御劔社(長者社神蹟)はドラクエ的要素あふれるパワースポット!|稲荷山めぐり

長者社のご神体である「御劔石(みつるぎいし)」
ごりら

こんにちは! ごりら@goriluckey)です!!

京都の観光スポットとして人気の伏見稲荷大社。毎日たくさんの観光客でにぎわっているのは地元民としてはとてもうれしいです。

この記事では稲荷山にある「七神蹟しんせき」のひとつ三劔社みつるぎしゃ長者社神蹟ちょうじゃしゃしんせきをご紹介します。

長者社は稲荷山の中腹部・四ツ辻よりもさらに奥にある社で、ドラゴンクエスト的な・・・・・・・・・・要素がある魅力的なパワースポットなんです!

稲荷山に点在する神蹟しんせきめぐりをしてみよう!

「伏見稲荷」と聞くとズラっと並んだ千本鳥居や迫力のある楼門ろうもんを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

有名な千本鳥居
有名な千本鳥居

実際に観光雑誌や旅行パンフレットなどに使われている写真はほとんどが千本鳥居と楼門ろうもんですからね。

観光客の多くは稲荷山のふもとにある本殿をお参りして、その後、千本鳥居を見て帰られます。

ですが、伏見稲荷大社の御祭神である稲荷大神が降り立ったとされるのは稲荷山で、もともとは稲荷山の三ヶ峰に社があったんですよね。

それが「応仁の乱」によって消失してしまいました。応仁の乱と言えば京都を主戦場に10年間も続き戦国時代に突入するキッカケになった内乱ですね。

明治時代になってもともと社があった場所が特定され、親塚が建てられました。その場所が現在では神蹟地しんせきちとして残されています。

上之社神蹟(一ノ峰)
上之社神蹟(一ノ峰)

稲荷山には7つの神蹟しんせきがあり、そのうちのひとつが長者社の神蹟しんせきである御劔社みつるぎしゃなんです。

それにしても「七神蹟しんせき」って聞くだけでなんだかワクワクしませんか?

ごりら

7つすべての神蹟しんせきを参拝すれば願いが叶いそうですよね!

御劔社みつるぎしゃ(長者社神蹟しんせき)の行き方・場所は? 稲荷山のどこにあるの?

御劔社みつるぎしゃは七神蹟しんせきの中でも稲荷山のもっとも「奥」にあります。

伏見稲荷大社境内案内図
伏見稲荷大社境内案内図

御劔社みつるぎしゃへ行くにはまずは稲荷山の中腹部である「四ツ辻」を目指します。四ツ辻は京都市内を見渡せるビューポイントです。

中腹部の四ツ辻
中腹部の四ツ辻

四ツ辻はその名前の通り4つの道が交差するポイントで、稲荷山の山頂には右まわり・左まわりの2つのコースで行くことができます。

御劔社みつるぎしゃへは「にしむら亭」の左側の参道(御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょへ続く参道)から行く方が近いです。

四ツ辻周辺案内図
四ツ辻周辺案内図

御劔社みつるぎしゃは見どころいっぱいのパワースポット!

四ツ辻から眼力社がんりきしゃ御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょ薬力社やくりきしゃを経てようやく御劔社みつるぎしゃへたどり着けます。

七神蹟のひとつ御劔社(長者社神蹟)
七神蹟のひとつ御劔社(長者社神蹟)

御劔社みつるぎしゃの敷地は決して広くはありませんが、見どころのある魅力的なポイントがいくつもあるパワースポットなんですよ。

御劔社みつるぎしゃの社殿

御劔社みつるぎしゃの社殿には加茂玉依姫かものたまよりひめが祀られています。

御劔社の社殿
御劔社の社殿

加茂玉依姫かものたまよりひめ賀茂別雷神社かもわけいかづちじんじゃ(上賀茂神社)のご祭神である賀茂別雷命かもわけいかづちのみことの母なんですね。

ごりら

なぜ御劔社みつるぎしゃ加茂玉依姫かものたまよりひめが祀られているのかはわからないそうです…!

御劔社みつるぎしゃのご神体「御劔石みつるぎいし」はパワーストーン

そしてめちゃくちゃインパクトがあるのが御劔社みつるぎしゃのご神体「御劔石みつるぎいし」です!

御劔石みつるぎいしは社殿の上にある巨石なんですよ!

ご神体の御劔石
ご神体の御劔石

御劔石みつるぎいしは雷石とも呼ばれています。異形の僧がこの石に霊力で雷を縛り付けたと伝えられているんですね。

ごりら

賀茂別雷命かもわけいかづちのみことの「雷」とつながるような、つながらないような…

社殿の左側にある階段を上ると御劔石みつるぎいしの近くに行くことができます。

社殿の横にある階段
社殿の横にある階段

御劔石みつるぎいしに触れるとご利益があるということで、パワーストーンとして注目されているんですね。

パワーストーンとして注目されている
パワーストーンとして注目されている

ただ御劔石みつるぎいしの近くは道も細くなっていて、季節によってはブンブンと羽音を鳴らしている虫がいるので要注意です!

三条宗近が名刀を鍛えた「焼刃やけばの水」(宗近の井戸)

社殿の左奥、御劔石みつるぎいしのちょうど下あたりにあるのが「焼刃やけばの水」です。

焼刃の水(宗近の井戸)
焼刃の水(宗近の井戸)

焼刃やけばの水は伏流水が湧く井戸であり、謡曲『小鍛冶こかじ』ではここで平安時代の刀工・三条宗近が一条天皇の宝刀「小狐丸こぎつねまる」を鍛えたとされています。

小狐丸は日本刀を擬人化した人気のオンラインゲーム『刀剣乱舞』にも登場していますね。

三条宗近はここで稲荷大明神の力を借りて小狐丸を鍛えたので「宗近の井戸」とも呼ばれています。

小狐丸を鍛えた
小狐丸を鍛えた

三条宗近の物語にちなんで手水ちょうずも剣のデザインです。

剣のデザインの手水
剣のデザインの手水

めずらしい狛犬

御劔社みつるぎしゃでわたしのお気に入りポイントがもうひとつあります。

それは狛犬なんです。

御劔社の狛犬
御劔社の狛犬

伏見稲荷大社や稲荷山にはふつうの神社と違って狛犬ではなくきつねの像が飾られています。

なので、狛犬そのものがめずらしいんですが、御劔社みつるぎしゃの狛犬にはそれ以上にめずらしい特徴があるんです。

先ほどの狛犬の写真をよーーーく見てください。

超めずらしい意匠の狛犬
超めずらしい意匠の狛犬
ごりら

わかりましたか!?

別の角度から撮った写真もご覧ください! こっちの方がわかりやすいですから!

別の角度から見た狛犬
別の角度から見た狛犬

なんと狛犬の赤ちゃんがお母さんの母乳を飲んでいるんですよ!!

ごりら

超かわいい!!

このめずらしい狛犬は参道沿いにあるので、ぜひ探してみてくださいね!

御劔社みつるぎしゃのご利益

伏見稲荷大社は「五穀豊穣」や「商売繁昌」のご利益が有名ですが、稲荷山にある社にはそれぞれにご利益があります。

御劔社にちなんだご利益とは?
御劔社にちなんだご利益とは?

御劔社みつるぎしゃのご利益は刀工・三条宗近の物語がある「焼刃やけばの水」にちなみ、鉄工の神様やものづくりの神様として金属加工業者や製造業者の信仰を集めているそうですよ。

まとめ|御劔社みつるぎしゃ長者社神蹟ちょうじゃしゃしんせき

この記事では稲荷山にある「七神蹟しんせき」のひとつ三劔社みつるぎしゃ長者社神蹟ちょうじゃしゃしんせきをご紹介しました。

御劔社みつるぎしゃは四ツ辻から稲荷山の頂上をぐるっとまわるコースの途中にあります。コースから外れることもないので少しだけ寄り道をしてみてはいかがでしょうか。

御劔社みつるぎしゃの他にも稲荷山には魅力的なスポットがありますので、ぜひゆっくり時間をかけて参拝してみてくださいね。

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こちらの記事では、伏見稲荷大社・稲荷山の観光にどれぐらいの時間がかかるのかをまとめています。

三劔社みつるぎしゃは稲荷山の中でももっとも奥深いところにあるので、伏見稲荷大社の観光もふくめ往復で2時間半ぐらいはみておくと良いでしょう。