こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!
京都・伏見にある藤森神社は創建203年と伝えられるほど長い歴史を持つ神社です。
この記事では「馬の社」と呼ばれる藤森神社の馬・競馬関連の見どころをご紹介します。
往年の競馬ファンにはなつかしいフジヤマケンザンの絵画が奉納されていたり、必勝祈願の絵馬があったり!
競馬ファンにはたまらない神社ですよ!
藤森神社が「馬の社」と呼ばれるのはなぜ?
藤森神社は平安遷都(794年)よりもはるか以前の203年に創建されたと言い伝えられています。
神功皇后が新羅(古代の朝鮮半島南東部の国家)から凱旋した際に、兵具を納めた塚をつくり、祭祀を行ったのが藤森神社の起源と言われており、その「御旗塚」が本殿の東側に残されています。
その後、781年に早良親王が陸奥へ出陣する前に藤森神社で戦勝祈願をされたそうです。
このことにちなみ、毎年5月5日には「駈馬神事」が行われるようになったんですね。
「駈馬神事」では多くの観客に見守られる中、藤森神社の参道を疾走する馬の上でさまざまな技が披露されます。
「駈馬神事」は少なくとも1200年以上は続けられており、1983年には京都市の民俗無形文化財にも指定されました。
この「駈馬神事」によって藤森神社が「馬の社」として広く知られるようになったんですね。
藤森神社の境内には馬・競馬にまつわるスポットがたくさん!
「馬の社」として知られる藤森神社の境内には馬や競馬にまつわるものやスポットがたくさんありますので、ご紹介しますね。
競馬ファン必見!! 絵馬舎に飾られている競走馬の絵画
競馬ファンにはぜひ見て欲しいのが藤森神社の絵馬舎に飾られている競走馬の絵画です!
数えてみたら14枚の絵画が奉納されていましたよ!
藤森神社の絵馬舎に奉納されている競馬の絵画
- フジヤマケンザン(1988年)
- 藤森特別
- ファレノプシス(1995年)
- ロングリリーフ(1993年)
- マチカネフクキタル(1994年)
- エリモシック(1993年)
- トウカイテイオー(1988年)
- ナリタブライアン(1991年)
- アドマイヤベガ(1996年)
- ヤマカツスズラン(1997年)
- レギュラーメンバー(1997年)
- ダイタクヤマト(1994年)
- ナリタトップロード(1996年)
- フサイチコンコルド(1993年)
( )の中の年数はその馬が生まれた年です。なので、ほとんどが1990年代に活躍した競走馬ですね。
「ナリタブライアン世代」にはなつかしいですよ!
競走馬の絵画が飾られている絵馬舎はご祈祷受付のある参集殿の向かいにあるので、すぐに見つけられると思います。
絵馬舎の正面の一番目立つところに飾られているのは「フジヤマケンザン」(左)と「藤森特別」(右)の絵画です。
フジヤマケンザンは1991年〜1996年まで競走馬として活躍し、GIレースにこそ勝てなかったものの、海外の重賞レース「香港国際カップ」(1995年)を制した名馬なんですよ。
たしかにフジヤマケンザンも活躍した競走馬とは言え、このベストポジションに飾られているのは「フジ」つながりなんでしょうか!?
ちなみにフジヤマケンザンが香港国際カップに出走した時の表記は「富士山」なので「藤」ではないんですけどね…
ほかの競走馬の絵画は絵馬舎の天井に飾られています。
こちらの一角には三冠馬・ナリタブライアンやトウカイテイオーなどの絵画が奉納されていました。
トウカイテイオーは『ウマ娘』にも出て来るよー!
そして、こちらにはダービー馬・フサイチコンコルドをはじめGIレースを勝った名馬の絵画がずらり。
勝馬祈願するなら神馬像ににんじんを!?
「馬の社」と呼ばれる藤森神社には境内に神馬像があります。
競馬ファンなら「神馬」と聞くと「ラムタラ」を思い出しますよね!?
こちらが神馬像です。4戦4勝で凱旋門賞を制したラムタラを彷彿とさせるたたずまい…
もしも藤森神社に勝馬祈願に行くなら神馬像にお供えするにんじんも忘れずに!
よく神馬像の足元ににんじんがお供えされているんですよね!
競馬ファンの熱い思いが込められている!? 絵馬
競馬ファンならぜひとも奉納したいのが「勝馬祈願」の絵馬です。
藤森神社の絵馬にはいくつかの種類があるんですが、「勝馬祈願」の絵馬は完全に競馬ファンのためのもの!
ゼッケンが「ラッキー7」になっていますね!!
競馬ファンの熱い思いが込められまくっている絵馬は本殿の近くに奉納されていますよ!
ふつうの神社だと「合格祈願」「商売繁盛」などが書かれていますが、藤森神社の絵馬にはこんな願いが書かれているものもあります!
ひゃ、100万馬券!!
たしかに100万馬券は当てたいですよね! わかります、わかります!
ほかにはどんな絵馬があるのか、ついつい探してしまうんですよ。こちらは騎手の活躍を願った絵馬。
応援している競走馬の勝利を祈願した絵馬もたくさん奉納されていますよ!
GIシーズンを迎える前に、万馬券の的中祈願を…むふふっ!
勝馬祈願の絵馬はご祈祷受付所で授与されており、初穂料は800円です。
武豊騎手の写真も!? 宝物殿ものぞいてみよう!
藤森神社の宝物殿には刀剣や武具、鳥羽伏見の戦いで薩軍が使用した大砲などが展示されています。
歴史的な価値がある展示もさることながら、実は宝物殿には競馬ファンもテンションが上がる“お宝”が飾られています!
それがこちら!
藤森神社の宝物殿には日本競馬のトップ騎手、武豊騎手や福永祐一騎手の写真が飾られているんですよ!
武豊騎手の写真は11月に行われる「駪駪祭」でのものなんですね。
宝物殿は無料で見学できますので、ぜひ!
藤森神社の宝物殿
- 拝観時間: 9:00〜16:00
- 拝観料: 無料
ファンファーレが流れる自動販売機
宝物殿の前にある白い馬の写真がプリントされた自動販売機にも注目です!
白い馬がプリントされているだけじゃないの?
ええ、それだけじゃないんですよ!
見た目にインパクトのある自動販売機ですが、実はお金を入れると馬のいななきとともにファンファーレが流れ、藤森神社の神官のありがたいお言葉を聞くことができるんですよ!
「馬の社」藤森神社にある自動販売機はお金を入れると高らかにファンファーレが鳴り響きます! (・∀・) pic.twitter.com/yQ5C6su1fl
— 勝てるごりら (@goriluckey) June 6, 2021
えっ! なんかはずかしい…
けっこう大きな音がするのでお金を入れる時は覚悟してくださいね!
馬にまつわる小ネタ集
ほかにも藤森神社には馬にまつわる小ネタ(?)があるんですよ。
えっ!? 思わず目がとまる、通行の案内看板
まずはこちら。藤森神社の南門から入ったところにある通行の案内看板です。
「えっ!? 馬!! 」って思いますよねw 「馬の社」と呼ばれる藤森神社ですが、神社の境内に馬がいるわけではありません。
藤森神社に馬が登場するのはお正月と「駈馬神事」の時だけなんですよね。
インパクトがあっておもしろいですよね!
藤ノ森消防分団のシャッターにも馬!
南門の鳥居をくぐってすぐ左側に藤ノ森消防分団の建物があります。
この建物のシャッターにも馬のイラストが描かれていますよ!
馬といっしょにあじさいのイラストが描かれているのは藤森神社が「紫陽花の宮」とも呼ばれているからなんですね。
こんなところにも馬を発見! 狛犬の台座
拝殿の手前には狛犬があります。
この狛犬の台座の部分を見てみると、こんなところにも馬の彫刻が施されていました!
反対側の狛犬の台座には違う彫刻が施されています。
藤森神社の「馬のお守り・馬のおみくじ」
藤森神社の絵馬やお守り、御朱印はご祈祷受付所で授与されています。
先ほどご紹介した勝馬祈願の絵馬のほか、競馬ファンがGETしておきたいアイテムがいろいろと授与されていますよ!
勝馬祈願の絵馬
まずは先ほどご紹介した勝馬祈願の絵馬です。初穂料は800円です。
馬のお守り
馬のお守りはいくつかの種類があります。「馬のお守り」と言うよりは「競馬に勝つためのお守り」という感じ!
競馬関連のお守り
- 勝馬祈願札・勝馬守: 初穂料1,000円
- 駈馬守(勝運・賭馬): 初穂料1,000円
- 勝馬守(1): 初穂料1,000円
- 勝馬守(2): 初穂料1,000円
- 福馬守: 初穂料1,000円
- うまくいく守: 初穂料1,000円
- 勾玉ストラップ守(勝馬ストラップ): 初穂料1,000円
- 勝馬純金守: 初穂料2,000円
こちらは「福馬守」です。
馬はポケットから出すことができますよ!
おお! かわいいーーー!! (牛かと思ったけど…)
馬のおみくじ・福馬みくじ
馬のおみくじは2種類ありますよ。
馬のおみくじ
こちらは「馬のおみくじ」です。初穂料は500円です。
白馬の中におみくじが詰められており、ひもを引くとおみくじが出て来る仕組みになっています。
福馬みくじ
もうひとつは「福馬みくじ」で初穂料は同じく500円です。
競馬の枠順と同じ8色のうちいずれかの色が入っているんですよ。
馬券を買う時に意識してしまいそうですね!
藤森神社の馬に関する神事
藤森神社では1年を通してさまざまな神事が行われますが、競馬ファン必見の神事を2つご紹介しておきますね!
どちらの神事もGIシーズン真っ只中に行われます!
駈馬神事(5月5日)
毎年5月5日に開催される「駈馬神事」は藤森神社が「馬の社」と言われる所以。
南門から拝殿の間の参道およそ180メートルを疾走する馬の上でさまざまな技が披露されます。
「1ハロン」より少し短いぐらいの距離ですね!
競馬の最後の直線とはまた違った見応えがありますよ!
「駈馬神事」の技の種類などのくわしい情報はこちらの記事をご覧ください。
駪駪祭(11月第2月曜日または第3月曜日)
「駪駪祭」は毎年11月の第2月曜日または第3月曜日に行われる神事です。
「駪」という漢字は「多くの馬が先を急いで疾走するさま」を表しているので、まさに競馬のレースを思わせる神事ですよね。
藤森神社の公式サイトでも「競馬と馬を愛する人たちの祭典」として紹介されており、実際、競馬関係者も参列されています。
だから競馬関係者が参加できる月曜日に行われるんですね!
藤森神社の情報・行き方
最後に藤森神社の情報・行き方をご紹介しておきますね。
藤森神社は京都市伏見区にあり、諸説あるものの、創建は203年と伝えられるほど古い歴史のある神社です。
住所 |
〒612-0864 京都市伏見区深草鳥居崎町609 |
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拝観時間 |
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拝観料 |
無料 |
主な神事(年中行事) |
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藤森神社のまわりには3つの駅があるので、電車でのアクセスもとても良いです。
京阪電車の沿線でもあるので、藤森神社で必勝祈願をしてから京都競馬場へ向かうことも可能ですね!
藤森神社の最寄駅
- JR奈良線・JR藤森駅: 徒歩5分
- 京阪電車・墨染駅: 徒歩8分
- 京阪電車・藤森駅: 徒歩10分
墨染駅から京都競馬場のある淀駅までは15分前後で到着します!
藤森神社は京都市内のほかの観光スポットに比べるとそれほど参拝客は多くないので、ふだんは駐車場も満車になることはありません。
くわしくはこちらの記事にまとめているのでチェックしてみてくださいね。
まとめ|藤森神社の境内にある馬・競馬関連のスポット
この記事では「馬の社」と呼ばれる藤森神社の馬・競馬関連の見どころをご紹介しました。
藤森神社は競馬ファンならぜひ一度は訪れてほしい神社です。
「馬の社」と言うだけではなく、「勝ち運」を授かる神社ですからね!
万馬券が的中しますように!
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「馬の社」として知られる藤森神社をご紹介しましたが、実は藤森神社は「紫陽花の宮」とも呼ばれています。
毎年6月上旬から7月にかけて藤森神社の境内にある紫陽花苑で「あじさい祭」が開催されるんですよ。