こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!
安倍政権(2017年当時)が「働き方改革」を推し進めようとしています。既成概念にとらわれることなく新しい取り組みにチャレンジするのには大賛成です。
この記事では「2017年2月24日(金)からはじまる『プレミアムフライデー』」についてわたしなりに考えてみました。
うひょーーー! 毎月最終金曜日は15:00で帰れるのはうれしい!
この記事は2017年2月時点の情報をもとに書いています。
「プレミアムフライデー」とは?
「プレミアムフライデー」がはじまった2017年当時、世の中には「○○フライデー」というキャンペーンがいろいろと実施されていました。
昔から「ハナキン」という言葉もありますからね。金曜日には特別感がありますよね!
「○○フライデー」の例
- SUPER FRIDAY(スーパーフライデー): ソフトバンクが実施。ソフトバンクユーザーを対象に吉野家の牛丼などが無料でもらえるキャンペーン。
- ブラックフライデー: もともとはアメリカの小売店で11月の第4金曜日に実施されていた大安売りキャンペーン。日本では2016年にイオングループが実施。
「プレミアムフライデー」とはどういったものなのか、「プレミアムフライデー」のコンセプトや実施例を確認してみましょう!
「プレミアムフライデー」のコンセプト
経済産業省の「プレミアムフライデー」に関するニュースリリースにはこのように記載されています。
個人が幸せや楽しさを感じられる体験(買物や家族との外食、観光等)や、そのための時間の創出を促すことで、
- 充実感・満足感を実感できる生活スタイルの変革への機会になる
- 地域等のコミュニティ機能強化や一体感の醸成につながる
- (単なる安売りではなく)デフレ的傾向を変えていくきっかけとなる
といった効果につなげていく取組です。
つまり「プレミアムフライデー」とは政府と経済界が推し進めている個人消費喚起キャンペーンのことなんですね。
ニュースリリースをそのまま素直に受けとめると「プレミアムフライデーが実施されると世の中が良くなるよー! 楽しくなるよー! 」と言いたいのは伝わって来ますよね。
「プレミアムフライデー」の実施例
「プレミアムフライデー」のコンセプトそのものはウェルカムな印象です。
政府が開設している「プレミアムフライデー」の特設サイト(https://premium-friday.go.jp *現在は閉鎖されています。)にはプレミアムフライデーに賛同する企業や団体の取り組みが紹介されています。
イメージしやすい具体例を見てみましょう!
「プレミアムフライデー」の取り組み例
- 金曜日の夜はホテルで“いつもと違う、豊かな時間”をプレミアムフライデー特別企画実施
- バブル以来の“花金”の復活! 月末の金曜日はホテルへGO いちごビュッフェに、フリードリンク付きのハイティーセット、早めのハッピーアワーまで…思わず寄り道したくなるプランが登場。
- JAL×星野リゾート 『プレミアム・プラン』を共同企画 ~プレミアムフライデー 「20代、“ホンモノ”を体験する冬の北海道旅」~
「プレミアムフライデー」がスタートする時点ではホテルや飲食店がプレミアムフライデー向けに特別プランを用意し、消費促進につながるキャンペーンを展開する事例が多そうですね。
スポーツジムや習い事関係も「プレミアムフライデー」のコンセプトに合いそうですよね。
「プレミアムフライデー」に感じるギャップ
「プレミアムフライデー」が実施されて自分が体験できるとすると、取り組みとしては良さそうな気がします。
もう少し理解を深めようと思い「プレミアムフライデー」の特設サイト(https://premium-friday.go.jp *現在は閉鎖されています。)を見るとそこには5つの提案が記載されていました。
政府がサービス提供者と消費者の双方に「プレミアムフライデー」の活用方法を提案しているんですね。
「プレミアムフライデー」5つの提案
- ちょっと長めの休日で普段は行けない「2.5日旅」へ。
- 平日昼間にゆったり贅沢「午後ブラショッピング」。
- 大切な人と夕方からゆっくり「アーリーディナー」。
- 昼からたっぷり「アフター3エンタメ」を楽しもう。
- 家族でそろって料理を作って「午後パー」しよう。
ですが、これを読んでみるとツッコミどころが満載なんですよね…
「プレミアムフライデー」のギャップ|「働き方改革」が進まないと無理、無理、無理〜!
実は「プレミアムフライデー」には個人の消費を喚起するだけでなく、政府が推進している「働き方改革」への提案の意味もあるんですね。
「プレミアムフライデー」の実施にあたり、企業に対して毎週最終金曜日は15:00で仕事を終わることを推奨しているんです。
一般的には25日が給料日という会社が多いので、政府としてはこんなふうに個人消費が活性化されるのを期待しているんですね。
「プレミアムフライデー」の理想的な流れ
- 25日に給料をもらう
- 最終金曜日(プレミアムフライデー)は15:00で退社
- プレミアムフライデー満喫で個人消費が活性
そんな都合良くいくわけがない…!!
先ほどご紹介した「プレミアムフライデー」5つの提案の中で、わたしが一番しっくり来ないのは「2.5日旅」ですね。
「2.5日旅」の提案をくわしく読むとこんなことが書いてあります。
休みが半日長くなるだけで、行ける場所は広がります。いつもの週末では行けない場所での新しい経験が、翌週からの仕事の活力になるかもしれません。
絶対無理や………
わたしははじめて「2.5日旅」の提案を読んだ時に直感でそう思いました。あまりにも現実に目を向けていないロジックですよね。
例えば、わたしが「プレミアムフライデー」を利用して石川県の片山津温泉に「2.5日旅」をするとしましょう。
あらゆることがうまく進んだとしてこんなスケジュールになります。
片山津温泉へ「2.5日旅」
- 15:00 大阪にある事務所を退社
- 16:15 帰宅
- 16:45 片山津温泉に向けて出発
- 19:45 片山津温泉に到着
交通状況を考えると実際には片山津温泉に到着するのは20:00をまわるでしょうね…
仮に15:00に退社できたとしても、やっぱり遠方に旅行に行くのは難しそうです。
しかも、すべての会社で「プレミアムフライデー」が実施されるわけではないでしょうし、旅行先に到着するまでの間、仕事の携帯電話が鳴りやまないのが容易に想像できます。
「プレミアムフライデー」のギャップ|「午後ブラショッピング」「午後パー」「アーリーディナー」全部ピンと来ない…!
「2.5日旅」は実行するのが現実的に難しそうですが、そのほかの提案については正直言ってあまりピンと来ないですよね。
プレミアム感がないですよね…
「アフター3エンタメ」は「プレミアムフライデーの特設サイト」にあるような遊園地っていうのはあまり想像できないんですが、例えば甲子園球場でプロ野球のナイター観戦ができれば良いかも知れませんね!
いずれにしても「15:00に仕事が終わってもなー」という印象がぬぐえません…
「プレミアムフライデー」よりも好都合なのは!?
さてさて、ここまで文句ばかり言って来ましたが、わたしはプレミアムフライデーのコンセプトには大賛成なんですよ!
月末の金曜日の15:00に仕事を終わらせて個人消費というのが、現在の日本のビジネスシーンでは多くの人に当てはまらないと思うんですよ、残念ながら。
特に営業職の場合、金曜日の15:00以降にお客さんから問い合わせがあったとするとそれこそ「2.5日」は対応が遅れてしまうんですよね。
これは自分が働いている会社は「プレミアムフライデー」が実施されていて、お客さんの会社は実施されていない場合の例え話ですが、実際にありそうですし…
ああ…今日は「プレミアムフライデー」だから電話に出ないのか…(イライラ)
それだったら「プレミアムフライデー」ではなく「プレミアムマンデー」の方が良さそうな気がしませんか!?
月曜日の午前中はお休みしてお昼から働こう! みたいな!?
同じ「2.5日」でも、月曜日の午前中に仕事しなくても良ければ旅行も少し遠くまで出かけようという気にもなりますし、お客さんの対応も0.5日の遅れで済むんですよね。
月曜日の朝をダラダラ過ごせると想像するだけでハッピーな気持ちになりますよね!
まとめ|プレミアムフライデー
この記事では「2017年2月24日(金)からはじまる『プレミアムフライデー』」についてのわたしの考えをご紹介しました。
「個人消費の喚起」×「働き方改革」を実現するための取り組みとしては「プレミアムフライデー」はおもしろいとは思うんですが…
「15:00で仕事を終わらせる」とかセコイこと言わずにもっと思い切れば良いんですよ!
もう「週休3日」で良いんじゃないですかね!?
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「プレミアムフライデー」がうまく浸透するかはやあしいですが、仕事をしなくても良い時間が増えるのはうれしいですよね!
実はわたし、働きたくない一心で日本人ならではの祝日を考えてみたんですよ。新しい祝日「さくらの日」はどうでしょうか!?