実はわたし、新卒で入社した会社は印刷会社だったんです。
印刷会社の営業ってけっこうリスキーな仕事なんですね。例えば「誤植」のある内容のチラシを何百万枚も印刷してしまうと最悪の場合は印刷のやり直しをしないといけなくなったりします。そうなるとものすごく多額の損害をこうむってしまうので、印刷をする前の最終的なチェックは念入りに行っていたんですよ。
印刷会社を辞めてからもう10年以上も経ちますが、いまだにその時の習性が残っていてなにかを印刷する前にはしっかりとチェックをしているんです。
そんなわたしが2015年最後の最後に「年賀状」でやらかしてしまいました!!
今回は「年賀状の失敗談」を紹介します。
年賀状の失敗と聞くと「2015年1月1日」と今年(年内)の日付を書いてしまったり、ついつい「来年もよろしく! 」と書いてしまったり、そういう間違いを思い浮かべると思います。
ですが、「校正」大好きなわたしがそんなミスを犯すはずはありません! わたしがやらかした年賀状の失敗とは思い込みが原因だったんです。
目次
パソコンで作る「My 年賀状」
わたしは毎年年賀状を自分でつくっています。パソコンでデザインをして、フジカラーのお店に持って行くとオリジナルの年賀状が写真画質でできるんですね。
フジカラーの「フジカラーポストカード My 年賀状」というサービスを使っています。
今年もいつもと同じようにオリジナルのデザインで年賀状をつくり、年賀状ができ上がるのを待っていました。2015年12月26日(土)のお昼にお店へデータを持って行ったんですが、なんと12月28日(月)の午前中にはお店から仕上がったとの連絡がありました。
はやっ!! もうできたん!?
印刷会社の営業をしている時もそうだったのですが、印刷物のでき上がりを見る瞬間は「楽しみなドキドキ」と「不安なドキドキ」が入り混じった気持ちになります。
お店ででき上がった年賀状を手に取ってじっくり見ると、やっぱりフジカラーだけあって写真の仕上がりは最高ですし、もちろん「2015年1月1日」とか文字の誤植は一切ありません。なかなかの仕上がりにわたしはとても満足していました。
ですが、いっしょにお店に来ていた妻との帰り道での会話から事態は急変してしまったんです!
良い感じに仕上がった?
まあまあやな。ほら!
わたしはそんなことを言いながらも自信マンマンででき上がった年賀状を妻に手渡しました。
ええやん、ええやん!!
と、ここまでは良かったんですよ、ここまでは!
この「ナマケモノ」がかわいいやろ?
え!? どこどこ??
左上のヤツやん。顔がかわいいよな〜。
ああ、これナマケモノなんや。
そうやで。かわいいやろ〜?
で、なんでナマケモノなん?
ん? なんで? 申年(さるどし)やからサルを入れてみたんやん。まあ、ゴリラはサルっぽくないけどな。
……………。
ナマケモノってサルちゃうやろ?
え? え? サルやろ??? なに言うてんの??? 」
「ナマケモノ」がナニモノか調べてみた!
妻の衝撃的な発言により、おだやかな気持ちで新年を迎えるはずがたちまち大混乱に陥りました。
年賀状のデザインに「干支」をあしらったつもりが、もしも「ナマケモノ」がサルじゃなかったら、年賀状を使って新年早々友だちや親戚に無知を告知するようなものです…。
この一大事にやはり頼りになるのは『ウィキペディア』です! ナマケモノがサルの仲間かどうかを調べてみました。
リスザルの分類は?
まずはそもそも「サル」がナニモノなのかを知る必要があります。ちなみにわたしが年賀状に使ったのはサルはサルでも「リスザル」でした。
リスザルの分類
- 界: 動物界
- 門: 脊索動物門
- 網: 哺乳類
- 目: サル目(霊長目)
- 科: オマキザル科
- 属: リスザル属
出典: 『ウィキペディア』
ふむ、まずは「リスザル」がリスじゃなくて良かった…。
動物の分類方法で言うと「目」のところが「サル目」と記載されていれば、サルの仲間と考えて良いでしょう!
ゴリラの分類は?
肝心の「ナマケモノ」を確認する前に、念のためまあまあ怪しい「ゴリラ」も確認しておきましょうか。
ゴリラの分類
- 界: 動物界
- 門: 脊索動物門
- 網: 哺乳類
- 目: 霊長目
- 科: ヒト科
- 属: ゴリラ属
出典: 『ウィキペディア』
『ウィキペディア』での表記がすこし違いましたが、リスザル=サル目(霊長目)、ゴリラ=霊長目なので、つまりゴリラはサルの仲間ですね。バンザイ!
ナマケモノの分類は?
さあ、いよいよ「ナマケモノ」の正体を確認しますね!!
サ〜ル、サ〜ル、サ〜ル!!
サ〜ル、サ〜ル、サ〜ル!!
サ〜ル、サ〜ル、サ〜ル!!
ナマケモノの分類
- 界: 動物界
- 門: 脊索動物門
- 網: 哺乳類
- 目: 有毛目
出典: 『ウィキペディア』
……………え? 「有毛目」??
なんやコレ!? 「ありげもく」??? なんて読むの??? サルの仲間ではないの???
有毛目とは?
有毛目
有毛目(ゆうもうもく、Pilosa)は哺乳類の分類で、現在はアメリカ大陸のみに生息する。ナマケモノやアリクイを含む。アルマジロなど被甲目とは姉妹群で、ともに異節上目に属する。
出典: 『ウィキペディア』
念のため「有毛目」も確認してみましたが、「サル」の表記は一切なく、なんとナマケモノは「アリクイ」と同じ分類のようです。「アルマジロ」も近い仲間らしい…。
つまり、わたしがデザインした年賀状は?
『ウィキペディア』で調べた結果、動物の分類で「ナマケモノ」と「リスザル」や「ゴリラ」が仲間になるのは「網」…
つまり「哺乳類」!!
なんとここまでさかのぼらないと、ナマケモノはサルの仲間にならないことが判明しました。
「哺乳類」…幅広いな…。
つまり、わたしがデザインした年賀状を置き換えてみると…
これも
これも
同じ意味合いです!!
だって、どれも「哺乳類」ですから!!
この記事のまとめ
今回は「年賀状の失敗談」を紹介しました。
念入りに確認したつもりでも、そもそも「思い込み」が間違っていたら元も子もありません。結果的にわたしは新年早々恥をさらすことになってしまいました…。
とは言え、今回はたかが年賀状…たかが年賀状であります!!
絶対に間違えてはいけない、ここぞという場面では自分で確認するだけではなく、第三者にもしっかりと確認をしてもらった方が良い。そんな教訓でございました。
2017年は酉年(とりどし)! (2016年12月18日追記)
そうそう、こんなアドバイスをもらいました! 「酉年(とりどし)」の鳥はにわとりのことですが、2016年と同じノリでデザインすると、たしかに鳥類ではないコウモリを仲間に入れるミスを犯すこともありそうですね…。
なんと!ナマケモノについてわたしもよく知りませんでしたw
来年の年賀状にコウモリ入れたらダメですよ!?年賀状で痛恨の失敗!「思い込み」が原因でした! https://t.co/N6UVWkRMXJ @goriluckeyさんから
— うめだゆかり@お絵描きブロガー (@umedayukari) 2016年12月18日
そう言えば、「プテラノドン」はどうなるんでしょう?? 恐竜は鳥の先祖だからOKなんですかね〜!?
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申年(さるどし)の2016年、サルの仲間であるゴリラにとってはとてもツラい1年でした。なんとニシゴリラに続き、ヒガシゴリラも「近絶滅種」に分類されてしまったんです。
次の申年にあたる2028年、ゴリラの個体数が増加していることを祈ります。
こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!