桂離宮の南側にある「中村軒」は明治16年創業の和菓子店です。「麦代餅」(むぎてもち)が有名。
子どものころからお正月は中村軒のお餅を食べて育ってきました。今年ももちろん中村軒のお餅は食べたのですが、なんと、お雑煮を食べていないことに気がついてしまいました! 今さらですが…。
お雑煮が食べたい! 自分では作れねぇ! でも来年まで待てねぇ!
と言うことで、この時期なら茶店のメニューとしてお雑煮が出されている中村軒へ行って来ました!
今回は「中村軒のお雑煮」といっしょに食べた「とかぜしらず」を紹介します。
中村軒へは桂離宮が目じるし
中村軒は桂離宮のちょうど南側にあるので桂離宮を目じるしにするのが良いです。
中村軒の駐車場がお店のまわりにいくつかあります。北側に3台、西側に2台、南側に8台の駐車スペース。電車の場合は阪急「桂」駅の東出口から徒歩10分ほどです。
歴史を感じる町屋づくりの茶店
中村軒の茶店では季節ごとの甘味や軽食がメニューとして出されています。今回はこの茶店のお雑煮がおめあて!
もともと住居だったスペースが茶店として使われていて、中庭が見える座敷になっています。
座敷にあがるとお茶が運ばれて来ました。ほっこりします。
早速、「お雑煮」を注文!
お雑煮ができあがるまではのんびり庭をながめながら待ちましょう。注文してから10分ほどでお待ちかねのお雑煮が運ばれて来ました!
これが京都の老舗和菓子店のお雑煮です。
中村軒の白味噌には同じく京都の老舗である山利の最高級白味噌が使われています!
お雑煮の具はお餅が2つに、小芋が1つというシンプルさ。中村軒のお餅と山利の白味噌が織りなす上品な味を楽しみましょう。
ほどよくとろけたお餅が白味噌の中から姿を見せてくれました! お餅のやわらかな食感とともに、上品な白味噌の味が口の中に広がります。
こちらは小芋。お餅とは違う食感がまた楽しい。
そして、お雑煮の横に添えられているかつおぶし。「私共の店で削った削りたてのかつおぶしです」とのメッセージ。お雑煮に入れてみましょう!
お箸でかつおぶしをつまみ上げると美味しそうなかつおの風味!
かつおぶしを入れることで上品なお雑煮の味にさらなる「立体感」が生まれました!
気になるメニュー! 「かぜしらず」
とても上品なお雑煮をいただいた後に、もう一品気になるメニューを発見しました!
本物の柚子が使われた器の中に100%本葛でつくられた葛湯です。暖冬とは言え、ここ数日は少し寒くなってきましたので、この葛湯で温まることにします!葛湯はすぐにできるそうなので食後に注文しても大丈夫です。
柚子のふたを開けていただきます! 一見するとプルプルしたゼリーのようですね。
木のスプーンで葛湯をすくいます。実際にすくってみるとゼリーとは違うとろみを感じることができます。
柚子のふたにある果肉をしぼるとまた違う味を楽しめるそう。ぎゅっ!
柚子の良い香りがして味が変わりました!
この「かぜしらず」はお持ち帰り用にも販売されています。お土産なんかにも喜ばれそうです!
この記事のまとめ
今回のお雑煮ですが、お店の人に聞くと2月いっぱいはいただくことができるようです。正確な日にちは決まっていないようなので、このお正月にお雑煮を食べるのを忘れてもんもんとしている人はお早めに!
気になるお値段ですが、満腹感の割には高めです。高級な素材が使われているので仕方ないですが。
- お雑煮: 930円
- かぜしらず: 400円
どちらのメニューも季節限定。ぜひ、お召し上がりくださいませ!
おまけ
中村軒の座敷には三月には雛人形、五月には大将人形が飾られています。こちらは昨年の写真。
こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!