こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!
京都・伏見にある藤森神社は203年創建と伝えられるほど長い歴史を持つ神社で、現在では「勝ち運・馬の社」として知られています。
この記事では毎年5月5日に行われる「藤森神社の駈馬神事」をご紹介します。
「駈馬神事」は藤森神社の長い参道で行われる神事で、疾走する馬の上でさまざまな技が披露されるんですよ!
この記事の内容
藤森神社の「駈馬神事」とは?
藤森神社の「駈馬神事」は毎年5月5日に藤森神社の境内で行われる神事です。
「駈馬神事」の概要
- 開催日: 毎年5月5日(祝)
- 開催時間: (1回目)13:00〜 (2回目)15:00〜
- 場所: 藤森神社の参道(拝殿と南門の間の参道)
藤森神社では5月1日の「御出祭」が行われ、3日〜5日の期間は境内に露店が並び、お祭らしいにぎやかな雰囲気になります。
「駈馬神事」はお祭のフィナーレを飾る神事という印象があります!
「駈馬神事」の起源・歴史
「駈馬神事」は少なくとも1200年以上の歴史があり、その起源は藤森神社の御祭神でもある早良親王が781年に陸奥へ出陣する前に藤森神社で戦勝祈願されたことにちなんだものと伝えられています。
室町時代には衛門府の武官、江戸時代には伏見奉行所の武士や各藩の馬術指南役、町衆らによって行われ、現在に至るまで脈々と受け継がれて来ました。
1983年には京都市の民俗無形文化財にも指定されているんですよ。
「駈馬神事」で披露される技
「駈馬神事」では疾走する馬の上でさまざまな技が披露されます。
馬に乗ったことがある人ならわかると思いますが、実際に馬に乗ると思っている以上に高さがあるんですよね。
疾走する馬を操るだけでも大変なのに、その上で字を書いたりするんですよ!
見事に技が決まった時には観客から大きな歓声がわき起こります。
たまに落馬されることもあるので、それだけに技が成功した時は感動しますよ!
現在の「駈馬神事」で披露される技はこちらの7つになります。
「駈馬神事」で披露される技
- 手綱潜り: 敵矢の降りしきる中、駈ける技
- 逆乗り(地藏): 敵の動静を見ながら、駈ける技
- 矢払い: 敵矢を打払いながら、駈ける技
- 横乗り: 敵に姿を隠して、駈ける技
- 逆立ち(杉立ち): 敵を嘲りながら、駈ける技
- 藤下がり: 敵矢の当たったと見せて、駈ける技
- 一字書き: 前線より後方へ情報を送りながら、駈ける技
迫力満点の「駈馬神事」の撮影ポイント
例年、藤森神社の「駈馬神事」は13:00〜、15:00〜の2回行われます。
場所を変えて撮影するのもおもしろいですね!
スタート地点(南門側)からの撮影
2015年はスタート地点となる南門の前で撮影しました。
スタート地点からの撮影は馬が走り出すと後ろ姿を撮影することになり、乗子さんが技を決める瞬間はどうしても小さくなってしまいます。
ですが、スタート地点での撮影にもメリットはあるんですよ!
実は駈馬神事では同じ乗子さんと馬が何度か直線を走ります。なので、一度走った馬が参道をゆっくりとスタート地点へ戻って来るんですね。
走っている姿を撮るのは難しくてもゆっくりと歩いている姿なら上手く撮れますね!
スタート前の乗子さんの真剣な表情を見ることもできます。
乗子さんの年齢や経験もさまざまで、若い乗子さんもこの日のために練習を重ねておられるんですよ。
緊張感が伝わって来るのもスタート地点ならでは。
こちらは花がたくさん飾り付けられた傘を抱える乗子さん。経験が豊富な乗子さんは表情にもよゆうがありますよね。
直線の真ん中よりもスタート地点寄り
直線の真ん中よりもスタート地点寄りで撮影してみました。
駈馬神事の時間になると、参道の脇にはたくさんの観客が集まります。
誰もがど迫力の技をカメラにおさめようとするので、どうしても観客の姿が写り込んでしまいますね。
なるべく観客が写り込まないような位置を探しますが、なかなか難しいですね…
こちらは目の前に馬が近づいて来ている瞬間の写真ですが、ピントを合わせるのも困難…
駈馬神事は意外と何度も走ってくれます。しかもはじめのうちは技は出さずにふつうに馬を走らせるんですよね。
シャッターを切るタイミングの練習になりますね!
直線の真ん中よりもゴール地点寄り
直線の真ん中よりもゴール地点寄りでの撮影は馬のスピードも乗り切っており、気がつけば目の前を走り去ったということもよくあります。
ですが、やっぱり迫力満点の技が決まった瞬間を撮影できるのは良いですよね。
馬つなぎ
駈馬神事の技が決まった瞬間を撮れるとうれしいですが「馬の写真を撮りたい! 」ということもありますよね。
実は駈馬神事が行われていない時間は参集殿の北側に馬が待機しているんです。
ここなら思う存分、馬の写真を撮ることができますね!
馬はとても繊細な生き物なので撮影をする時にはフラッシュをたいて驚かさないように気をつけましょう。
藤森神社は「馬の社」として有名
藤森神社は「馬の社」として有名で、競馬関係者や競馬ファンの信仰を集めています。
もちろん「駈馬神事」が開催される神社であることが理由で、境内には馬や競馬に関連する見どころもたくさんありますよ!
例えばこちらは絵馬舎に飾られている絵画です。
左は「フジヤマケンザン」という名前の競走馬で、1991年〜1996年までJRAで活躍しました。
往年の競馬ファンにはなつかしいですね!
絵馬舎の中にはほかにもたくさんの競走馬の絵画が飾られているのでぜひ探してみてください!
また本殿の前に飾られている絵馬には競走馬の活躍や万馬券の的中の祈願が書かれているものがたくさんありますよ!
「駈馬神事」が行われている間は境内を行き来するのは難しいので、終了してから境内を散策してみてくださいね。
「藤森神社」の行き方
最後に藤森神社の情報・行き方をご紹介しておきますね。
住所 |
〒612-0864 京都市伏見区深草鳥居崎町609 |
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拝観時間 |
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拝観料 |
無料 |
主な神事(年中行事) |
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藤森神社には3つの最寄駅があり、電車でのアクセスがとても良いですよ。
藤森祭の時期は周辺道路も混雑するので電車がおすすめです!
藤森神社の最寄駅
- JR奈良線・JR藤森駅: 徒歩5分
- 京阪・墨染駅: 徒歩8分
- 京阪・藤森駅: 徒歩10分
特にJR奈良線・JR藤森駅からは改札を出て坂をまっすぐ下れば藤森神社の南門に到着します。
くわしくはこちらの記事にまとめているのでチェックしてみてくださいね。
まとめ|藤森神社の駈馬神事
この記事では毎年5月5日に行われる「藤森神社の駈馬神事」をご紹介しました。
藤森神社のお祭と言うとわたしが子どものころは露店が楽しみだったんですが、最近は駈馬神事の魅力にどっぷりとハマっています。
毎年乗子さんがビシーっと技を決めた瞬間をうまく撮影できたらなと思っているんですが、技術がないわたしは藤森神社の“勝ち運”に任せてひらすらシャッターを切ってみます!
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「馬の社」として競馬関係者や競馬ファンの信仰を集める藤森神社ですが「紫陽花の宮」とも呼ばれ、あじさいの名所としても知られています。
6月上旬から7月にかけて藤森神社の「あじさい祭」が開催されますよ。
藤森神社の境内には2つの紫陽花苑があり、およそ3,500株ものあじさいが咲き誇ります。