2015年7月から親子で空手を習い始めたわたしたち。小学生の息子が初めて「新空手道大会」に出場しました。
今回は初めて新空手道の試合へ出場する子ども、あるいはその親御さんが少しでも安心できるように当日のようすを紹介します。
目次
全日本新空手道連盟が主催の大会
空手は大きく「伝統派空手」と「新空手」があり それぞれがさらにかなり多くの団体に分かれ乱立している状態です。なので 「新空手の大会」と言っても中には個別の団体だけで開催されているものもあるかと思います。
今回わたしの息子が参加したのは「NPO法人全日本新空手道連盟」が主催している大会です。
全日本空手道連盟が主催の大会はだいたい1〜2ヶ月に1回のペースで東京・大阪・京都を中心に開催されています。
新空手道大会へ申し込もう!
新空手道大会はK-2(高校生~満40歳)、K-3(満15歳~満45歳)、K-4 (中学生部・小学生部)というふうにクラスが分かれています。
試合形式は「ワンマッチ」と「トーナメント」の2種類。
今回は初めての出場でしたので道場の先生と話し合い「K-4 ワンマッチ(小学生部)」に申し込みました。
ワンマッチで新空手の試合を経験し、その次の大会からはトーナメントに参加する子が多いらしいので、トーナメントに比べるとワンマッチの方が初めて試合に参加する子や試合経験が浅い子には向いているようです。
息子の申し込みは道場で取りまとめてもらいましたが、団体や道場に所属していなくても参加できるので直接事務局へ申し込んでもOKです。
試合当日の持ち物をチェックしよう!
試合当日までに「試合出場通知書」「メディカルチェック表」「セコンドパス」が届きます。
「試合出場通知書」には「身長・体重・性別・血液型」を記入しておきます。
「メディカルチェック表」は親が記入します。内容は過去の病歴や体質に関する質問に答える形式です。
「セコンドパス」は通常の入場料500円が不要になる…まあ、おトクなクーポンみたいな感じです! 忘れずに持って行きましょう!
他に必要な持ち物の一覧です。
- 空手道衣
- 帯
- 金的サポーター
- レッグサポーター
上記以外に試合で必要な道具は主催者から貸し出されます。
- グローブ
- ヘッドギア
- 胴
- スネパット
あと空手道衣の帯を留めるものがあれば便利です。万が一試合の途中に帯がほどけてしまうと、なんと減点対象になってしまいます。
今回は急きょ持ち合わせの「ひも」を使って帯をしばりましたが、こんな便利なものもあるんですね! これ、 絶対あった方が便利です。
当日の試合までの流れ
今回の開会式は11:00でしたが、選手の集合時間は9:30です。
選手と「セコンドパス」がある人以外は受付で入場料500円を支払います。その時にハンドスタンプを押してもらえるので、再入場する時はハンドスタンプを提示します。まるで「キン肉族」のマークみたい!
入場料を支払うと大会パンフレットがもらえます。
パンフレットの中にはトーナメント表やワンマッチの組み合わせが書かれています。「選手名・学年(年齢)・所属団体名」と当日にもらえる「ゼッケン番号」が記載されています。
小学生の場合、基本的に同じ学年の子との試合になるように対戦相手が組まれますが、参加者数によっては1学年上の子(あるいは下の子)と試合をすることもあります。ちなみに小学生部のワンマッチは男女混合です。
子どもたちも上の学年の子との対戦は不利という意識があるんだと思いますが「うわっ、ひとつ上(の学年)や! 」と言う声が聞こえてきたりします。
ですが、申し込み時に申告している身長と体重をもとに試合が組まれているので、1学年程度の差や性別の差はあまり無いと思います。(実際に試合結果にも学年の差、性別と差は出ていませんでした。)
9:30になると大会に参加する選手が集められ、ドクターチェックと計量が始まります!
息子が参加するK-4の試合は1試合1分30秒と非常に短い時間ですが、激しい動きをするので試合直前にドクターチェックがあるのは親としては安心なのではないでしょうか。
ちなみに今回の試合会場である「住吉武道館」は試合をする競技スペースと、選手や関係者、保護者が控えるスペースが半分半分ぐらいの大きさでした。スペースの割に多くの人が入るのでかなりゴチャゴチャします。また 床なので座布団やレジャーシートを持ち込んでいる人もけっこういました。
以前、観戦に行った京都の「京都市武道センター・旧武徳殿」はもう少し広くて畳でした。過ごしやすさでは旧武徳殿の方が良かったですね。
ドクターチェックと計量が終わると開会式まで時間があるので各自で準備運動やミット打ちなどをします。
選手のゼッケン番号(シールタイプ)もこの時に配られ、各自で空手道衣の背中の下の方へ貼り付けます。
ゼッケン番号が貼り付けられると、自分の対戦相手もわかるようになるので「おお、あの子が対戦相手か~! 」みたいな雰囲気があちらこちらで出てきます!
10:40ごろになると選手が集められ試合のルールや諸注意の説明が行われました。
11:00には予定通り開会式が始まり、主催者の挨拶や国家斉唱が滞りなく進みました。
まず最初はワンマッチから始まります!
開会式が終わると最初に始まるのはK-4のワンマッチです。その後、K-3、K-2へと進んでいきます。
ワンマッチは試合時間が1分30秒で延長戦が無いため、次から次へと試合が始まるイメージです。
主催者が用意しているグローブ、ヘッドギア、胴、スネパットを着用するので自分の試合の3試合前にはコーナーで待機しておきます。
関係者や親もコーナーで応援できるのでここは全力で応援です!!
写真やビデオ撮影もOKです。特にルールが決められているわけではありませんが、自分の子どもの試合の時には一番見やすい場所で見られました。
白熱の試合開始!試合時間1分30秒にすべてを叩き込め!
新空手の試合は主審1名と副審3名によって進められます。
正直わたしは審判の判定はまだまだわかりませんが、新空手の試合で明確なのが「腰上8本」と呼ばれるルールです。
「腰上8本」とは試合時間内に相手の腰よりも上に8本以上キックを出さないと減点されるというルール。実際に何本キックができているかはコーナーに設置されたランプが点灯するのを見て確認します。
右奥に見えるのがランプ(これは赤コーナー用)です。8個のランプが点灯すればOK。
試合が始まると両陣営からとにかく「キック」の指示が飛び交います!
わかりやすいのはハイキックが決まった時! 副審が持っている旗がパッと上がり2名以上の副審が同じ色の旗を上げていると「技あり」となります。
ワンマッチの試合は延長戦がありません。「1本勝ち」か「技あり2本」がない場合は判定となります。 副審の旗が2本以上上がった場合はその色の子が勝ちです。延長戦がないので「引き分け」という試合結果もありえます。
勝利者にはうれしい表彰式が待っている!
ワンマッチの試合がすべて終わると勝利者を集めて表彰式が行われます。
ワンマッチの勝利者全員が競技場に並びひとりずつ順番に表彰状が手渡されます。
そして、超かっこいいな~と思うのがプロスポーツのヒーローインタビューなんかでよく見る「インタビューボード」の前での記念撮影!
表彰状を手にひとりずつ記念撮影をしてもらいます!
この記事のまとめ
今回、息子が出場したのはワンマッチの試合でした。
ワンマッチの表彰式が終わるとトーナメントが始まります。
トーナメントに出場する場合は朝のドクターチェックからずいぶんと時間が空くことになるので各自ミット打ちなどをしてウォーミングアップを入念に行なっているようすを見かけました。
最終的にトーナメントの全試合が終わるのは16:00ごろになると思います。
子どもたちは試合当日までの稽古やプレッシャーで精神的にも肉体的にもかなり疲労していると思います。試合に勝っても負けても子どものがんばりをほめてあげたいですね!
こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!