北海道の登別にある水族館・登別マリンパークニクスにものすごい飼育員さんがいるです!
今回は「登別マリンパークニクス飼育員・荒谷英男さんがプロデュースするフィギュア製作キット」を紹介します。
このフィギュア製作キットは2017年の夏休みにも販売されるそうですよ!
目次
登別マリンパークニクスの情報
2016年夏に家族で北海道旅行へ行った時に登別へ足を運びました。
実ははじめはのぼりべつクマ牧場へ行くつもりだったんですが、な、なんと、悪天候のため休園に…! そこで予定を変更して出かけたのが登別マリンパークニクスでした。
この日は北海道旅行の最終日で、新千歳空港20:00発の飛行機による予定だったんですね。登別マリンパークニクスと新千歳空港はクルマで1時間弱の距離なので、旅行のスケジュールにも組み込みやすいです。
- 住所
-
〒059-0464 北海道登別市登別東町1丁目22
- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 入園料金
-
- おとな(中学生以上): 2,450円
- こども(4歳~小学生): 1,250円
- 乳幼児(3歳以下): 無料
- 電話番号
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0143-83-3800
- 公式サイト
このニクス城の中が水族館になっているんです!
多くの人がこのニクス城を見るとワクワクすると思います! 公式サイトやパンフレットのクリエイティブもすごく良いですし。
わたし自身も
わ〜っ!! ドラクエのお城みたい!
と、テンションが高くなったのを覚えています。
ですが、そのイメージで登別マリンパークニクスへ行くと
「あれ? …なんか思ってたんと違うぞ!?」
ってなるかも知れません。
「ん? どういうことや? 」って感じですよね。
登別マリンパークニクスはニクス城がイメージさせる豪華な雰囲気とは違って、実はものすご〜く手づくり感たっぷりのスポットなんですよね。
むしろこの手づくり感こそが登別マリンパークニクスの魅力であり、わたしが気に入った理由のひとつでもあるんですが。
この手づくり感の原動力となっているのが飼育員の荒谷英男さんなんです!
登別マリンパークニクスの飼育員・荒谷英男さん
まあ、まずはこちらの作品を見てください!
登別マリンパークニクスにはこのようなレリーフがいたるところに飾られているんですが、このレリーフは専門の業者さんに外注しているのではなく、登別マリンパークニクスに勤務している飼育員・荒谷英男さんの作品なんですよ!
飼育員・荒谷英男さんはアーティスト!?
登別マリンパークニクスの公式Twitterでも荒谷さんは「芸術家飼育員」として紹介されています。
ニクス城3Fに「25周年記念モニュメント」を設置しました。作ったのは・・・登別マリンパークニクスが誇る芸術家飼育員「荒谷 英男」です!飼育員ならではの繊細でリアルな作品と一緒に是非記念撮影を! pic.twitter.com/BBYihRcVXE
— 登別マリンパークニクス (@marinepark_nixe) 2015年7月18日
飼育員 荒谷英男
登別マリンパークニクスに飼育員として勤務。現在、陸続館が主担当。
解説用のイラストや特別展のレリーフを製作。「飼育係の描いたペン画と造形」にて作品を展示中。2007年3月には、札幌円山動物園スネークアート展で、千石正一賞を受賞。
道新文化センター主催「本物の動物を見て作るリアルフィギュア」の講師も担当。
いや〜すごい!!
もはや単に絵が上手いとか美術が得意というレベルじゃないですよね〜。ドラクエなら飼育員×芸術家で完全に上級職ですよ!
荒谷さんの作品を観賞しながら、本物の生き物を観察できる。
これ、わたしは登別マリンパークニクスの魅力のひとつだと思うんです。
荒谷英男さんの作品
わたしが登別マリンパークニクスで見た荒谷さんの作品の一部を紹介しましょう!
これは先ほどのレリーフのひとつですが、よ〜く見るとリアルなようで、色づかいがちょっと変わっていると言うか…
これは荒谷さんの遊び心でモンスター風に仕上げたそうです。まさにドラクエのダンジョンでモンスターに出くわした気分になりますね!
そして、こちらは恐竜たちを描いたペン画ですね。激ウマ!!
登別マリンパークニクスでは展示されている生き物の解説用のイラストにも荒谷さんの作品が使われています。
これはベルツノガエルが小動物を捕食しているイラストですね…ぐえっ…。
ニクス城の通路の壁にも荒谷さんの作品がたくさん展示されています。
まるで美術館に来てるみたい!!
フィギュア製作キットでアシカをつくってみよう!
わたしたちが登別マリンパークニクスへ行った時に荒谷さんが監修したフィギュア製作キットの実演販売をしていたんです。
ふだんから一番近くで接している飼育員さんが監修…しかも荒谷さんの芸術的センス…
これは買いやで!!
フィギュア製作キットの内容
フィギュア製作キットはいくつかの種類が販売されていましたが、娘が購入したのは「カリフォルニアアシカフィギュア製作キット(1セット1,000円)です。
フィギュア製作キットの内容
- フィギュアの芯材
- 石粉粘土
- 作り方・解説
フィギュアの芯材
フィギュアの芯材も完全オリジナルの手づくり。芯材には針金が取り付けられていて、この部分がアシカの前足、後ろ足になります。
芯材がしっかりと設計されているので、子どもでもホンモノのアシカに近い造形ができるんですね。
石粉粘土
わたしは今まで石粉粘土を使ったことはありませんでした。
石粉粘土はこういうフィギュアづくりに適しているんですね。
石粉粘土は伸びも良く、乾燥させると石膏のように硬くなり、ヤスリで磨いたり、彫刻刀で形を整えたりすることも可能です。
出典: 『アシカフィギュア製作キット 【作り方・解説】
作り方と解説
飼育員目線、芸術家目線で、フィギュアの作り方が書かれています。
飼育員目線ではアシカの特徴が細かくていねいに解説されており、芸術家目線ではリアリティを出すためのコツが書かれています。
リアルなフィギュアができる(…はず)!!
「アシカフィギュア製作キット」づくりに小学生の娘が挑戦しました。このキットさえあればリアルな仕上がりになるはずですよね〜!
この製作キットで荒谷さんがつくったアシカのフィギュアの写真が載せられています。まるでホンモノのような仕上がりです!
この仕上がりをイメージしてつくってみよ〜う!!
アシカの身体的な特徴がていねいに解説され、それをフィギュアで表現するためのコツが書かれています。
まずは芯材に石粉粘土を付けていきます。芯材を少しだけ水で濡らすと石粉粘土がくっ付きやすくなるそうです。
これは「作り方・解説」に記載されていたテクニックです。毛なみを表現するために歯ブラシを使うんですね。
歯ブラシを使うだけなんですが、小学校低学年がつくる粘土の作品のクオリティではなくなります。
細かい部分は竹串などを使います。うちは竹串のほかにも割りばしを鉛筆けずりで尖らせたものも使いました。
石粉粘土での造形が完成すれば、次は色塗りです。
色塗りに使う絵の具はふつうの水彩絵の具ではなく、アクリル絵の具がおすすめだそうです。
アシカはそんなに色数が多いわけではありませんが、決して1色ではありません。写真を見ながら着色していきます。
最後にアシカの目のあたりや顔全体を着色します。
アシカのフィギュアが完成〜!!
アシカの後ろ姿です。黒光りしているボディが水中から陸へ上がってきた瞬間のようですね〜!!
クリッとした瞳や愛らしい表情が子どもたちに人気のアシカ。そんなアシカの表情をうまく表現できているでしょうか!
!!!
お…おおん? かわいいような、かわいくないような…かわいい…かな? ど、どうやろ?
この記事のまとめ
今回は「登別マリンパークニクス飼育員・荒谷英男さんがプロデュースするフィギュア製作キット」を紹介しました。
もしも登別マリンパークニクスへ立ち寄る機会があれば、展示されている生き物だけでなく、ぜひ荒谷さんの作品にも注目してみてくださいね。
2017年の夏休みもフィギュア製作キットの販売を予定しているそうですよ〜。
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