年明けに父が他界し、なんだか実感があるような、無いような。そんなふうに過ごしていたらあっと言う間に四十九日の法要も終わっていました。
あ…別にこれから暗い話をしようと思っているわけではありませんよ。
今回は「父の遺品であるクロスバイクを修理に出した時の話」です。
わたしは今、クロスバイクの修理が終わるのを楽しみに待っているんです!
目次
自転車に乗るのが大好きだった父
わたしの父はとにかく自転車に乗るのが大好きだったんですよね。わたしが子どもの頃から「父=自転車」っていう印象があるぐらい。
うちにはクルマが無かったので、家族でどこかへ出かける時には電車を使っていましたが、父がひとりで出かける時は常に自転車! とにかく自転車だったんです。
なので、わたしの同級生にも「おっちゃん自転車乗ってんの見かけたでー! 」とよく言われたんですよね。子どもの頃はそれがちょっと恥ずかしい時期もありました。
いや、だって「自転車」って言っても、当時の父が乗っていたのはスポーティなタイプのものではなくて、なんかこう無骨な感じの自転車だったんですよ。
そんな父がクロスバイクを購入したのは亡くなる数年前。
えー! こんなん乗れんのかいな!?
って心配になるぐらいでしたからね。
父のクロスバイク
わたしは自転車のことに明るくないのでよくわからないんですが、父が乗っていたのは「クロスバイク」と言われる種類みたい。
こういうやつです。
実は父は抗がん剤が効かなくなってからはクロスバイクには乗らず、ふつうのママチャリに乗ってたんですね。
母は「なんでやろう? 」って不思議そうに言ってたんですけど、んー、そらこの自転車を乗るのは体力も必要だったんでしょうね。
父が亡くなってから「あの自転車どうしようか…? 」と母が言うので、わたしは
乗れたら(乗れるような状態やったら)乗るわ。
と答え、父がクロスバイクをとめている駐輪場へ見に行きました。
そしたら、どうやら母やわたしが思ってたよりも前から父はこの自転車に乗れていなかったんですね。
一応、屋根のある駐輪場にとめていたものの、パーツはけっこうサビてたり、クモの巣が張っていたり、タイヤもツルツルだったり…
うわーっ! これ乗れるかな…
まあ、正直なところ、自転車のコンディションとしては最悪でした。
ですが、父が亡くなったことに寂しさを感じていたこともあって、これは修理してでも乗らないとなって気持ちになっていたんですよね。
父の自転車を修理して乗ってみよう!!
わたしは母から父の自転車の鍵らしきものを受け取って自転車屋さんへ持って行こうとしたんです。
そしたら…
まさかのダイアルロック!!
しかも1〜6までの4桁の数字だったので父の誕生日ではない…
チェーン切ってもらわなアカンな…
自転車の修理とチェーンを切ってもらうために、わたしは父の防犯登録証を持って自転車屋さんへ行きました。
[衝撃その1]マジかっ!? クロスバイクを復活させるのはわたしの運命!?
クルマに父のクロスバイクを積んで自転車屋さんへ運び込み、事情を説明してまずはチェーンを切ってもらおうとしたんですね。
父の防犯登録証とわたしの運転免許証を自転車屋さんへ渡しました。
その時気付いてしまったんです。
なんと父がこのクロスバイクの防犯登録をした、つまりこのクロスバイクを購入した日はわたしの誕生日だったんです!!
こ、これは運命を感じずにはいられない…!!
[衝撃その2]選択肢はない! 前進あるのみ!!
父がわたしの誕生日に買っていたクロスバイク。これはわたしがこのクロスバイクに乗るのは運命だったと思い、自転車屋さんに修理をお願いしました。
自転車屋さんが父のクロスバイクのパーツを見て
うーん、どうします? ガッツリ直しますか?
ええ、もちろん!
快適に乗るんやったら、ワイヤーも交換して、あ、コレもやな。ココも変えた方が良いですね、あ、ココもか…
それなりに修理費はかかるやろうなーと覚悟はしていましたが、新しく買うのと同じぐらいの費用がかかりそうなんですね。
とは言え、父の遺品であるクロスバイク。わたしの誕生日に買った(と思われる)クロスバイク。
修理費が新品を買うのと同じぐらいかかったとしても、直さないわけにはいかない………いや、
直したい!!
この記事のまとめ
今回は「父の遺品であるクロスバイクを修理に出した時の話」でした。
修理費はともかく、わたしは今、クロスバイクの修理が終わるのを楽しみにしているんですよー!!
父のクロスバイクで行ってみたいんですよ、父がもう1回見たいと言っていた桜のきれいな場所や、健康だったら行きたかったであろう場所へ!
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