目次
琳派400年記念。京都が盛り上げています。
琳派誕生の地である京都では「琳派400年」記念を盛り上げるさまざまなキャンペーンが展開されています。今年はいろいろな場所でやたらと「琳派」を目にします。笑
京都駅の近くで少しだけ時間ができたので、ふと「マリオの雷神のやつやってるかな。」と思い立ち、美術館「えき」KYOTOへ。ここで開催中の『琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事』の目玉作品のひとつは『マリオ&ルイージ図屏風』。ポスターにも雷神に扮した印象的なマリオが使われています。どこかで見たのが頭に残っていたんでしょう。
普段から美術館めぐりが趣味なんです…という柄でも無いので、マリオに誘われたようなもんですね。ふらっと気軽に立ち寄れる「えき」での展示も良かったです。
ところで、「琳派」って?
さあ、恥ずかしがらずに一緒に『Wikipedia』で調べましょう!笑
「琳派」 (『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』 2015年10月28日(水))
琳派(りんぱ)とは、桃山時代後期に興り近代まで活躍した、同傾向の表現手法を用いる造形芸術上の流派、または美術家・工芸家らやその作品を指す名称である。本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、尾形光琳・乾山兄弟によって発展、酒井抱一・鈴木其一が江戸に定着させた。
大和絵の伝統を基盤として、豊かな装飾性・デザイン性をもち、絵画を中心として書や工芸を統括する総合性、家系ではなく私淑による断続的な継承、などが特質として挙げられる。光琳が宗達を、抱一が光琳をそれぞれ傾倒し、その影響を受けている。
琳派では時間や場所、身分が遠く離れた人々によって受け継がれたのは、他に類を見ない特色である。同じような主題や図様、独特の技法を意識的に選択・踏襲することで流派のアイデンティティを保持する一方で、絵師独自の発見と解釈が加わり再構成されることで、単なるコピーやエピゴーネンではない新たな芸術を生み出した。
“山本太郎”って何者!?作風が最強におもしろい!
琳派でさえもこっそり『Wikipedia』で調べてしまうぐらいなので、今回の『マリオ&ルイージ図屏風』の作者である山本太郎氏のことも存じ上げておりませんでした。山本太郎氏は「古典絵画の中に現代の風俗を紛れ込ませたユーモラスな作品『ニッポン画』を展開」されている画家。マリオ目当てで立ち寄ったつもりが、山本太郎氏のインパクトのある作品の数々に一気に引き込まれました。美術館は撮影禁止なので写真で紹介はできないのが残念です。
パンフレットに掲載されている作品。古典絵画と現代風俗の“融合”…と評されていますが、なんと言うか、「間違い探し」のような“楽しみ”と発見した時の“強烈なインパクト”があります。
『ニッポン画家・山本太郎 公式WEBサイト』に作品集がありますので、ぜひご覧ください。ワクワクする作風です!
『マリオ&ルイージ図屏風』メイキング
『マリオ&ルイージ図屏風』の展示の前で、メイキング映像が流されています。山本太郎氏のこの作品への想いが語られていました。
「琳派400年」と「スーパーマリオ30年」両方をお祝いする屏風作品の制作を思いついた。任天堂さんの協力のおかげでノリノリで制作できた。
マリオの“かわいらしさ”と風神雷神の“力強さ”を融合させるのが、苦労したポイント。風神雷神は髪の毛が特徴で、髪の毛全体からエネルギーを発している。それを表現するために、マリオとルイージのシンボルである帽子は脱いでもらった。
“自分たちが楽しんでいた頃のマリオ”であるドットキャラも描いた。
できる限り幅広い年代の人たちに楽しんでもらいたい。風神雷神図に詳しい人はどこが一緒でどこが違うのかを考えながら見てもらうと楽しいと思う。小さい子どもたちはマリオの側面から作品を楽しんでほしい。
グッズコーナーには不満。なんだかもったいない。
出口付近に、今回の作品展のグッズコーナーが設けられているんですが、ここは正直に不満でした。こういう作品展のグッズって、なんでポストカードと便箋とクリアファイルしかないんでしょうか。例えば、スマホケースなんかがあっても良さそうなのに。
それと最大の不満は目玉作品であるはずの『マリオ&ルイージ図屏風』のグッズが全然無いこと。著作権とかがネックなのかなぁとは想像しますが、もしそうなら、それは調整してほしいですよね。
唯一のグッズがこちら。確かに魅力的なんですが。
<『マリオ&ルイージ図屏風』山本太郎木版画>
※90枚限定。
※山本太郎氏のサインとシリアルナンバー入り。
※12月上旬販売開始。予約受付中!
琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事
京都国立博物館では『琳派 京を彩る』を開催中!
こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!