とんでもないことをやらかしてしまいました…
なんと…デジカメの誤操作でSDカードに保存してある写真データがぜーんぶ消えてしまったんですよ…
ぜーんぶです、全てのデータを削除!!
この記事では「誤って削除したSDカードのデータを業者に依頼して復元(もとに戻す)してもらった話」を紹介します。
結論から言うと、わたしの場合は削除してしまったデータを無事に復元することができました!
もちろんデータが消えてしまった状況によって復元できるかどうかはわかりませんが、わたしと同じように絶望の淵に沈んでしまったあなたの救いになればうれしいです。
目次
この記事を読む前のお約束!
わたしはデジカメのSDカードに入っていた写真データを誤操作によって削除してしまいましたが、業者に依頼して無事に復元できました。
データを復元するためにお金がかかりましたし、無駄な出費であることはわかっているんですが、データを復元できたことには大満足しているんですよね。
わたしがこの記事で伝えたいのはこの2点です。
- 消えたデータも復元できる可能性がある
- データレスキューセンター(業者)での依頼〜復元データが届くまでの流れ
なので、もしも
うはっ、情弱ーーー!!! もっと安く復元できるのにーーー!! m9(^Д^)
と思ったとしても、そっとしておいてくださいね…
あと、わたしの場合はデータを復元できましたが、もちろんデータが復元できないこともあると思います。この記事に書いていることはわたしの実体験ですが、データ復元を保証するものではありません。
念のため、ね。
デジカメのデータが消えてる!? まずは事態を把握しよう
わたしがデジカメに入っているSDカードのデータが消えていることに気が付いたのは小学生の娘の夏休みの宿題のために撮った写真を現像しようとした時でした。
あれ…?? あれ?? あれ?? なんでこれだけしか表示されへんのやろ………???
写真屋さんで現像しようとすると明らかに写真データの数が少ないんですよね…。この数日の間に撮った写真のデータしかなく、それ以前の写真データが丸々ありませんでした。
…ま、まあ、あれや。たぶん、この写真屋さんのパソコンがおかしいんやろ………
わたしの儚い希望は自宅のパソコンにSDカードを突っ込んだ瞬間に砕け散りました。
おそらくデジカメの誤操作で全画像消去を実行してしまったんだと思います…
わたしが使っているカメラはゴミ箱のマークを押すと3つの選択肢が表示されるので、実は以前にも「うわっ!! 危な!! 」という瞬間があったんですよ。
- 1枚消去
- 複数消去
- 全画像消去
この画面で「全画像消去」を押してしまってもいきなり実行されるわけではないんですが、おそらくなにかの拍子に全画像消去を実行してしまったんでしょう。
デジカメに入っているSDカードには数ヶ月分の写真データが入っていました…
子どもたちとの楽しい思い出の写真を…全部………そう、ぜーんぶ削除してしまったのです。
絶望しかない…
わたしは頭の中が真っ白に………まるで初期化されたSDカードのようになってしまいました…
SDカードのデータを復元する方法
わたしは削除してしまった写真データを諦めようともしましたが、子どもが写っている写真…やっぱりそう簡単には諦められません。
「もしかしたら、復元できるかも知れない…」わずかな可能性を信じて調べてみました。どうやらデータを復元するには2つの方法がありそうです。
- 市販のソフトを使ってデータを復元する
- 専門の業者に依頼をしてデータを復元する
[1]市販のソフトを使ってデータを復元する
まずは市販のソフトを使って削除してしまったデータを復元する方法です。
データ復元ソフトはいくつかあるようですが、例えばこちらの「ファイナルデータ」はこのようなトラブルの場合にデータを取り出せる(可能性がある)そうです。
- ハードディスク(HD)やSDカードが認識されない
- パソコンが起動しない
- 誤って消去してしまった
値段もそれほど高くないので、思わず飛びつきたくなりますが、復元できる保証はありません。こちらの「【体験版】ファイナルデータ11plus 特別復元版 ダウンロード版」で事前に試すこともできるようですね。
わたしは復元ソフトは購入しませんでした。
だって、操作ミスって取り返しのつかへんことになると思ったし…
[2]専門の業者に依頼をしてデータを復元する
もうひとつがわたしが実際に利用した、専門の業者に依頼してデータを復元する方法です。
できることなら直接SDカードを持ち込んで話を聞いてみたいと思ったので、「京都 SDカード 復元」「大阪 SDカード 復元」といったキーワードで検索をしました。
データ復元業者のサイトをいくつか見ていると、だいたいこんな感じでした。
- 初期調査・見積もりは無料
- 復元するデータ容量によって料金設定がされており、だいたい10,000円〜30,000円ぐらい
- もちろんデータは復元できない可能性はある
SDカードのデータを復元できる業者を探す
それではわたしが実際に業者を見つけるまでの流れを紹介しますね。
事前の準備(電話する前に復元してほしいデータの情報を整理しておこう)
まず業者に連絡をする前に自分が復元してほしいデータの情報を整理しておきましょう。
- メディアの種類(SDカード・USBメモリ・ハードディスク等)
- 復元したいデータの種類(画像・動画・音声等
- 復元したいデータの容量・ファイル数
- データが作成された時期(デジカメで撮影した時期)
- データが消えた原因
実はわたしの場合、データを復元できるかどうかを判断する上で最大の問題がありました。
わたしが削除してしまったデータはデジカメで使っていたSDカードですが、わたし自身が誤操作に気付かず全画像削除した後もふつうにデジカメを使い続けていたんですね。
上手く撮れなかった写真は削除し、また撮り直しを繰り返していました。
つまり、全データを削除した後にファイルの新規作成 → 保存 → 削除を繰り返していたんです。
このことを伝えると「復元できない」と回答する業者もありました。
複数の業者に問い合わせてみよう!
実際に業者に電話で問い合わせてみると、「その状況だと復元できる可能性は低いです」と断られるケースもありました。
わたしが電話で問い合わせた3社はそれぞれ判断が違いました。(A社・B社・C社は電話をかけた順番です。)
業者 | 回答 |
---|---|
A社 | 復元できますよ。初期調査費用5万円、データの復元費用として30万円です。 |
B社 | 上書きを繰り返しているので復元できないですね。 |
C社 | すべてのデータが復元できるかはわかりませんが、おそらくある程度は復元できると思います。 |
上の表では回答を短くまとめて書いていますが、どの業者も親身になって話を聞いてくれた上で回答をしてくれましたよ!
データ復元業者・A社の場合
A社のホームページを見ると個人向けのサービスというより、法人向けのサービスという感じがしました。
個人の依頼は結婚式の写真や動画などお金をかけてでも復元したいという場合のみで、やっぱり企業からの依頼が多いようでした。
このA社の人が「復元ソフトを利用してみては? 料金が3万円ぐらいの業者はだいたい市販のソフトを使ってやっているんですよ。」と教えてくれました。
(A社の料金はともかく)「復元できますよ」とはっきりと言ってくれたことで希望が持てました!
データ復元業者・B社の場合
B社は全画像消去を実行した後に、新規保存や削除を繰り返しているので「復元できない」という回答だったんですね。
ですが、B社の人も突き放すような言い方ではなく、SDカードのデータ保存の仕組みやなぜ復元できないと判断したかをていねいにわかりやすく説明してくれました。
う〜ん、やっぱり厳しいかな…
データ復元業者・C社の場合
C社がわたしがデータ復旧を依頼することになった「データレスキューセンター」でした。
データレスキューセンターにもほかの2社と同じように復元したいデータの情報やデータを削除してしまった経緯・状況を説明しました。
データレスキューセンターもB社と同じくすべてのファイルを削除した後に上書きや削除を繰り返していることを懸念されました。
ですが、全削除したファイル数が全削除後に作成したファイル数(撮影した写真の数)よりも多いので、すべてのデータが復元できなかったとしてもある程度は復元できるのではないかという推測をされたんですね。
初期調査から申し込みの流れ、料金設定についての説明もものすごくていねいでした。
福岡にある会社ですが、対応スピードもめちゃくちゃ早くて安心感がありましたよー!
データレスキューセンターでSDカードの復元! 依頼〜作業完了の流れ
データレスキューセンターで削除してしまったSDカードのデータ復元を依頼した時の流れはこんな感じでした。参考になれば!
いつ(日時) | だれが | なにを(内容) |
---|---|---|
8月27日(月)16:30ごろ | ごりら | 電話で問い合わせる |
8月27日(月)17:00ごろ | ごりら | データレスキューセンターのホームページから「データ復旧診断」を申し込む |
8月27日(月)17:30ごろ | ごりら | 復旧してほしいSDカードを出荷 |
8月28日(火)16:00ごろ | DRC | SDカード到着・初期調査開始の連絡(48時間以内に結果報告とのこと) |
8月30日(木)9:00過ぎ | DRC | 初期調査結果報告(復元データのリスト・見積もり) |
9月1日(土) | ごりら | データ復旧依頼 |
9月1日(土)20:00ごろ | DRC | データ復旧依頼の受付 |
9月1日(土)20:30ごろ | DRC | 請求書・振込先の送付 |
9月3日(月)お昼ごろ | ごりら | データ復旧費用の入金 |
9月3日(月)15:00ごろ | DRC | 入金確認・発送日見込みの連絡 |
9月3日(月)16:00ごろ | DRC | 出荷日・納品予定日・宅配便の伝票番号の連絡 |
9月4日(火)10:30ごろ | 宅配業者 | 納品完了 |
うおー!! めちゃくちゃ早い!!
データ復旧初期調査
まずデータレスキューセンターを利用してめちゃくちゃ安心感があったのが一番はじめの工程であるデータ復旧初期調査です。
ホームページにも記載されていますが、データ復旧初期調査の費用は無料で、報告内容もとーってもていねいでした。
まず障害の状況、復旧できるファイル数、データ容量がメールの本文に記載されています。
初期調査の結果、ファイル構造情報の損傷によるレベル2の論理障害が発生している状態で、ファイルのヘッダー情報を元にした切り出しによる回収となりましたが、4,136ファイル(約29.4GB)のデータが確認されました。
「復旧可能なデータリスト」が添付されており、データサイズ(容量)とファイル名(ファイルの作成日時)が記載されていました。
わたしの場合はデジカメで撮影した写真データの復旧でしたので、このリストを見るとどこで撮った写真なのかはイメージができます。
しかも、このファイルがちゃんと開けるかどうか(破損していないかどうか)もきちんと確認されているんですね。
リストに記載のデータに関しましてはサンプリングによるファイル検証の結果、画像(jpg)を展開できることを確認しております。
それとデータ復旧にかかる費用の見積書も添付されています。
内容 | 単価 |
---|---|
データ復旧費用(メモリ媒体障害レベル2) | 19,800円 |
データ容量費用(16GB〜) | 15,000円 |
データ移行費用(USBメモリ代金含む) | 4,980円 |
ごふっ………
初期調査報告の内容・見積もりを見てから復旧作業依頼をしないこともできます。もちろん記録媒体(SDカードやUSBメモリ等)は送り返してもらえます。(着払い)
復元データの納品
データ復旧作業が完了した翌日には復元されたデータが入ったUSBメモリが届きました! 早いっ!!
記事の内容にはまったく関係ありませんけど、クロネコヤマトのパッケージってめちゃくちゃかわいいですね!
ダンボール箱を開けるとていねいに梱包されていました。
復元されたデータが入っているUSBメモリ、もともと写真データが入っていたSDカード、おまけのSDカードケースが入っていますね。
復元データの確認
データが納品されたら中身をチェックしましょう。標準サービスの場合、データ発送から10日間はデータレスキューセンターで復旧データを保存しているので、納品されたデータに問題がある場合はそれまでに連絡しないといけません。
USBメモリを開くと「復旧データ」というフォルダが入っていました。
その次はもともとのファイルが作成された年月によってフォルダが分けられています。
さらに日付ごとのフォルダに別れていますね。
初期調査結果報告で添付されていた復旧可能なデータリストに記載されていた通り、ファイル名は写真の撮影日時になっています。
おー!! ちゃんと乗馬の写真も復活したー!!
この記事のまとめ
この記事では「誤って削除したSDカードのデータを業者に依頼して復元(もとに戻す)してもらった話」を紹介しました。
子どもたちとの思い出の写真が無事に復旧できて本当に良かったです!
とは言うものの、無駄な出費にはかわりないので、やっぱり常にバックアップを取っておかないといけませんねー!
- 誤って削除してしまったデータも復元できる可能性がある
- 削除してしまったことに気が付いたらまずは落ち着こう(余計なことはしない)
- データレスキューセンターは初期調査費用が無料なのに、ていねいな報告で安心できる
あなたの役に立つ!? 関連記事
いやー、まさかデジカメの写真データを誤操作ですべて削除してしまうとは思ってもいませんでした…
データをバックアップしておくことの大切さを痛感しましたが、スマホに保存している写真も同じですよね。いや、スマホの方がデータが消えてしまったり、スマホそのものを落としたりする可能性が高いかも…
データをバックアップするだけじゃなく、「Primii(プリミィ)」のようなサービスを使ってフォトブックにしておくのもおすすめですね。
こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!