10月のある日の朝、いつものようにエスカレータで地上に上がると、土佐堀川にかかる淀屋橋のたもとでクーポンを配っている女性がいました。普段はこういうたぐいの物はめったに受け取らないのですが、この時は何気なく手に取りました。
「ドリンク全品50円割引」
そう書かれた「CAFFE VELOCE/カフェ・ベローチェ」のクーポンでした。ベローチェは淀屋橋駅の1番出口のすぐ側にある喫茶店でブレンドコーヒー1杯が190円と安いので何度か利用したことがあります。もともと安いコーヒーがさらに50円引き!相当お得なクーポンなので、財布の中にしまっておきました。
しばらくしてから、この時のクーポンの意味がわかりました。ちょうど地下鉄の改札を出た真正面に、「DOUTOR/ドトール」が新しくオープンしているではありませんか。かくして淀屋橋駅を舞台にベローチェVSドトールの熾烈な「カフェ戦争」が幕を開けたのです。
毎日のように淀屋橋駅を使う者として、この2店のカフェを勝手に比較してみました!
目次
これが「カフェ・ベローチェ 淀屋橋店」の実力!
まずは淀屋橋駅古参のベローチェのスペックをチェックしましょう!
カフェ・ベローチェは淀屋橋交差点の北東角にあります。土佐堀通りに面していて目立つので多くの人たちに認知されているお店です。
<カフェ・ベローチェ 淀屋橋駅店>
- 営業時間: 7:00〜23:00
- 席数: (1F・2F)禁煙席110席・(2F)喫煙席80席
ここのベローチェの特徴は2階建で合計190席もある十分な収容力!そして、土佐堀通りの反対側の窓からは土佐堀川や大阪市役所を臨む開放感のあるお店です。
「ドトールコーヒーショップ 淀屋橋駅店」がやって来た!
2015年10月15日にオープンしたばかりのドトールは地下鉄の改札口の正面にあり、存在感は抜群。以前この場所には「ブックファースト 淀屋橋駅店」がありました。ブックファースト時代も店内はいつも多くの人で賑わっていましたのでとても集客力のある立地です。
<ドトールコーヒーショップ 地下鉄淀屋橋駅店>
- 営業時間: (月〜土)7:00〜22:00・(日)8:00〜23:00
- 席数: 全席禁煙127席
地下にあるため太陽の光が入る窓は当然ありません。その分暗さを感じることがないように強めの照明で店内を明るく照らしています。座席数はベローチェに比べると少なく、また「全席禁煙」は今の時流に乗っていますが、喫煙者の来店は見込めません。
メニューを比較してみよう!
地上にあって開放感のあるベローチェ。地下鉄の改札口正面にあって目立つドトール。それぞれの「箱」は特徴がありますが、肝心のメニューはどうでしょうか。今回は店外向けの「看板」に記載されているメニューを比較してみます!
<カフェ・ベローチェ 淀屋橋駅店>
- ホットドリンク: 13種
- コールドドリンク: 16種
- デーザート: コーヒーゼリー
- フード: サンドイッチ、ケーキ、デニッシュ
ちなみに「ブレンドコーヒー」の値段は190円、「アイスコーヒー」は200円です。また、あえて「コーヒーゼリー」を「デザート」というカテゴリーに分けて際立たせているのもポイントですね!
そして、こちらがドトールのメニュー!
<ドトールコーヒーショップ 地下鉄淀屋橋駅店>
- ホットドリンク: 15種
- コールドドリンク: 12種
- フード: ミラノサンド3種、トースト、ジャーマンドック、レタスドック
ドトールのメニューの特徴は「ドリンクセット 50円引き」の訴求でしょうか。コーヒーの値段は「ブレンドコーヒー」「アイスコーヒー」いずれも220円です。
実際に入店してホットコーヒーを飲んでみました!
決して仕事をサボっているわけではありません。たまたまちょっとした時間ができたので、ベローチェにも、ドトールにも行くことができただけでございます!
先攻は、ベローチェです。
せっかくなので、土佐堀川や大阪市役所を眺めることができる2階へ行きました。しかし、開放感のある眺めを楽しむことができる窓側はなんと喫煙席。タバコの煙や臭いが大嫌いなわたしにとっては落ち着くことができないスペースでした。これは残念!愛煙家の方にとってはタバコをぷかぷかとふかしながら外の景色を眺めることができる心地良い空間なんだと思います。
それにしても、安い!「ドリンク全品50円割引」のクーポンを使って、ブレンドコーヒー1杯140円です。
そして、後攻のドトール。
ドトールはベローチェのようなクーポンはありませんが、私の大好きな「Tポイントカード」が使えます。最近はドトール独自の「ドトールバリューカード」も用意されており、顧客の囲い込み施策はバッチリです。
また、わたしが非常に助かるのは、自由に使えるコンセントが設置されている座席があることです。スマートフォンの充電ができたり、ノートパソコンを使うことができるのは客にとってはメリットであり、差別化のポイントだと思います。
生き残るのはどっち!?
カフェに限らず自店舗の近くに競合店ができるのは多くの場合がマイナスに働くのではないかと思います。さてさて、淀屋橋駅を舞台に勃発したカフェ戦争を制すのは、ベローチェか!ドトールか!
本来いずれの店舗も独自色を打ち出しにくいチェーン店ですが、地上と地下という立地面での違い、喫煙ができるかどうかの違い、スマートフォンやPCを充電するためのコンセントの有無といったお互いの店舗に対して訴求するポイントが明確にあるように思います。
わたしは「コンセントの有無」でお店を選ぶことがあるので、ドトールを利用することが多くなりそうです。仮にベローチェのブレンドコーヒーがずっと140円だったとしても、220円でコンセントを利用させてもらえるドトールの方がメリットがあります。ベローチェもコーヒーの値段を安くするよりコンセントを設置してほしいなぁ。
それぞれの店舗が顧客のターゲット層を明確にすればうまく共存できるような気がしますが、どうなりますやら!この戦いの行方をしっかりと見届けたいと思います!(仕事をサボる宣言じゃないですよ!?)
こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!