こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!
外出自粛期間中に「オンライン飲み会」が普及しましたね。
2020年5月25日に全国の緊急事態宣言が解除されましたが、「新しい生活様式」が提言され、友だち同士の飲み会やランチ会のスタイルは変わって行くのかも知れません。
この記事ではspatial.chatをご紹介します。
spatial.chatはアプリのインストールが不要で、ほかのオンラインミーティングツールとはちょっと違った特徴的な仕様があるんです。これがわかりやすくておもしろいんですよ!
気軽なオンライン交流会にぴったりのツールですよ!
- この記事は2020年5月24日時点の情報をもとに解説しています。
- 記事中の画像は加工しています。実際にはアイコンのイラスト部分は(参加者の)映像が表示されます。
「spatial.chat」とは?
緊急事態宣言の期間中にPCやスマホ、タブレットを使ったオンラインミーティングツールが広く普及しましたよね。
わたしが働いている会社ではリモートワーク期間中は「Zoom」を使って会議をしていました。
「spatial.chat」もオンラインミーティングツールのひとつなんですよ。
まずは「spatial.chat」を使っているイメージをご覧ください。(アニメーションになっています。)
「spatial.chat」の最大の特徴は画面上のアイコン同士の距離と音声の大きさが連動しているということなんですね。
現実の世界でも遠くよりも近くにいる方が声が大きく聞こえるのと同じなので、ある意味めちゃくちゃリアリティがありますね。
友だち同士の気軽な交流会(オンライン飲み会など)にはちょうど良い感じですよ。
もちろん、画面共有などオンラインミーティングに必要な機能もあります。ただ、セキュリティはめちゃくちゃ弱い…と言うか、無いに等しいので、機密性を求められる用途(企業での利用など)には適していません。
spatial.chatの特徴
- アプリのインストールが不要
- アカウント登録が不要
- 無料で利用できる
- 時間制限なし
- PC・スマホ・タブレットで利用できる
- YouTube・イメージ・画面の共有ができる
「spatial.chat」のはじめ方|まずは「Space」をつくろう!
「spatial.chat」を利用するためにアカウント設定は不要です。そもそもアカウントという概念がありません。
ん? じゃあ、どうやって使うの…??
わたしもはじめて「spatial.chat」を教えてもらった時はそう思いましたよ…
「spatial.chat」を利用するためにはアカウントではなく、「空間(場所)」をつくるんです。
実はよーく見るとサービス名の「スペイシャル」は「special(特別な)」ではなく「spatial(空間的な)」なんですね。
「spatial.chat」というサービスの中に特定の空間(Space)をつくって、そこに参加者が集まるイメージです。
「空間(Space)」のつくり方は簡単ですよ!
「Space」のつくり方
- 「Create Space」を押す
- 「メールアドレス」と「スペース名」を入力する
- 「Space」のURLが記載されたメールが送られてくる
- 「Space」にアクセス
実際の画面を見てみましょう。
まずは「Create Space」を押します。
「メールアドレス」と「スペース名」を入力して、「CREATE」を押します。
すると、入力したメールアドレスにSpatial Chatからメールが送られます。
送られて来たメールに自分が作成した「スペース名」が入ったURLが記載されています。
これが「Space」になるんですね。
「Space」の作成はたったこれだけですよ!
自分がつくった「Space」(URL)にアクセスしてみましょう。
名前を入力して「→」を押します。
spatial.chatがマイクとカメラへのアクセスを求めてくるので「許可」します。
作成した「Space」に入ることができました。
ちなみにマイクとカメラへのアクセスを許可しないと「Space」には入ることができません。
いや、でも顔出しはしたくないなあ…
そういう場合は「Space」にアクセスしてからカメラをオフにすれば大丈夫ですよ。
もちろんマイクをオフにすることもできます。
「spatial.chat」の機能(メニュー)・使い方・できること
「spatial.chat」の機能(使い方・できること)をご説明します。
画面の上部にあるのが「spatial.chat」のメニューです。シンプルですね。
それぞれのアイコンの意味はこちらをご覧ください。
「spatial.chat」のメニュー
それではメニューを順番に見ていきましょう!
「Space」にいる人数を確認する
一番左にある人形の横に数字が書かれているアイコンで「Space」に何人の参加者がいるのかを確認することができます。
参加者が近くにいれば確認をする必要もありませんが、離れているとわからない場合があるんですよね。
例えばこちらの画像の場合、人数は「3」になっているのに画面上は2人しかいません。よーく見ると画面の下の方に「▼」マークがありますよね。
「▼」の方向へ進むともう1人の参加者がいました。
YouTubeの共有
「spatial.chat」ではYouTubeを共有することができます。
メニューにあるYouTubeのアイコンを押して、共有したいYouTubeの動画のURLを入力します。
すると「Space」上にYouTubeの動画が貼り付けられました。
共有している側と共有されている側はこんなふうになっていますよ。
YouTubeを共有できるのはおもしろい機能だと思いますが、現時点(2020年5月時点)ではあまり使い勝手は良くないんですよね。
わたしが使った時は、共有している側が動画を再生しても、共有されている側では静止画のままで音声だけが聞こえました。
なので、参加者みんなで同じ動画を見るという使い方はできず、BGM的に使うイメージなのかなと思っています。
画像(イメージ・写真)の共有
画像(イメージ・写真)の共有はアップロードする方法とWeb上のURLを貼り付ける方法があります。
ここではアップロードしてみましょう。
メニューにある写真のアイコンを押して、共有したい画像を選択してアップロードします。
画像は「Space」の中央部分に貼り付けられます。貼り付けられた画像を消したい場合は右上の「×」で削除することができます。
これもちょっと使い勝手が良くないポイントがあって、実は一度貼り付けられた画像は動かしたり、サイズを変えたりすることができないんですよね。ここはぜひ改善してほしい!
「この前行ったお店良かったよー」という感じで写真をシェアするのも良いですが、例えばオンライン飲み会の場合、こんなイラストを共有しておくと雰囲気が出ますよね!
画面の共有
画面の共有方法は3パターンあります。
「全画面」の共有
「全画面」共有を選択すると共有する人の画面がそのままほかの参加者にも共有されます。
全画面を共有する場合、一番はじめに「spatial.chat」の画面が共有されてしまうため、合わせ鏡のような画面になってしまいます。
「spatial.chat」以外の表示をするときちんと共有されますよ。
画面の下に「spatial.chatが画面を共有しています」という表示がされていますね。
「全画面」を共有されている側はこんなふうに見えていますよ。
「アプリケーション ウィンドウ」の共有
「全画面」共有だと本来見られたくない画面を共有してしまう可能性もあるので、あまり使いたくないという人も多いと思います。
「アプリケーション ウィンドウ」の共有だとそのリスクが軽減されますよ。
例えば、これは「Keynote」というアプリケーションの画面を共有している場合です。
「全画面」共有の場合と同じく、画面の下に「spatial.chatが画面を共有しています」という表示がされます。
共有されている側はこんなふうに見えます。
「Chorome タブ」の共有
「Chorome」のタブ単位で共有することもできますよ。共有したいタブを選択して、「共有」を押します。
「全画面」「アプリケーション ウィンドウ」の場合は画面の下に表示されていましたが、なぜか「Chorome タブ」の共有の場合は画面の左上に「このタブをspatial.chatに共有しています」というメッセージが表示されています。
共有されている側も特に問題なく見られていますね。
「spatial.chat」の機能(デバイス別)
「spatial.chat」はPCでもスマホでもタブレットでも利用することができますが、すべての機能・メニューが使えるわけではありません。
わたしが実際に確認できる範囲でまとめました。
機能 | PC(Mac) | iPhone | iPad |
---|---|---|---|
YouTubeの共有 | ○ | × | ○ |
画像の共有 | ○ | × | ○ |
画面の共有 | ○ | × | × |
「Space」にいる人数の確認、カメラのON/OFF、マイクのON/OFF、退出はどのデバイスでもできました。
「spatial.chat」ではできないこと・デメリット・セキュリティは大丈夫?
「spatial.chat」は気軽な交流会で利用する場合は特に不都合は感じませんが、できないこともいろいろあります。
特にほかのオンラインミーティングサービスでよく使われているのに「spatial.chat」では使えない機能を書き出してみました。
「spatial.chat」でできないこと
- アイコンの設定
- バーチャル背景の設定
- 「Space」のPW設定
アイコン・バーチャル背景は使えない
この記事ではイラストを使ってご説明しているので誤解されてしまうかも知れませんが、アイコンの設定はできないんですよね。アカウントに紐づいているサービスではないので、仕方ないですが。
なので、カメラをOFFにした場合は「Space」に入る時に入力した文字の1文字目が表示されるようになっています。「ごりら」の場合「ご」と表示されます。
それと「Zoom」で人気のバーチャル背景の設定もできません。
まあ、背景が映る部分はめちゃくちゃ小さいので、ちょっとぐらい部屋が片付いていなくてもわからないです!
「Space」にPWは設定できない・「spatial.chat」のセキュリテイは?
「Zoom」もセキュリティ問題を指摘されたことがありましたが、「spatial.chat」にセキュリティを求めるのはあきらめましょう…
「Space」にはそもそもPWを設定することができませんし、一度作成した「Space」のURLも変更されません。なので、URLを知っていれば、だれでもその「Space」に入って来ることができるんですよね。
なので、少しでもセキュリティを担保するためには交流会ごとに新しい「Space」を作成するのが良いですね。
わたしが作成した「https://spatial.chat/s/goriluckey」にもだれでも入ることができてしまいます…
勝手に入っても良いですけど、ゴリラ顔のおっさんと出くわす可能性があるだけなんで…
「spatial.chat」の運営会社は?
「spatial.chat」のセキュリティについて確認している時に運営会社についても調べてみましたよ。
こちらのnote『謎のツール「Spatial chat」についてどこの誰が作ったのかなどまとめてみた』でくわしく紹介されていますので、気になる方はチェックしてみてください。
- 運営元: FunCorp Lab(ロシアの企業)
- 開発者: Vlad Zak さん
開発者のコメントによると、まさに「オンライン飲み会」のためにつくられたサービスなんですね!
Scientifically speaking, our main goal was to recreate the cocktail party effect in the digital space.
(科学的に言えば、わたしたちの主な目標はデジタルスペースでカクテルパーティーの効果を再現することでした。)
「spatial.chat」を使えるブラウザ
「spatial.chat」はアプリをインストールしなくてもブラウザで使えるのがメリットですが、デバイスによって使えるデバイスが異なるんですよね。
ブラウザ | PC(Mac) | iPhone | iPad |
---|---|---|---|
Safari | ○ | ○ | ○ |
Chorome | ○ | × | × |
Firefox | ○ | × | × |
「spatial.chat」のまとめ
この記事ではspatial.chatをご紹介しました。
たくさんのオンラインミーティングツールがリリースされていますが、利用シーンに合わせて使い分けてみるのもおもしろそうですね。
「spatial.chat」は開発者の狙い通り、「オンライン飲み会」にはぴったりなサービスだと思います。機会があればぜひ使ってみてください。
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