こんにちは! ごりら(@goriluckey)です。
夏のお菓子と言えば、アイスクリーム? それともかき氷?
今回は「中村軒のくず桜」を紹介します。見た目が涼しげな夏のおすすめ和菓子です。
行列ができる中村軒のかき氷
京都の桂離宮前にある中村軒は創業明治16年の和菓子の老舗です。
昭和天皇・皇后へ献上したという「かつら饅頭」や「麦代餅(むぎてもち)」などの和菓子が地元では有名なんですが、夏になるとお店の中にある茶店で食べることができる「かき氷」も人気メニューのひとつ。
暑い夏の日にはかき氷を求めるお客さんでお店の外まで行列ができるほど。お店の人に聞くとお昼ごろからはけっこうこんな状態が続くみたいです。あまり並ばずにかき氷を食べるなら午前中が狙い目かも!
お店が空いていたらぜひとも食べて帰りたいかき氷なんですが、行列ができている日はあきらめてしまいます。そんな時におすすめなのが夏の和菓子なんですよ。
夏のおすすめ和菓子「くず桜」
中村軒の夏の和菓子でもわたしが大好きなのは「くず桜」です。
茶店スペースで食べられる和菓子もありますが、店頭に並んでいる和菓子はお持ち帰りスタイル。「くず桜」も中村軒のイラストが描かれた箱に入れてもらいます。
「本日中にお召し上り下さい」と書かれたシールが貼られています。やっぱりその日に食べるのが一番美味しいですね。「くず桜」のように涼しげな和菓子はついつい冷蔵庫に入れてしまいたくなりますが、冷蔵庫に入れるとかたくなってしまうので要注意!
箱の中にきれいに並べられた「くず桜」が食欲をそそります! 超美味しそう!!
「くず桜」は「クズ」の根っこから作られた葛粉(くずこ)を使っているんですね。透明感のあるプルプルが涼しげですよね〜。
クズ
クズは、マメ科クズ属のつる性の多年草である。日本では、根を用いて食材の葛粉や漢方薬が作られ、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられている。
葛粉を湯で溶かしたものを葛湯と言い、熱を加えて溶かしたものは固まると透明もしくは半透明になり、葛切りや葛餅、葛菓子(干菓子)などの和菓子材料や料理のとろみ付けに古くから用いられている。
※ 『ウィキペディア』より引用しました。
「くず桜」は名前のとおり桜の葉で包まれています。この桜の葉は塩漬けされているのでほんの少ししょっぱいんです。
桜の葉をペロンとめくってみましょうか。中村軒の自家製「こしあん」が上質のくずで包まれているんですね〜。
もちろん食べる時は桜の葉に包んだ状態でいただきましょう! (…とか言いながら、うちの子どもは桜の葉は別にして食べていますが。)
桜の葉のパリッとした食感とくずのやわらかい食感! 桜の葉のしょっぱさとこしあんの甘さ! それぞれが絶妙なハーモニーとなって口の中に広がっていくんです!
中村軒のあんこは北海道産のあずきをかまどでじっくりと炊き上げた上品なあじわい。くず桜は見た目にも清涼感があるので、夏の和菓子としてもおすすめです。
子どもも食べやすい麦代餅(むぎてもち)ミニ
中村軒の代表的な和菓子「麦代餅(むぎてもち)」も紹介しておきましょう。
そもそも「麦代餅」は物々交換の名残でつけられた名前なんですよ。
漢字からも想像できるとおり、「麦の代わりのお餅」なんですね。農家の方が農作業の合間に食べる
ためのお餅を届ける代わりに麦をもらっていたんですって。麦代餅2つと麦5合の物々交換だったんですね。
実はその麦代餅には子どもでも食べやすいミニサイズがあるんです。
麦代餅はあんこがお餅に包まれていてきな粉がふられているシンプルな和菓子ですが、これが美味しいんです!
暑い夏にはかき氷も良いですが、たまには和菓子という選択肢もいかがでしょうか? 和菓子って見た目の楽しさもすごく考えられているので、店頭に並んでいる中から選ぶのもワクワクするんですよ。
夏の和菓子には「くず桜」をおすすめしますが、ぜひ店頭でお気に入りの和菓子を見つけてくださいね〜。