子どもたちにとって楽しい夏休みですが、8月も中旬になると親としても夏休みの宿題が気になりはじめますよね。
中でも荷が重いのが夏休みの自由研究です。
この記事では「小学校高学年向けの夏休みの自由研究のテーマ『アルファ米のつくり方』」を紹介します。
「アルファ米」という響きが小学校高学年っぽい雰囲気ですが、内容はとーっても簡単ですよ。
目次
アルファ米ってなに!?
いよいよ8月も後半に入ろうかというタイミングで、そろそろヤバイと感じた息子(小学校高学年)がネットで見つけた自由研究のテーマが「アルファ米」でした。
コレや! もうアルファ米しかないわー!!
おおー!! ええやん、アルファ米!! おもしろそうや!
「いやいや、そもそもアルファ米ってなに? 」という声が聞こえてきそうですね。
実はわたしたちも元からアルファ米のことを知っていたわけではありませんでした。たまたま「尾西のチキンライス」を食べて知っていたので、たしかに自由研究のテーマにもちょうど良いなと思ったんです。
アルファ米とは一度炊き上げたご飯を乾燥させたものです。
お湯や水をかけるだけで元のふっくらとしたご飯に戻るので、その特性を生かして保存食として利用されているんです。
アルファ米を自由研究のテーマにしてみよう!
このアルファ米を自分でつくってみて、市販のアルファ米のように元のご飯に戻るかどうかをたしかめるのがこの自由研究です。
ええ、正直なところ、追い込まれた息子が見つけたテーマなので、すぐにできる自由研究としておすすめです。
- おすすめの学年: 小学校高学年(5年生・6年生)
- 所要時間: 5時間
- 費用: 0円(お米代だけ)でも可能
- レポート枚数の目安: 5枚〜
- 夏休み追い込み度: ★★★★★
実験そのものはすごく簡単なのですが、デンプンの特性に触れておくと“小学校高学年っぽさ”が出ますよ。
- アルファ米の「アルファ」とはお米に含まれるデンプンの状態
- お米は70〜80%がデンプンでできている
- お米に水・熱を加える(炊飯する)と「アルファ化デンプン」になる
- さらに乾燥させると「アルファ化デンプン」の状態を維持する
- お湯・水を加えることでふっくらとしたご飯に戻る
アルファ米については尾西食品の公式サイトに詳しい解説があるので参考にしました。
アルファ米の自由研究に必要な材料
アルファ米の自由研究は特別に用意するものはありません。家にあるふつうのお米があればOKです。
ですが、市販のアルファ米があれば自分でつくったアルファ米と比較ができるので、自由研究のレポートもまとめやすくなります。
- お米
- 市販のアルファ米
- ジップロック: アルファ米をご飯に戻す時にあるとわかりやすい
うちは保存食として自宅にあったアルファ米を使いました。
アルファ米のつくり方
アルファ米のつくり方はめちゃくちゃ簡単です。
ふつうに炊き上げたご飯を乾燥させるだけ!
うちは2パターンのつくり方を試しました。
- 天日干し
- 電子レンジ
天日干しは天候によっては時間がかかりますが、正直なところ、天日干しの方が市販のアルファ米に近い仕上がりになりました。
まだ夏休みの時間が残されているなら、天日干しがおすすめですよー!
アルファ米をつくる前に元のご飯の重さを計っておきましょう! あとでアルファ米になった時に重さがどれぐらい変化したのかを比較します。
天日干しでアルファ米をつくってみよう!
天日干しは炊き上げたご飯を平らにして日当たりが良い場所に置いておくだけです。
雨が降るとカビが発生する可能性もあるので、天気予報をチェックするのも忘れずに! うちは3日間天日干しをしました。
大変やー! アルファ米が風で飛ばされたー!!
えーーーっ!!!
…風通しも必要ですが、うちみたいにならないように気をつけてくださいね。
電子レンジでアルファ米をつくってみよう!
天日干しをする時間がない場合は繰り返し電子レンジで加熱して水分を飛ばせばOKです。
炊き上げたご飯をお皿の上に平らに盛ります。
電子レンジで加熱します。(電子レンジのワット数と加熱時間は後述しています。)
加熱するごとにご飯をほぐしましょう。
電子レンジのワット数と加熱時間ですが、うちの電子レンジだと加熱の調整がうまくできず、ちょっと焦げてしまいました。
ワット数を変えて2パターンでやってみました。少ないワット数で少しずつ繰り返し加熱した方がうまくできると思います。
- 電子レンジ600ワット: 5分×2回
- 電子レンジ300ワット: 5分×3回
電子レンジ600ワットの場合
電子レンジを600ワットに設定して、5分加熱を2回やった場合はご飯が焦げてしまいました…
電子レンジ300ワットの場合
電子レンジを300ワットで、5分加熱を3回やった時の方が市販のアルファ米に近い感じになりました。
できたアルファ米を調べてみよう!
アルファ米ができたらせっかくなのでじっくりとチェックしてみましょう。
ほかの自由研究に比べると見栄えがしないのがネックですね…
元のご飯と比べて重さはどうなった?
アルファ米は炊き上げたご飯の水分を取り除いてできたものなので、水分がどれぐらい減ったのかが気になりますよね。
元のご飯はお茶碗一杯分で143gありました。(お茶碗の重さが147g)
3日間天日干しをしてできたアルファ米の重さは68g! 天日干しによって75gの水分を取り除くことができたんですね。
電子レンジで加熱したご飯もだいたい同じぐらいの重さになりました。
- 天日干し: 68g
- 電子レンジ600ワット: 61g
- 電子レンジ300ワット: 64g
市販のアルファ米と比べてみよう!
写真だとわかりにくいかも知れませんが、市販のアルファ米とも比べてみました。
市販のアルファ米は一粒一粒が分かれてパラパラとしています。
市販のアルファ米に一番近い仕上がりになったのが天日干しのアルファ米です。市販のアルファ米のようにどうしても一粒ずつにはなりませんが、触った感じや表面は市販のものにすごく近いです。
こちらは電子レンジ600ワットでつくったアルファ米です。水分が飛びすぎて焦げてしまいました…
電子レンジ300ワットでつくったアルファ米。数値的には水分が飛んで重さも減っているんですが、手で触った感じは市販のアルファ米のようにパサパサしておらず、ご飯のもちっとした感じが残っていました。
アルファ米をご飯に戻してみよう!
アルファ米はお湯や水を加えることで元のご飯のようにふっくらとするという特性を持っています。
自分たちでつくったアルファ米も水を加えることでちゃんとご飯に戻るでしょうか!?
4種類のアルファ米をそれぞれ60gずつジップロックに入れて、そこに水100gを注ぎます。
アルファ米に対する水の分量は市販のアルファ米をご飯に戻す時の量を参考にしました。
市販のアルファ米はお湯の場合15分、水の場合60分でご飯に戻ります。
こちらは天日干しでつくったアルファ米ですが、パッと見た感じは炊きたてのご飯のように見えますね!
果たして本当に食べられるのでしょうか…?
まずは自由研究の当事者である息子が食べてみます。
おっ!! ご飯みたいになってる!!
天日干しでつくったアルファ米は仕上がりも市販のものに近かったので、どうやらうまくできたようです。
そのようすを見ていた娘も食べてみました。
うぇ………まずっ…
…。
んー、娘が言うには「べちゃっとしてる」とのこと。もしかするとちょっと水の量が多かったんですかね。
一応、電子レンジでつくったアルファ米も見た目はふつうのご飯のように戻りましたよ。
自由研究のテーマ「アルファ米」のまとめ方
アルファ米の自由研究は見た目の派手さがないので、レポートもちょっと地味な感じになってしまいます。
小学校高学年なら尾西食品の公式サイトを参考にして、「デンプンの特性」を図解を交えてまとめると良いと思います。
- アルファ米とは
- デンプンの特性
- アルファ米をつくってみよう
- アルファ米を元のご飯に戻してみよう
この記事のまとめ
この記事では「小学校高学年向けの夏休みの自由研究のテーマ『アルファ米のつくり方』」を紹介しました。
うちは小学校高学年の息子が採用しましたが、実験(アルファ米をつくる、元のご飯に戻す)そのものはすごく簡単なので、小学校低学年でもできる内容です。
なので、小学校高学年の場合は「デンプンの特性」や「保存食」について自分なりに調べてみると小学校高学年らしい仕上がりになるのではないでしょうか。
え? うち?
時間ないし、まあこれで良いかー!!
という感じで夏休みの最終日に超特急でまとめていました…
- アルファ米をつくってデンプンの特性を知ろう
- 天日干しでつくるのがおすすすめだが電子レンジでもできる
- アルファ米をつくる、元のご飯に戻す2つの工程をレポートしよう
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アルファ米と違って見栄えも良いので、夏休みの自由研究のテーマにおすすめです。
こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!