の名前の通り5つの山に火が灯されるんですね。
- 大文字: 如意ヶ嶽
- 松ヶ崎妙法: (妙)万灯籠山・(法)大黒天山
- 船形: 西賀茂船山
- 左大文字: 大北山
- 鳥居形松明: 嵯峨鳥居本曼荼羅山
1、2、3、4、5、…6…あ、あれ?
…ま、まあ、細かいことは置いておいて、とにかく鳥居形は五山送り火のひとつなんですよ!!
まさに神社にある鳥居の形に並べられた松明に点火されるんですね。
五山送り火の点火時間
五山送り火は5つの山に一斉に点火されるのではなく、東に位置している如意ヶ嶽の「大」(右大文字)に点火されるのを皮切りに、反時計まわりに5分ごとに点火されていきます。
- 大(右大文字): 20:00点火
- 妙法: 20:05点火
- 船形: 20:10点火
- 大(左大文字): 20:15点火
- 鳥居形: 20:20点火
鳥居形は五山送り火の中で一番最後に点火されます。
ひとつの送り火は点火からだいたい30分程度で消えるので、鳥居形の鑑賞は20:20〜20:50ごろまでとなりますね。(その日の天候によっても異なりますのであくまでも参考です。)
鳥居形のある場所
鳥居形の火床(ひどこ)は五山のうちもっとも西にある曼荼羅山(まんだらやま)にあります。
エリアとしては京都の人気観光スポットである嵯峨・嵐山ですね。
- 「五山送り火 鳥居形」の住所
- 〒616-8431 京都市右京区嵯峨鳥居本一華表町2
- 「五山送り火 鳥居形」の地図
五山送り火は「鳥居形」が幻想的!
広範囲にわたり点火される五山の送り火を一度に鑑賞できるスポットもありますが、わたしはひとつの送り火をじっくりと鑑賞する方が好きなんです。
そうすると「じゃあ、どの送り火が一番良いの? 」ってことになりますよね。
五山送り火は「大文字」と言われるぐらいなので、やはり人気があるのは如意ヶ嶽の大文字です。雄大で厳かな雰囲気を感じることができます。
ですが、幻想的な雰囲気を味わいたいのなら、「鳥居形」がおすすめなんです!
インスタ映えを狙うなら鳥居形ですよ!
広沢池の灯籠流し
正確に言うと、五山送り火の「鳥居形」そのものが幻想的ということではなく、鳥居形が見える広沢池の灯籠流しがその雰囲気をつくっているんですね。
灯籠流しは五山送り火のある8月16日19:00に開始されます。
- 日時: 8月16日19:00〜
- 当日受付: 9:00〜20:00
- 場所: 児神社(ちごじんじゃ)
灯籠は赤・青・緑・黄・白の5色あり、それらは仏様の知恵をあらわしていると言われています。
この幻想的な灯籠が浮かぶ広沢池から五山送り火の鳥居形を鑑賞することができるんですね。
鳥居形のおすすめ鑑賞スポット
鳥居形のおすすめ鑑賞スポットである広沢池はけっこう大きな池なので、池に浮かぶ灯籠と鳥居形をいっしょに見ることができるポイントがあります。
まずは鳥居形と広沢池の位置関係を確認しておきましょう。
- 「五山送り火・鳥居形」と「広沢池」の位置関係
鳥居形のある曼荼羅山が西、灯籠が浮かぶ広沢池が東にあります。なので、灯籠流しの受付をしている児神社(広沢池の西畔にある)の近くだと灯籠が見えません。
灯籠流しの奥に鳥居形が見えるベストポジションは広沢池の東畔になるんです。
なので、広沢池の東畔には鳥居形の点火がはじまる前にすでにめちゃくちゃたくさんの人が待機しています。
点火から10分ほど過ぎると少しずつ鑑賞している人の移動がはじまります。こちらは20:30ごろ。池のすぐ近くには人がいますが、人が多くて近づけないレベルではありません。
それと広沢池に浮かぶ灯籠は少しずつゆらゆらと水際まで流されてきますよ。灯籠を近くで撮影できるチャンスですね!
ボートに乗って池の上から鑑賞できる!
鳥居形の点火と広沢池の灯籠流しを鑑賞するもっとも良い方法はボートからの鑑賞です。
広沢池のボート乗り場の場所はこちら。
- 「広沢池ボート乗り場」の場所
もちろんボート乗り場には順番待ちの行列ができています…
ボートの料金は意外とリーズナブルなんですよね。ただし、ボートに乗れる時間は1時間以内なので、鳥居形の点火時間(20:20から30分間ほど)に合わせてボートに乗れるかは運次第ですね。
- 料金: 1,000円
- 乗船人数: 大人3人まで
- 時間: 1時間以内
広沢池での鑑賞時の注意点
めちゃくちゃ魅力的な広沢池での鑑賞ですが、池のまわりはかなり暗いので、池に落ちないように気をつけてくださいね。
特に小さい子どもは危ないです!
場所によってはかなり身を乗り出さないと鳥居形が見えないんですよね。
「鳥居形」が見える広沢池までの行き方(JR山陰本線・嵯峨嵐山駅からのアクセス)
五山送り火の当日は鳥居形に限らず公共交通機関での移動がおすすめです。広沢池にはJR山陰本線・嵯峨嵐山駅が最寄駅になります。
まあ、最寄駅って言っても徒歩20分ぐらいはかかるんですけどね。
- 「JR山陰本線・嵯峨嵐山駅」から「広沢池」へのアクセス
JR山陰本線・嵯峨嵐山駅の改札はひとつです。
広沢池は嵯峨嵐山駅の北東にあります。北口から出ましょう。
北口から出て丸太町通までの道ですが、五山送り火当日でもそんなに人通りは多くありません。
丸太町通と広沢池の間の道もこんな感じ。人通りが少なく、あたりも薄暗いので気をつけてくださいね。
この記事のまとめ
この記事では「五山送り火のひとつ『鳥居形』」を紹介しました。
京阪・出町柳駅を下車してすぐに見られる如意ヶ嶽の大文字と比べると、少々アクセスが悪いですが、その分、鳥居形にしかない魅力があります。
うまく写真を撮るのは難しいので、今度は一度ボートの上でじっくりと撮ってみたいですね。
- 五山送り火「鳥居形」の点火時間は20:20から約30分間
- 鑑賞スポットである広沢池の灯籠流しが幻想的
- 広沢池のボートからも鑑賞できる
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