こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!
子どもといっしょに空手道場に通い、空手の稽古のことや稽古を通じて感じたことなどを「空手日記」として書いていたんですね。その当時に書いた「空手日記」をテーマごとに編集してみました。
この記事では子どもの習い事としての空手のメリットや教育的な効果についてまとめています。
空手などの武道は礼儀作法が身につくという一般的なイメージがありますよね。
わたしが通っている空手道場の先生も礼儀作法を重んじた指導をされていますが、子どもが空手を習うメリットは礼儀作法だけではないことを実感していますよ。
空手は親が子どもに習わせたいランキングの上位! 親が期待する効果とは?
保育園・幼稚園に通う年齢になるとまわりの子どもが習い事をはじめて、親としては焦りますよね。
うちの子どもも習い事をはじめた方が良いんかな??
しかも「習い事」と言ってもさまざまなジャンルの習い事があっていったいどれが良いのか悩んでしまいます…
うちの子どもたち(小学生の息子・園児の娘)が習っている空手は「親が子どもに習わせたいランキング」でも上位にランキングされる人気の習い事です。
親が子どもに習わせたいランキング
- 英語・英会話
- 書道
- 水泳
- そろばん
- 学習塾・幼児教室
- ダンス
- ピアノ
- 体操
- 空手
- テニス
出典: 子供の習い事ランキング 2015年|『ケイコとマナブ』
ですが、実はうちの場合はいろいろと考えた上で空手の稽古をはじめたわけではありませんでした。
当時、小学生の息子はヒップホップを習っていたのですが、なぜかどんどん太りはじめたんですよ…! そこでさらなる運動不足を解消するためにはじめたのが空手でした。
息子と同じタイミングで園児の娘とわたし自身も空手を習いはじめたのですが、ええ、そこは勢いです!
とは言うものの、子どもが習い事をするからにはなにか身につけてほしいという気持ちはありました。特に空手の場合は身体が強くなったり、礼儀作法が身につくイメージがあります。
子どもが習い事としてスポーツをはじめる場合、親としてはついついこんなことを期待してしまいますよね。
子どもがスポーツ(習い事)をはじめる時に親が期待すること
- 健康で丈夫な身体づくりをしてほしい
- 集団の中での協調性やリーダーシップを身につけてほしい
- 仲間と一緒に目標を達成する大切さを知ってほしい
- レベルアップのために競い合う気持ちを持ってほしい
- 学校やクラス以外の友だちをつくってほしい
- トップレベルの選手になってほしい
ほかにもアレやコレや…と次から次へと思い浮かんでしまいますね!
とは言え、あまりにも親の期待ばかりが大きすぎると子どもにとって負荷になってしまいますので、ほどほどに。
空手は礼儀作法を習得できる?
空手をはじめ武道の世界では特に礼儀作法が重んじられている…というイメージが強いですよね。
いや、もちろん礼儀作法は重んじられているんですが、わたしはこう思います。
どんなスポーツでも礼儀作法は大切にされてるやろ…!
と。
ですが、子どもが習い事で空手をはじめる時に「礼儀作法を身につけてほしい」と期待する親御さんが多いのもよくわかりますし、わたしたちが通っている空手道場の先生も礼儀作法をしっかりと教えることを大切にされていますよ。
2015年9月26日|礼儀作法ができてこそ!
この日の稽古では空手の先生から子どもたちに対して厳しく指導される場面がありました。
Sくんがミットミット打ちをしている時にうちの子どもたちが中学生のNくんといっしょにふざけてしまったんですね。
先生は悪いと思うことは悪いと指摘します。
空手の技術だけを身につけてもなにも意味がない。きちんと礼儀作法ができてこそ立派な人間です。
今の子どもは大人に叱られる機会がほとんどないと言われる中、わたしたちの空手の先生は自分のポリシーをしっかりと持って子どもたちを指導してくれるので本当に助かりますね。
特にこの日は子どもたちがふざけてしまったことに対してだけでなく、サポートをしてくれているまわりの人にも感謝の気持ちを持って稽古に取り組んでほしいということを子どもたちに話されていました。
子どもたちのミット打ちを受けてくれているYさんはサポートのためだけにこのクラスに足を運んでくれているんですが、子どもたちにはその認識がなかったんですよね。子どもたちはそのことに感謝をして稽古に取り組むようにと指導されていました。
2015年11月29日|正座でひとの話を聞く習慣
わたしたちが通っている空手道場では稽古のはじまりと終わりに全員が正座をして先生の話を聞く時間があります。
稽古のはじまりの時にはどういうことに意識をして稽古に取り組めば良いかという話、終わりの時にはその日の稽古で良かった点や改善すべき点を話してもらえるんですね。
空手の技術を高めるための時間であると同時に、正座をしてひとの話を聞くという「礼儀作法」を身につけることができる時間でもあります。
ふだんの生活で正座をする機会はほとんどないですからねー
ほとんどの子どもは空手の先生の話をだまって聞いていますが、うちの娘(園児)は自分がわからないことがあれば聞き返します。
いまのはどういういみやろ?
なんでなん?
(…なんでタメ口なんや………)
わたしは娘が口を開くたびにドキドキすることになるんですが、一方で「どういう意味? 」「なぜ? 」という疑問が出てくるのは娘が空手の先生の話をしっかりと聞いている証拠でもあります。
ただ、空手の先生に対してタメ口なのはあまりにも礼儀がなさすぎるので、そこは親としてきちんと教育しないとダメですね…
個人競技の空手でコミュニケーション能力は身につくの?
社会に出てからも大切なコミュニケーション能力。
実はわたし自身、めちゃくちゃ人見知りでコミュニケーションを取るのが苦手なんですよね…。なので、子どもにはいろいろな機会を通してコミュニケーション能力を身につけてほしいと思っています。習い事の空手もそのひとつ。
野球やサッカーなどの団体競技と違い、個人競技の空手の場合はコミュニケーションの機会が少ないように思われるかも知れません。
ですが、ふだんの稽古でも空手の先生や同じ道場に通う大人のメンバー、ほかの学校や学年の違う子どものメンバーなどコミュニケーションの機会はいろいろとありますよ。
2015年8月19日|空手道場での大人とのコミュニケーション
空手道場では大人のクラスに混じって稽古をさせてもらう機会があります。
そうすると子どもたちは空手の先生以外の大人ともコミュニケーションを取る機会が生まれるんですよね。
この日の稽古では大人が小休止をしている間も息子は先生にミットを受けてもらっていました。
息子のミドルキックの良い音がバチーーーン! バチーーーン!と道場に響き渡ります。休憩中のMさんやOさんが関心しながら見ておられました。
MさんやOさんは息子にもいろいろと話しかけてくれるんですよね。
…ぼそぼそ………
恥ずかしがり屋の息子は大人の会員さんとコミュニケーションを取るのが苦手なようです。少しずつでも慣れてくれると良いんですが…
2015年11月8日|ほかの学校や違う学年の子どもとのコミュニケーション
空手に限らず、子どもが習い事をすることのメリットのひとつにほかの学校や違う学年の子どもとのコミュニケーションの機会が増えることがありますね。
わたしたちが通っている空手道場にもいくつかの学校や学年の子どもたちが通っていて、いっしょになって稽古にはげんでいますよ。
ついついふざけてしまって空手の先生に厳しく怒られることもありますが、同じ空手道場で稽古をしている子どもたちがそれぞれ刺激し合って成長してくれるとうれしいですね。
試合に出るメンバーがいる時には道場全体で稽古のサポートをしたり、試合の日は道場が一体となって応援します。野球やサッカーと違って、空手は1対1の試合なので、道場のみんなの声援は選手にとって勇気になるんですよね。
2015年12月19日|コミュニケーション能力の高い子どもの特徴
息子がいつもマススパーリング(力加減を調整して行う軽めのスパーリング)の相手をしてもらっているKくんという小学生がいます。
このKくんのコミュニケーション能力の高さを実感するできごとがありました。
この日はわたしと娘のふたりで空手道場へ来ていたのですが、Kくんがわたしのところへやって来ました。
今日はごりらの息子くんはどうしたんですか?
わたしの息子が来ていないことに気づいてそう聞いてくれたんですね。
あしたヒップホップの発表会があるから今日はリハーサルやねん。
そうなんですね。風邪かと思って。
どうやらKくんは息子のことを心配して来てくれたみたいなんですが、Kくんが続けた言葉にものすごく関心しました。
風邪じゃなくて良かったです。ごりらの息子くんにダンスがんばってって伝えておいてください!
な、なんやー! この気遣いレベルの高さはーーー!!
Kくんは前からしっかりと挨拶できる子どもではありましたが、ここまで気遣いできることに衝撃を受けました。
Kくんはうちの息子とも1学年しか変わりませんし、わたし自身、自分が子どものころを思い出しても大人に対してこんなコミュニケーションは取れていませんでした。
空手道場でのKくんの立ち振る舞いをあらためて観察してみると、全体の動きをよく把握しながら動いていることに気がつきます。
例えば、ほかの子どもがミット打ちをしている時にはアドバイスを出したり、疲れが見えて来たら「もう少しや! がんばれ!! 」と声をかけています。
稽古中に集中力を欠いている子(←うちの娘です…! )がいればしっかりと注意することもできます。
ほかの子どもたちよりも視野が広くて、行動力があるんですね。まさにリーダーシップが取れる少年です。
大人とコミュニケーションが取れるKくんの特徴
- ふだんから自然に挨拶ができる
- まわりの状況を把握する視野の広さがある
- ほかのメンバーに対してアドバイスや励まし、注意をすることができる
- わからないことがあれば質問する
うちの子どもたちも見習ってほしい…
役割を与えることで子どもは成長する
子どもたちといっしょに空手道場に通っていて、特に子どもの成長を感じる瞬間があるんですよ。
それは子どもがなにかの役割や機会を与えられた時なんですね。
2015年10月4日|Kくんと息子がリーダーに任命される!?
中学生以下のメンバーが増えて来たこともあり、Kくんと息子がリーダーに任命されました。
リーダーと言っても、稽古前と稽古後の体操の進行を先生に代わって行うというもの。恥ずかしがり屋の息子にとってはそれだけでもプレッシャーを感じているようすでしたが、この日はなんとか大きな声を出してがんばっていました。
く、屈伸をします! イチ、ニ、サン、シ!!
こういう機会を与えてもらえるのも子どもの成長を考える上ではとてもありがたいことですね。
11月28日|空手の先生の代わりに息子が稽古の進行をする
わたしたちの空手道場では先生がみんなの前に立ち、先生の掛け声に続いて空手の技の稽古をします。
イチ!
押忍!!
こんな感じで、例えば正拳突きの稽古をするんですね。
今日の稽古ではその先生の役割を小学生の息子が任されることになったんですよ!
うちの息子は友だち同士で遊んでいる時は声も大きく、表情も豊かなんですが、親以外の大人がいる場所ではとたんに声が小さくなって元気がない印象さえ与えてしまうほどなんですよね。
代わりに進行してくれるか!?
………
先生から突然指名された息子が戸惑っているのがわかりましたが、もはや心の中で「がんばれ! 」と応援するしかありません。
息子の掛け声に続き、大人もふくめたメンバー全員が「押忍! 」と続きます。わたしもいつもよりも大きな声を出すことで息子を応援します。
押忍!!
先生にサポートしてもらいながら、なんとか稽古の進行ができました。
こういう経験の積み重ねが子どものコミュニケーション能力の向上やリーダーシップを育むキッカケになるのかも知れません。
2015年12月13日|教えることを経験すると成長スピードが早くなる
なにかを習得する時にそのスピードを早めるのは自分が教わるだけでなく、教えることを経験することです。
わたしたちが通っている空手道場には園児から中学生まで幅広い年齢の子どもが在籍しています。空手をはじめた時期もそれぞれ異なるので、ひとりひとりができることには差があるんですよね。
空手経験の長い子どもが経験の浅い子どもに対して、どのように攻撃をすれば良いか、どのように防御をすれば良いかを具体的に教えてあげることで教える側の子どもにとっても理解が深まります。
はじめて道場に来た子どもにグローブのつけ方を教えてあげるだけでも子どもにとっては大きな成長ですよね。
まとめ|子どもの習い事としての空手のメリットや教育的な効果
この記事では子どもの習い事としての空手のメリットや教育的な効果についてご紹介しました。
小学生の息子と園児の娘は空手の稽古や空手の試合に出ることで身体的にも精神的にも成長をしているのを実感しています。
ですが、礼儀作法が身につく習い事は空手だけではありませんし、個人競技の空手であっても同じ道場に通うメンバー同士のチームワークが大切だったりするんですよね。
習い事は子どもの成長のキッカケにはなりますが、そのすべてを習い事に丸投げすることがないように気をつけたいですね。
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