わたしが住んでいる京都・伏見は豊臣秀吉の時代に陸路や水路が整備され、交通の要衝として栄えた街でもあります。
現在では 宇治川派流の濠川(ごうかわ)を十石舟(じっこくぶね)で遊覧するコースが設けられ観光スポットとしても人気です。
今回はその十石舟の遊覧コースにある「三栖閘門」を紹介します。
伏見十石舟の遊覧コース
伏見十石舟は月桂冠大倉記念館の近くにある弁天橋のたもとから出航しています。
十石舟は弁天橋から三栖閘門までを遊覧し三栖閘門資料館を見学してから再び弁天橋に戻って来るコース。
途中には月桂冠の酒蔵や坂本龍馬で有名な寺田屋、琵琶湖疎水や高瀬川との合流点があります。
濠川のほとりは青々とした柳が垂れ下がったようすが情緒にあふれています。春には桜やチューリップが華やかに咲き誇り、あじさいや紅葉の季節もまた少し違った表情を見せます。
十石舟が三栖閘門に着くと乗客はいったん船から降りて、三栖閘門資料館や伏見港を見学することができます。自由時間は20分ほどですが、十分楽しむことができる時間ですよ。
意外と楽しい三栖閘門資料館
十石舟の船頭さんに教えてもらったんですが、三栖閘門はあのパナマ運河の閘門と同じ構造なんだとか!
パナマ運河の建設には日本人が携わっていたこともあり そういったツテで設計図を取り寄せることができたと解説されていました。
船の中でそんな説明を受けたら 三栖閘門に対する興味もわくというものです!
これは三栖閘門の北側から南向きに撮った写真。川の左に見えるのが船着き場です。
そしてこれは南側から北向きに撮った写真です。少し散っていますが、三栖閘門と桜もなかなか良い感じですね!
南側から閘門の外をのぞくと宇治川が広がっています。昔はこの宇治川を船を使って大阪と伏見を行き来していたんですね。昔の人はすっげーな!
三栖閘門資料館はもともと操作室だったのを改装して資料館にしたんだそうです。決して大きくはありませんが、なかなか見ごたえがあっておもしろい施設ですよ。
三栖閘門資料館の案内板で昔の操作室の写真を見ることができます。
これは三栖閘門施設模型。動画と模型を使って三栖閘門の構造の仕組みを解説してくれます。
十石舟に乗ってやって来たお客さん同士で解説を聞きます。みなさん熱心に聞き入っておられました。
これは「伏見港と伏見の町」の模型。江戸時代のころの再現でしょうか。
これは大坂と伏見を行き来したという三十石舟(さんじっこくぶね)の模型。
豊臣秀吉の伏見城・城下町の古地図。ところどころに描かれている家紋が超かっこいい!
パネル展示も充実しています。このあたりをじっくりと読み込むと時間足りないかも知れませんね。
これは操作室のころの鬼瓦。この紋は内務省のものなんですね。
三栖閘門資料館の横は広場になっています。春は桜の花が美しいです。
この記事のまとめ
三栖閘門資料館は閘門の構造と伏見の歴史をしっかりと学べる施設です。
資料館のスタッフの方も三栖閘門の仕組みをていねいに教えてくださるし、わからないことがあったら聞いてくださいね〜とおっしゃってましたし、すごく熱心でしたよ。
十石船の乗船券だけでこの三栖閘門資料館にも行くことができますので、ぜひお楽しみください!
三栖閘門
- 住所
- 〒612-8225 京都市伏見区葭島金井戸町
- オフィシャルサイト
- 三栖閘門資料館
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