最近はテレビでお笑い番組を見る機会が少なくなりましたが、むかしは『エンタの神様』とか『爆笑レッドカーペット』とか楽しみにしてました。
今回は「お笑いコンビ『トット』」を紹介します。わたしははじめて見たお笑いコンビだったんですが、『NHK新人お笑い大賞』で優勝した実力者! その決勝戦…ではなく1回戦の漫才がめちゃくちゃ奥が深くっておもしろかったんですよ!!
目次
お笑いコンビ「トット」って?
まずはお笑いコンビ「トット」をご存知ない方のためにかんたんに紹介しましょう!
トット
- ツッコミ: 多田 智佑
- ボケ: 桑原 雅人
- 結成: 2009年2月
- 所属事務所: よしもとクリエイティブエージェンシー
- 受賞歴: 平成28年度NHK新人お笑い大賞・大賞
『NHK新人お笑い大賞』ではじめてトットを見た時は全身緑色のスーツがインパクトありました!
なんかホテルに勤務してそうなやつ出てきた!!
…って感じで。
NHKお笑い新人大賞獲りましたー!
まじで嬉しい!!
応援してくれた方、ありがとうございました!
よしもと漫才劇場で待ってますね!! pic.twitter.com/zcBq04cjyi— トット.多田 (@T_tada) 2016年10月23日
実はわたし、子どもたちから「ごりら」もしくは「とっと」って呼ばれているので「トット」ってコンビ名にはちょっと親しみがあるんですよね!
ちなみに「トット」というコンビ名の由来は黒柳徹子さんのあだ名「トットちゃん」らしいですよ。
トット・多田 智佑(ただ ともひろ)
- 生年月日: 1986年1月9日
- 身長 / 体重: 174cm / 57kg
- 出身地: 大阪府大阪市
- 趣味: カラオケ / 革靴の手入れ
- 特技: 歌
多田さんはツッコミ担当。立ち位置は向かって左側です。
キレのあるツッコミというタイプではなく、相方がボケる流れを大切に突っ込んでる感じですかね〜。
トット・桑原 雅人(くわばら まさと)
- 生年月日: 1985年7月20日
- 身長 / 体重: 183cm / 63kg
- 出身地: 大阪府大阪市
- 趣味: 漫画
- 特技: ボイスパーカッション
桑原さんはボケ担当。立ち位置は向かって右側です。
特技に「ボイスパーカッション」とあるように『NHK新人お笑い大賞』の漫才を見ていてもすごく芸達者な印象です。
ちなみに、トットのネタを考えているのは桑原さんなんですね。
お笑いコンビ・トットの漫才『反抗期』
わたしは『NHK新人お笑い大賞』ではじめてトットの漫才を見ました。トットは1回戦と決勝戦の2回ネタを披露してみごと優勝したんですが、わたしは1回戦のネタにめちゃくちゃ感動したんですよ!!
漫才のネタで感動するってなに? …って感じですよね?
わたしが感動したトットの漫才は『反抗期』ってタイトルです。
漫才のおもしろさを文字であらわすのは至難のワザなので、ぜひ動画をご覧ください。
『YouTube』で「トット 反抗期」で検索すると今回の漫才の動画が出てくると思います。
ここではトットの『反抗期』の流れをかんたんに説明しますね。
漫才のはじまりはこんな感じです。
で、将来、多田さんに子どもが生まれて反抗期になった時に自分が反抗期を経験していないと怒れないよ、と。
なので、多田さんに「反抗期を取り戻そうや」ということでネタが進んでいきます。
自分の部屋にこもってゲームをしている多田さんに、桑原さん扮するおかんが勝手に部屋に入って来て話しかけるんです。
おかんが部屋に入って来たら
勝手に部屋入ってくんなクソババア!!!
ってキレるという設定なんですね。
で、どんなかけ合いがはじまるんかな〜と見ていると、なんと場面はおかんがパートが終わって急いで帰るところからスタートするんです。
おかんはスーパーのタイムセールの時間に間に合うように急いでたんですね。
スーパーでは息子が喜ぶハンバーグの材料を買って、坂道を自転車をこいで帰ります。
ほんとうは電動自転車がほしいんですが、息子が大学へ進学するための貯金をしないといけないのでふつうの自転車でがんばってるんです。
家に帰ってからも息子のために大急ぎで晩ご飯をつくったり、突然降ってきた雨のために洗濯物を取り込んだりするんですね。
晩ご飯のハンバーグができあがるとようやくおかんが息子の部屋に入ります。
こんな感じで漫才は進んでいきます。
このあともおかんの日常を描きながら、おかんにキレられない息子をオチにテンポ良く笑いを取っていきます。
その後のネタはこんなタイトルが付いているので、どんなネタか想像してみてください。
- おかん近所で肩身せまい編
- おかん煮物で手放されへんからあんた回覧板回して来て編
- おかん体操服のゼッケン上に縫いすぎる編
あ、ちなみに最後の「体操服のゼッケン」は実際には演じられず、ここで漫才が終わります。いや、これもぜひネタにしてほしいな〜と思うぐらい興味深いタイトルですよね。
自分の反抗期を思い出して不思議な笑いに!!
わたしはトットの『反抗期』という漫才を見て涙が出るほど大笑いしたんですよ!
ただ、なんでしょう、単純なおもしろさだけで大笑いしたわけじゃなく、ちょっと今まで漫才を見て味わったことのないような感情がわき起こったんですよね。
このネタって反抗期を経験した人からするとわたしと同じような気持ちになる人も多いんじゃないでしょうか?
「あ〜あったあった! こんな時期!! 」という共感。
そして、あのころには見えていなかったおかんの日常を漫才のネタというカタチでのぞき、あらためて気づかされたおかんへの感謝の気持ちと深い反省。
なんかもうめちゃくちゃ複雑な気持ちにさせられてるんですけど、最後は心地よい笑いになってるんですよね〜!!
おかんを演じる桑原さんの芝居の上手さ、反抗期の息子を演じる多田さんの人の良さがにじみ出るツッコミ。
いや〜、まさに『反抗期』はトットのふたりだからこそおもしろいネタに仕上がったんじゃないかと!!
このネタは反抗期の子どもとかグレそうな子どもにもぜひ見てほしいんですよ。
ほら、反抗期のころってみんな頭ではわかってるんですけど、ど〜しても素直になれない…、素直に聞き入れられないじゃないですか!?
でもトットの『反抗期』を見れば反抗期の子どもも良い感じで「ブレーキ」がかかるんじゃないかなって思うんですよね。
この記事のまとめ
『反抗期』で1回戦を突破したトットは決勝戦でもラフレクランを破り、みごと『平成28年度 NHK新人お笑い大賞』で大賞に輝きました!
NHK新人お笑い大賞、やりました! pic.twitter.com/dDNU3Id0Cq
— トット桑原 (@kuwagokoro02) 2016年10月23日
ぶっちゃけ決勝のネタ『シェフ』よりも『反抗期』の方がわたしは好きですね〜。
ですが、『平成28年度 NHK新人お笑い大賞』の出場メンバーの中だと圧倒的におもしろかったです。もっとトットの漫才を見たい!
こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!