こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!
2015年12月に「夜の伏見稲荷大社〜稲荷山は人がいなくて怖い」という記事を書きました。
あれから2年半の月日が流れ、当時とは状況が一変しているんですよ…!!
この記事では夜の伏見稲荷大社・稲荷山の参拝情報(2018年版)をご紹介します。
な、なんと、夜間でも参拝客がウジャ…あ、いえ、参拝客がたくさんいるんです!!
この記事は2018年4月の情報をもとに書いています。
伏見稲荷大社〜稲荷山は24時間参拝できる
京都の伏見稲荷大社は全国におよそ30,000社あると言われる稲荷神社の総本宮なんですね。
2014年から2019年まで6年連続で「外国人に人気の日本の観光スポットランキング」(TripAdvisor)の第1位に選ばれている伏見稲荷大社へは海外からもたくさんの観光客がやって来ます。
国内外からのたくさんの参拝客でにぎわう伏見稲荷大社ですが、意外と驚かれるのが24時間参拝可能ということ。
例えば、伏見稲荷大社と同じく京都の観光地として人気のある清水寺は早朝6:00〜参拝できるんですが、夜間特別拝観のある時期でさえ、拝観時間は21:00までです。
とは言うものの、実際に夜の伏見稲荷大社や稲荷山にたくさんの人がおとずれるのは大晦日〜元旦にかけての夜と、7月の本宮祭の夜ぐらいだったんです。
えーーーっ!! 夜の伏見稲荷大社に異変! 参拝客がめちゃくちゃ多い!!
実は少し前から気にはなってたんですよね。夜に伏見稲荷大社の前をクルマで通った時に「こんな時間やのに人多いなー」と。
で、気候も良くなって来た2018年4月末に夜の伏見稲荷大社へ行って来ました。そしたら…
えーーーっ!!!! 人多っ!!
正直なところ、わたしが思っていたよりもたくさんの人が夜の伏見稲荷大社にいたんです!
伏見稲荷大社…20:00ごろ
まずはこちら。伏見稲荷大社の目の前にあるJR奈良線・稲荷駅に電車が到着すると改札からは続々と人が出てきました!
改札を出るとすぐに伏見稲荷大社の大きな第一鳥居があるんですが、ここで写真を撮った後、みんな伏見稲荷大社の境内へと向かって行きます。
20:00を過ぎているにもかかわらず、表参道はたくさんの参拝客が行き交っているじゃないですか!!
日中も多くの人がカメラを向けている第二鳥居と楼門。ライトアップされている楼門は幻想的な雰囲気ですが、いやー、ここにもたくさんの人がっ!!
外国人のカップルがライトアップされた楼門をくぐり、本殿へ歩いて行きました。
伏見稲荷大社の境内はこれから参拝しようとしている人、参拝を終えた人で「にぎやか」と言っても良いぐらいの状態です…!!
本殿につながる内拝殿からはガラガラと鈴の音が聞こえて来ました。それもたくさん…!!
わたしが驚いたのはほとんどの参拝客が昼間と同じように、本殿での参拝を終わらせた後に稲荷山へ向かったことです。そう、ゾロゾロと…
この階段を上がると有名な千本鳥居があるんですね。ちょうど階段の下に案内図があるのですが、みなさんそれを確認してから階段を上がって行きました。
さすがにこの場所では「え〜なんか怖い〜」と躊躇する人もいましたが、楽しそうにしながら真っ暗な鳥居を進んで行きます!!
まあ、まわりにほかの参拝客もいるので安心感があるんですかね…
こちらが有名な千本鳥居です。無数の鳥居がびっしりと連なってまるでトンネルのようになっているんです。
みんなキャッキャしながらこのトンネルへ入って行くので「あれ? もしかして楽しいのかな?? 」と錯覚してしまいますが…
や…やっぱり怖いやんけーっ!!
千本鳥居を通り抜けると奥社奉拝所があります。んー、なにか別の世界に迷い込んでしまった雰囲気がありますよね…
伏見稲荷大社…23:00ごろ
夜の稲荷山のようすを紹介する前に、先に23:00ごろの伏見稲荷大社の楼門をご覧ください。この時間になるとライトアップがされていないので薄暗くなっています。
20:00ごろに比べると参拝客の数は減っていますが、境内にはまだまだ人かげがありますよね。しかもこの後、稲荷山へ向かって行く人ともすれ違いましたよ。
稲荷山はナイトハイクに最適!?
夜間も伏見稲荷大社〜稲荷山への参拝が多いのはもしかすると「ナイトハイク」という意味合いで来ている人が多いのかも知れませんね。
稲荷山は標高233メートルとそれほど高い山ではありませんし、稲荷山に点在する神蹟やお塚を参拝するために参道が整備されているので、ふつうの山に比べるとたしかに夜でも歩きやすいです。
稲荷山の中腹にあたる四ツ辻まではたくさんの人とすれ違いましたよー!
奥社奉拝所〜四ツ辻までは参拝客多め!?
千本鳥居を抜けると奥社奉拝所がありましたよね。
この奥社奉拝所の横から稲荷山へ登れる参道があるんです。
や…やっぱり怖いな…
そう思っていたら、夜の稲荷山から楽しそうに下山して来る人がいました…
道の途中ではもしかするとYouTubeにアップするんかなって感じの動画撮影をしている外国人もいました。
夜の稲荷山…いろんな人がいるな…(ワイも同類か…)
熊鷹社へ続く階段もこれから登る人、下山している人がすれ違います。
熊鷹社、三ツ辻を経て階段を上って行くと稲荷山の中腹にあたる四ツ辻に到着。ここはベンチがあって休憩できるようになっています。
やっぱり怖いよ、夜の稲荷山…!
あまりにも夜の稲荷山でナイトハイクを楽しんでいる人が多いので、「良い汗かいたなー! 」と勘違いしてしまいますが、やっぱり夜の稲荷山は独特の雰囲気がありますよ…
「変な汗」もかきますよ…
それでは、やっぱり怖い夜の稲荷山をご紹介しますね。
やっぱり怖い夜の稲荷山
奥社奉拝所の「おもかる石」
千本鳥居の先にある奥社奉拝所、その右奥には「おもかる石」があります。
わたしはこの石垣の雰囲気がちょっと苦手…
「おもかる石」は願いごとを思い浮かべながら持ち上げて軽いと感じたらその願いごとが叶うと言われています。
この石ね…
昼間は行列ができるほど人気のあるスポットなんですが、なんか夜に持ち上げるのは怖くないですか!? ほら、なにか開けてはならないフタを開けてしまうようで…
夜の谺ヶ池(新池)
熊鷹社へ続く階段を上がり左へ行けば稲荷山の参道ですが、右にはお塚群があるんですね。そのお塚群を通り抜けると熊鷹社の背後にある谺ヶ池(新池)がよく見えるんです。
夜の池の水面を見ていると、なんだかいろいろ想像してしまいます…。
“なにか”が出る前に次行こ…
夜の稲荷山山頂へ(左まわり)
稲荷山の中腹・四ツ辻には「仁志むら亭」というお食事処があります。もちろんこの時間は閉まっていますが。
「仁志むら亭」の左右に参道が分かれているんですが、どちらを通っても稲荷山の山頂へ行くことができます。
四ツ辻と山頂はぐるーっとひとまわりできるようになっているんです。この時は左まわりで山頂を目指しました。
ちなみに右側はこんな感じ。山頂へ行くだけならこちらの方が近道です。
さてさて、それでは四ツ辻から左まわりで山頂の一ノ峰へ向かいますね。
実は日中でも四ツ辻から先へ行くと参拝客の数はグッと減るんですね。なので、ここから先はまわりに人がいなくなる時間が長ーくなりますよ…
ほら…鳥居、石の灯籠に、月…なんとも言えない雰囲気です…
このあたりで聞こえるのはカエルの鳴き声…。え? …カエルですよね…??
夜の稲荷山。カエルの鳴き声が不気味すぎる… ((;゚Д゚))) pic.twitter.com/NXtSLY1MNP
— ごりら@子育てブロガー (@goriluckey) 2018年5月5日
3つある伏見稲荷大社の御朱印のひとつがもらえる、御膳谷奉拝所。赤っぽい電灯のせいか、異様な雰囲気が漂っていました。
結びつけられたおみくじも、夜に見ると本来の意味とは違うように見えてしまいます…
日中は「ご神水」で淹れたコーヒーが飲める薬力社、もちろん夜間は閉店中。
こちらは触れると願いが叶うと言われるパワーストーン「御劔石」がある長者社です。
さすがにこの暗闇を乗り越えてパワーストーンを触りに行こうとは思えませんでした…
このあたりは稲荷山の最深部と言える場所です。日中でも人が少なく、神秘的な雰囲気が漂っているんですが、夜は…夜はどんどん恐怖が蓄積されていきます………
この階段を上がると山頂である一ノ峰です。後ろで物音が聞こえても怖くて振り返ることができません…!!
階段を上り、ようやく稲荷山の山頂・一ノ峰へ。
わたしとは逆に右まわりで登って来る人数名と合流しました。なので、以前のように半べそかきながら稲荷山を駆け下りることはありませんでしたが、やっぱり独特の雰囲気がありますよね…。
ほら…お塚に並ぶ小さい鳥居とか…
稲荷山から見られる夜景
稲荷山から見られる夜景も紹介しておきますね。夜の稲荷山がナイトハイク目的なら、きっと夜景も目的のひとつでしょうから!
四ツ辻からの夜景
先ほど稲荷山の山頂・一ノ峰を紹介しましたが、実は山頂からは夜景が見えないんですね。
ほとんどの参拝客が目にするのは中腹にあたる四ツ辻からの夜景です。
荒神峰からの夜景
そして稲荷山にはもうひとつ夜景を見られるポイントがあるんです。穴場的な!
四ツ辻にある「仁志むら亭」のすぐ左にある参道は先ほど紹介した稲荷山の左まわりのコースですが、さらに左を見るとこんな鳥居と階段があることに気がつくと思います。
この階段を上がると田中社のお塚群があり、そこを通り抜けて行くんですね。
すると、ほら! 四ツ辻よりも少しだけ高い位置にあり、視界も開けているのできれいな夜景が広がっていますよ!!
ですが、この夜景スポット…実は田中社のお塚から数十メートル離れているので、その間は真っ暗なんです…
それでも夜の稲荷山には気をつけてほしい! 注意点をチェック
以前に比べると伏見稲荷大社は日中だけでなく、夜間の参拝客の数も増えました。
ですが、わたしは夜の参拝はやっぱり危険もあると思います。夜の伏見稲荷大社、稲荷山を参拝する時には十分に気をつけてくださいね。
夜の稲荷山参拝の注意点
暗闇はやっぱり危険!
わたしがちょっとびっくりしたのは女性だけで参拝しているグループも多かったこと。
神聖な神社の境内であるとは言え、やっぱりなにが起こるかわからないと思っておいた方が良いと思います。
懐中電灯や防犯ブザーの携帯、あるいは携帯電話で通話をしているふりをするのも防犯効果があるかも知れませんね。
段差が見にくい
この時も実際に階段につまずいている人を見かけました。稲荷山ならではですが、鳥居の影と階段の段差が重なると段差があることに気づきにくいんですね。
稲荷山の参道は基本的には整備されているとは言え、場所によっては階段が崩れているところもあるので、夜間は特に気をつけてほしいです。
イノシシや猿の出没
めちゃくちゃ当たり前ですが、稲荷山は自然の山です!
わたしはまだ遭遇したことがありませんが、イノシシや猿が頻繁に出没しているという情報があります。
イノシシによる被害は全国的に報道されていますよね。暗闇の中から突っ込んで来られたらひとたまりも無いですよ…
稲荷山の山中は夜間に使えるトイレがない
これは危険とは違いますが、稲荷山の山中には夜間に使えるトイレはありません。
御膳谷奉拝所にもトイレがあるんですが、夜間はこの通り…
本殿のまわりにあるトイレは使用できますので、もしも稲荷山に登る時には事前に用を済ませておきましょう。
夜の伏見稲荷大社周辺の情報
最後に夜の伏見稲荷大社周辺の情報です。
夜の伏見稲荷大社へのアクセス
伏見稲荷大社へはJR奈良線、京阪で行くことができます。
JR奈良線・稲荷駅
JR奈良線・稲荷駅は改札を出ると目の前が伏見稲荷大社の表参道です。わたしが見た感じですと、この稲荷駅を利用している人が多そうでしたね。
JR奈良線・稲荷駅の最終電車です。京阪に比べると終日本数は少なめです。
JR奈良線・稲荷駅の最終電車
- 京都方面(平日・土曜・休日): 0:07(京都)
- 奈良方面(平日・土曜・休日): 0:04(奈良)
京阪本線・伏見稲荷駅
京阪・伏見稲荷駅からも徒歩5分ほどで伏見稲荷大社の表参道に到着します。
京阪本線・伏見稲荷駅の最終電車です。ただし、淀屋橋方面は淀駅止まりなのでご注意ください。
京阪本線・伏見稲荷駅の最終電車
- 出町柳方面(平日・土曜・休日): 0:34(出町柳)
- 淀屋橋方面(平日・土曜・休日): 0:33(淀駅止まり)
伏見稲荷大社駐車場
日中はすぐに満車になり閉鎖されてしまう伏見稲荷大社の駐車場も夜間は満車になることはありません。(ただし祭事によっては夜間閉鎖されていることもあります。)
万が一、伏見稲荷大社の駐車場が使えない場合も周辺には有料パーキングがありますし、夜間なら料金も安いですしね。
伏見稲荷大社周辺のお店
夜間の参拝客も多くなって来た伏見稲荷大社ですが、周辺のお店はほとんどが閉まっています。
JR奈良線・稲荷駅のとなりには「デイリーヤマザキ」がありますが、夜間の営業は24:00まで。
夜の伏見稲荷大社・稲荷山|まとめ
この記事では夜の伏見稲荷大社・稲荷山の参拝情報(2018年版)をご紹介しました。
2015年12月にはじめて夜の伏見稲荷についての記事を書いた時は、正直なところ、肝試し的な怖さがありました。参拝客が多くなった今はそういう怖さは少しやわらいだかも知れませんね。
ですが、夜間は(霊的な意味ではなく…)危険も潜んでいることを意識して安全に参拝してくださいね。
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伏見稲荷大社〜稲荷山の参拝の所要時間はこちらの記事でまとめていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。