本日(2018年3月1日)、2019年卒の就職活動が解禁されましたねー!
わたしが大学生の頃は就職氷河期と言われていましたが、今は売り手市場!!
今回は「『リクナビ 2019』の企業検索を見て衝撃を受けたこと」を紹介します。
掲載社数No.1の『リクナビ』と言えども、自分の希望する条件の会社を見つけるのは難しいんですよ!
『リクナビ 2019』の検索項目に見る日本企業の実情
今の大学生はイメージがわかないかも知れませんが、わたしが就職活動をしている頃は企業情報の収集は分厚い就職情報誌とWeb媒体が半々といった状況でした。
就職情報誌には掲載企業ごとに資料請求ハガキが付いていて、そのハガキを送ることが就職活動のスタートだったんですね。
企業情報や仕事内容を1社ごとに読み込んでいかないと自分の希望条件に合った会社かどうかはわかりません。
それが今はカンタンに検索できて便利ですねー!
『リクナビ 2019』はいろんな条件で検索できるのが楽しくて、わたしもついつい検索してしまいました!
『リクナビ 2019』で検索できる条件
『リクナビ 2019』はいろいろな条件で検索することができるんですが、大項目はこの7つです。
- 業種
- 職種
- 地域
- 企業データ
- 採用状況
- 制度や特徴
- プレエントリー受付状況など
で、おっさんが一番気になったのは「制度や特徴」です!! 早速チェックしてみるとさらに細かく検索できる項目が用意されていました。
- 休暇・残業
- 勤務形態
- 新卒採用者の定着率・男女比
- 給与・福利厚生
- 社員・組織
- グローバル
- キャリアアップ・スキルアップ
誰もが興味津々なのが「給与・福利厚生」だと思うんですが、わたしも真っ先にこの項目をチェックしました。
「給与・福利厚生」でさらに検索できる項目はたったの4つでした。
- 住宅補助あり
- 家族手当あり
- 年俸制など実力主義的給与体制
- ストックオプション・社員持ち株制度あり
わたしはてっきり「平均年収」とか「入社5年目の平均給与」とか「昨年の賞与実績」とかそういう検索ができるのかと思っていたのでちょっとガッカリ…
生々しすぎるんかな…
検索項目の数値がツラい…
「給与・福利厚生」の検索項目がおもしろくなかったので、次に気になる「休暇・残業」をチェックしました。
できる限り働きたくないもんねー!
「休暇・残業」の項目はいろんな意味でゾクゾクしましたよ。
例えば、平均残業時間の一番下が「15時間以下」とか、有給消化率の基準値が「50%」とか。もしもわたしが就職活動中だったらこの数値を見るだけでイヤになるかも…
- 完全土日祝休み
- ノー残業デー
- 有給消化50%以上
- 2週間以上の連続休暇が取れる
- 育児・介護制度利用率50%以上
- 月平均残業時間: 指定なし・15時間以下・30時間以下・45時間以下
- 有給休暇の平均取得日数: 指定なし・5日以上・10日以上・15日以上
- 女性育休取得率: 指定なし・90%以上・100%
- 男性育休取得率: 指定なし・10%以上・20%以上
で、実際にチェックを入れてみると何社がヒットするかという数字が出るんですよね。
2018年3月1日時点で『リクナビ 2019』に掲載されている社数は30,177社でした。検索条件を設定するとこの数字が減っていくわけです。
残業なんてしたくないー!!
ええ、わたしのようなおっさんは1分でも残業をするのはイヤですからね、一番気になります。
「月平均残業時間」にチェックを入れたら社数はどのように変化したんでしょうか!?
- 指定なし: 30,177社(掲載社数)
- 15時間以下: 8,169社
- 30時間以下: 15,993社
- 45時間以下: 17,480社
オーマイガーッ!!
なんということでしょうか!?
掲載社数30,177社のうち残業が45時間以下の会社は17,480社でした。つまり残りの12,697社…42%の会社は1ヶ月の残業時間が46時間以上あるってことですよね…!!
ね…、ゾクゾクするでしょ…!?
労働者の権利…有給休暇は使いたい!!
有給休暇に関する検索項目はチェックボタンとラジオボタンの2つがありますね。
まずは「有給消化50%以上」にチェックを入れてみますね。良いですか!?
30,177社中、有給消化50%以上の会社は…な、な、なんと!!
2,026社
たったの2,026社だけだったんです…!!
まあ、やっぱり有給休暇って使いにくいですもんね…。
これだけでも十分ですが、一応ラジオボタンの検索もしてみたので書いておきますね。
- 指定なし: 30,177社(掲載社数)
- 5日以上: 13,453社
- 10日以上: 6,972社
- 15日以上: 1,258社
うわ…これは就職活動中の学生さんの希望を奪ってしまう結果や…
有給休暇の平均取得日数が5日未満の会社が30,177社中16,724社もあるってことですよ…!
半数以上の会社が有給取得日数5日未満なんですね。これが日本のサラリーマンの実情か〜!!
おっさんの希望条件で企業を検索!!
もしも今わたしが就職活動中だったらどんな企業に応募するかなーと思いながら、「制度や特徴」の中の「休暇・残業」にある5つのチェックボックスすべてにチェックを入れて検索してみました。
- 完全土日祝休み
- ノー残業デー
- 有給消化50%以上
- 2週間以上の連続休暇が取れる
- 育児・介護制度利用率50%以上
5つすべての項目にチェックを入れると30,177社の掲載企業が………全滅してしまいました!! 検索結果は0社になったんです!!
う〜ん、もちろんそんなにあるわけはないと思っていましたが、まさか0社とは…! 仕方ないので、1項目ずつチェックを外してみると、結果は次のようになりました。
- 5つの項目すべてをチェック: 0社
- 「完全土日祝休み」を解除: 0社
- 「ノー残業デー」を解除: 1社(ニューテック株式会社)
- 「有給消化50%以上」を解除: 1社(株式会社金沢エンジニアリングシステムズ)
- 「2週間以上の連続休暇が取れる」を解除: 4社
- 「育児・介護制度利用率50%以上」を解除: 1社(日本オラクル株式会社)
…。
あまりにも検索結果が少なすぎるので、これ、もしかすると検索ロジックがおかしいのかも知れませんね。うむ、そういうことにしておきましょう…!
残念ながら『リクナビ 2019』にワイの理想の会社は載ってなかったわ…
ちなみに、わたしの今の状況を当てはめて検索してみると33社がヒットしましたよ。
- 完全土日祝休み
- ノー残業デー
- 有給消化50%以上
- 月平均残業時間: 30時間以下
- 有給休暇の平均取得日数: 15日以上
ですが、この33社の中に実際わたしが勤務している会社はありませんでした。
ええ、たぶんこれはわたしが同僚よりも残業時間が少なくて、同僚よりも有給を取っているってことなんでしょうね…
この記事のまとめ
今回は「『リクナビ 2019』の企業検索を見て衝撃を受けたこと」を紹介しました。
これから就職活動をしようという学生さんにはもしかするとネガティブな情報になってしまったかも知れませんね。ごめんなさい…!
ですが、わたしはあえて前向きに考えてほしいです。
掲載社数No.1の『リクナビ』でさえ、たった30,177社の情報しか載ってなくて、しかも42%の会社は月の残業時間が46時間以上で、55%の会社は有給休暇をたった5日も使えないんですよ!?
つまり、あなたに合った会社が『リクナビ』で見つからなくても不思議なことじゃないですし、万が一、自分に合っていない会社に就職してしまったら、その時は別の会社を探せば良いんです! 別の働き方を考えてみたら良いんです!
いくら売り手市場と言っても、就職活動中はくじけそうになることもあると思います。でもあまり思い詰めないでくださいねー!
あなたの役に立つ!? 関連記事
『リクナビ 2019』に掲載されている30,177社のうち「副業可」の企業はたったの62社しかありませんでした。
ですが、なんとわたしが働いている会社は2017年に副業解禁されたんですよ!
副業が許可されている会社かどうかも会社選びのポイントにした方が良いと思いますよー!!
こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!