子どもがスポーツを始めようとする時、特に子どもが幼児や小学校の低学年の場合は「そのスポーツは危なくないのか?」というのは親としてとても気になるポイントではないでしょうか。
自分自身が経験したことのあるスポーツであれば危険度合いもなんとなくわかりますが、未経験のスポーツの場合は不安ですよね。特に空手のような格闘技は危険なイメージが強いと思います。私もそう思ってましたし。
今回は、5ヶ月間毎週末、小学生の息子と幼児園児の娘と一緒に空手の稽古をしている親の立ち場で、子どもが空手を始める時に知っておきたい危険性について考えてみます。
「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」
子どもが空手を始めようとしている親として心配なのは「空手ってめっちゃケガしそうやん?」ということではないでしょうか?
ひとくくりに「ケガ」と言っても、スポーツの場合は「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」の2つに分けられるようです。
まず「スポーツ外傷」はわかりやすいです。いわゆる「ケガ」のことですね。サッカーをしていてこけた時に骨折した、とか。
スポーツでの転倒などによる突発的な外傷(怪我)は、スポーツ外傷(スポーツがいしょう)と呼ばれ、スポーツ障害とは区別される。スポーツ外傷には骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れなどがある。
そして、もうひとつは「スポーツ障害」です。
長期的に同じスポーツを続けることなどにより、体の一定の部位に負担がかかって起こる障害。スポーツにおける体の使い過ぎ(オーバーユーズ)を原因とするもので、成人だけでなく、成長期の子供にもよく起こる障害である。
日本人メジャーリーガーでもダルビッシュ有投手、田中将大投手が相次いで肘の酷使によって故障しました。こういった類のものが「スポーツ障害」と言われるようです。子どもの場合も特に身体が急激に成長する小学校高学年には「スポーツ障害」の発症が多いようですね。これは心配!
子どもの習い事に空手は危険?
もしも「うちの子も空手しようと思ってんねんけど、危なくないの?」と聞かれると、「どんなスポーツでも危険」ということを前提に、わたしは「意外と他のスポーツよりはマシやと思うで。」と答えると思います。
わたしが空手が「他のスポーツよりはマシ」と考えるのは次のような理由です。ちなみに「他のスポーツ」とは子どもの習い事として多い「サッカー」や「野球」を想定しています。
空手が意外と他のスポーツよりも危険が少ないのでは?と思う理由
- 走っている時の激突や転倒がない
- 外部からの衝撃に対して身構えている
- 防具を着用している
- 小学生は顔面へのパンチが禁止されている
- 小学校中・低学年の場合は体力差が小さいから一方的な結果になりにくい
子どもがスポーツで大きなケガをするのは、走っている時に不意に衝突したり、スピードに乗った状態で転倒したりする時が多いのではないかと思います。その点、空手では走ることがありません。
空手でケガをするとすれば、やはり対人稽古や試合の最中だと思います。スパーリングや試合では激しくぶつかり合うので当然危険度は増しますが、相手とぶつかり合うことが前提のスポーツなので物理的にも心構えとしてもちゃんと「防御」の準備があります。
それでも親としては子どもの安全を最優先に考える必要があります。特に空手の場合は「スポーツ外傷」よりも、小学校高学年に向けて身体的な変化が大きくなる時の「スポーツ障害」に注意を払う必要があると思っています。
この記事のまとめ
今回お伝えしたかったのは「空手って意外と安全やで。」ということではなく、子どもが空手を始める上で必要以上に「危険性」を感じることはないということです。
空手を通して得られることは子どもも親もたくさんあります。「格闘技=危険」というイメージだけで、子どもの習い事の選択肢から空手を外さないでくださいね〜。
こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!