こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!
日本全国に30,000社以上あると言われる稲荷神社の総本宮が京都にある伏見稲荷大社です。
最近では外国人観光客に人気の観光スポットとしてにぎわっていますが、商売繁盛をはじめ多くのご利益があると言われており、初詣や2月の初午大祭の日には全国からたくさんの参拝客が訪れます。
この記事では伏見稲荷大社の境内にある参集殿をご紹介します。
参集殿は伏見稲荷大社が経営している参拝客向けの宿泊施設なんですね。
そう、つまり…
ディズニーランドとかUSJのオフィシャルホテルみたいなもんか!?
………ということなんですよ!
伏見稲荷大社のオフィシャルホテルとも言うべき参集殿に実際に宿泊して来たのでレポートしますね!
この記事の内容
【追記】残念ながら参集殿は閉館しました…!
伏見稲荷大社の参集殿は建物の老朽化のため、残念ながら2020年5月6日(水)をもって閉館しました。
2020年11月3日〜2021年11月30日の期間で建物の解体工事が行われ、2021年2月現在、すでに参集殿の姿はありません…
長い間お疲れ様でした…!
伏見稲荷大社の参集殿とは!?
参集殿は伏見稲荷大社の境内にある参拝客向けの施設で、公式サイトには「喫茶・食事」の場所として紹介されています。
実際にレストラン(食堂)は大人数でも入れますし、料理もなかなかコスパが良いので使い勝手は良いんですよ。
ですが、外観を見るとなんとなくわかると思いますが、建物そのものはとても古いんですよね。
しかも、伏見稲荷大社の公式サイトでも宿泊施設の内容は掲載されていませんし、旅行会社のパンフレットやホテル予約サイトにも掲載されていません。
なので、伏見稲荷大社の境内に宿泊施設があることは一般的にはあまり知られていないと思います。
わたし自身も伏見稲荷大社の近くで生まれ育ちましたが、これまで参集殿に宿泊する機会はありませんでした。
まあ、ふつうはわざわざ家の近くに泊まらないですよね…
参集殿に宿泊しよう!!
実は伏見稲荷大社の宿泊予約は電話でのみ受け付けているんです!
この時代になんてアナログな…
と、わたしが思ったかどうかはともかく、宿泊施設としての情報はインターネット上にもほとんどなく、予約も電話でのみ。
参集殿はまさしく、知る人ぞ知るといった感じの宿泊施設なんですよね。
わたしは伏見稲荷大社へ参拝に行った時に参集殿に立ち寄って現地で予約しました。宿泊料金が格安なので意外にも予約は埋まっているようでしたね。
宿泊料金は宿泊当日のチェックインの時に前払いとなります。
ええ、もちろん、クレジットカードは使えませんよ。現金のみです!
宿泊料金の内訳はこんな感じです。とにかくめちゃくちゃ安いですね!!
- 宿泊料: 3,100円
- 消費税: 248円
- 宿泊税: 200円
- 合計: 3,548円
超レトロ!! 昭和の雰囲気が満載…いや、むしろ昭和のまま!!
参集殿に入ると入り口のすぐ近くに宿泊休憩受付・食券売り場があります。
参集殿は4階建ての施設で、1階はレストラン(食堂)があり、2階〜4階が客室になっているんですね。
入り口から1階のレストラン(食堂)へ行くまでの通路を通るだけでも参集殿のレトロな雰囲気はじゅうぶん感じ取れます。
ですが、2階から先はさらに極上! 最上級のレトロを体感することができるんですよ!
4階建ての参集殿にはエレベータが無いので、客室へは階段を上がります。
さあ、行ってみましょう!
なんとなくわたしが小学生だった1980年代の小学校の校舎を思い出しました…
階段を上がって2階に着くとそこはまさしく昭和…
2階には伏見稲荷大社のイメージカラーとも言うべき赤色のソファが置かれていましたが、館内の薄暗さもあってレトロな雰囲気と言うよりも…
な、なんか怖ぇぇえ!!!
通路の壁には昔の伏見稲荷大社の写真が飾られていました。まさに昭和の伏見稲荷大社を写したものですね。
写真は色あせていると言うか、なぜか赤っぽくなっていました…
さあ、いよいよ客室に入ります。
伏見稲荷大社の境内にある宿泊施設「参集殿」の客室。
入る時に「ヴィ〜イン!!! 」というすさまじい音がしました… ( ゚д゚) pic.twitter.com/llFuPScDsY
— ごりら@子育てブロガー (@goriluckey) February 26, 2019
ヴィ〜イン!!!
ひっ、ひぃ…!!!
わたしが今までに宿泊したことのあるホテルや旅館では、部屋に入る時にこんなに激しい音が鳴ったことはありません。これもはじめての体験です!
わたしが泊まった部屋は9畳一間の和室でした。
部屋の中を歩くたびにギシギシと音がするんですが、畳そのものは張り替えられていて清潔感はありましたよ。
部屋の奥には布団、浴衣が置かれていました。
布団を敷いてみるとこんな感じです………
さ、さみしくなんてないですからね………???
参集殿に宿泊した感想
はじめて伏見稲荷大社の参集殿に宿泊した感想をメリット、デメリット別にまとめますね。
参集殿に宿泊するメリットは!?
実は正直なところ参集殿に宿泊するメリットはほぼ感じることができなかったんですよね…
もともとは格安の宿泊料金が一番のメリットかなと思っていましたが、宿泊してみるとそうでもないなと。
メリットを無理やりひねり出してみると…
早朝の人が少ない時間帯に参拝できる!!
ということですかねー。
実際にわたしが宿泊した次の日は朝から薄っすらと雪が積もっていたんですよね。これは伏見稲荷大社の境内に宿泊したからこそ出会うことのできた景色だと思いますし。
とは言え、日の出前から境内には参拝客の姿がチラホラと見えはじめるんですけどね…
参集殿に宿泊するデメリット
参集殿に宿泊するデメリット…と言うか、不都合な点ですね。ざっと挙げてみました。
参集殿に宿泊するデメリット
- 夜間は外出できない
- 大浴場を利用できる時間が短い
- 宿泊料金は意外と安くないかも…?
夜間は外出できない
参集殿は門限が22:00で翌朝6:00まで外出できません。
旅行先で22:00以降に外出することはあまりないかも知れませんが、24時間参拝可能な伏見稲荷大社は夜間の参拝も魅力のひとつ………とわたしは思っているんですよね。
ライトアップされた楼門や本殿の周辺だけを参拝するなら門限が22:00でも問題はありません。
ですが、夜の稲荷山を散策するには22:00の門限がネックになってしまうんですよね。
大浴場を利用できる時間
門限以上に不都合なのが大浴場を利用できる時間です。
実は参集殿の客室にはバスルームが無いので、お風呂に入るには大浴場を利用するしかないんですよね。
そうすると遅くても20:30には大浴場にいないといけないので、夜の稲荷山を登るのは時間的に無理があります。
宿泊料金は意外と安くないかも…!?
もちろん宿泊料金そのものは安いと思うんですが、食事代は含まれていないので、2食分(夕食・朝食)の料金が別途かかりますからね。
しかも、夕食は参集殿の食堂を利用できないので、外出しないといけません。伏見稲荷大社周辺のお店は夜の営業をしていないところも多く、夕食のためにJR奈良線で京都駅まで行く宿泊客もいるそうですよ。
たしかに稲荷駅から京都駅までは5分で行けるんですが、だったら…
京都駅の近くに泊まった方が良いんじゃ…
と思ってしまいますよね。
ちなみに、朝食は1食700円で参集殿の食堂を利用することができますよ。
あとはアメニティグッズもまったく備え付けられていないんですよね。せめてこのあたりはほしい…
- 歯ブラシ・歯磨き粉のセット
- (大浴場の)綿棒
- (大浴場の)シャンプー・リンス・ボディソープ
ちなみに参集殿の近くにはデイリーヤマザキ 伏見稲荷大社前店があります。わたしはここで歯ブラシセットを購入しましたよ。
伏見稲荷大社の参集殿|まとめ
この記事では伏見稲荷大社の境内にある参集殿をご紹介しました。
実際に宿泊してみると、宿泊施設としての割安感はあまり感じられませんでした。
ですが、施設そのものは古くてもきちんと清掃はされていますし、不便さは感じても決して不快な思いはしていませんよ。
なにより神社の境内に宿泊するのってちょっとドキドキしませんか!? なにかほら、神秘的な体験をするかもという期待感と言いますか…
まあ、少なくとも昭和の雰囲気はた〜っぷりと体験できますよ!!
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実は伏見稲荷大社は24時間参拝することができるので、特に最近は夜間に参拝する人が意外と増えています。
たしかにライトアップされた楼門や大きな鳥居は昼間とは違う雰囲気があって魅力的ですし、「ナイトハイク」感覚で登れる夜の稲荷山も人気があるんですよ。