こんにちは! ごりら(@goriluckey)です!!
お祭りのお神輿と言えば威勢の良い掛け声とともに屈強な人たちに担がれていくようすが思い浮かびますよね。
この記事では伏見稲荷大社の稲荷祭(還幸祭)をご紹介します。
伏見稲荷大社の稲荷祭では5基のお神輿がブーンとトラックで移動するんですよ!!
この記事の内容
2021年(令和3年)の稲荷祭
2021年の稲荷祭は伏見稲荷大社 御旅所へのお神輿は中止となり、「居祭」として行われます。
稲荷祭とは!?
稲荷祭は平安時代にはじまったお祭りで、当時は葵祭や祇園祭と並ぶ京の都の一大イベントだったそうです。
現代で「京都の三大祭り」と言うと、…ざ、残念ながら稲荷祭を思い浮かべる人はいないでしょう…
京都の三大祭り
- 葵祭(5月)
- 祇園祭(7月)
- 時代祭(10月)
ですが、平安時代の稲荷祭は稲荷社(現在の伏見稲荷大社)にとってめちゃくちゃ重要な意味を持っていたんですね。
稲荷祭では伏見稲荷大社の神様が(京都駅の南西にある)御旅所までお出ましになります。
今では伏見稲荷大社へのアクセスはとても良いですが、平安時代は現在の伏見稲荷大社のある場所はいわゆる「洛外」にあたります。
洛外にある稲荷社と洛中にある御旅所を結ぶ稲荷祭が重要な役割を果たしていたというわけなんですよ!
ちなみに洛中に3ヶ所あった伏見稲荷大社の御旅所は豊臣秀吉によって現在の場所にまとめられたそうです。
伏見稲荷大社 御旅所の情報
伏見稲荷大社の御旅所は京都駅の南西にあります。伏見稲荷大社から御旅所まではかなり離れており徒歩だと40分以上はかかります。
境内には高い木が何本もあり、稲荷祭の頃には新緑がとても美しいんですよ。
くぅ〜! 癒される〜!!
稲荷祭の日程
伏見稲荷大社の稲荷祭の日程は毎年異なります。
稲荷祭は稲荷大神が氏子区域を巡行し御旅所へ向かう「神幸祭」にはじまり、御旅所から伏見稲荷大社へ戻って来る「還幸祭」で終わります。
神幸祭の日程は伏見稲荷大社の公式サイトによると「4月20日最近の日曜日」と書かれています。
えっ!? それはいつ??
ふだん使わない表現なのでちょっとわかりにくいかも知れませんが、2017年の場合、4月20日に一番近い日曜日は「4月23日」でした。
なるほど! 4月16日よりも23日の方が近い!
稲荷大神が伏見稲荷大社へ戻って来る還幸祭は毎年5月3日(祝)に行われるので、神幸祭の日程によって稲荷祭の期間が変わります。
参考までにこちらは2017年の稲荷祭の日程です。
(参考)2017年の稲荷祭の日程
- 4月23日(日) 11:00: 神幸祭(伏見稲荷大社)
- 4月23日(日) 14:00: 本社発輿
- 5月3日(祝) 14:00: 御旅所発輿
- 5月3日(祝) 16:00: 還幸祭(伏見稲荷大社)
伏見稲荷大社の還幸祭(5月3日)
伏見稲荷大社の還幸祭は5月3日に実施されます。
還幸祭は御旅所におとどまりされていた稲荷大神が伏見稲荷大社へ戻るというイベントですね。
14:00に御旅所を出発し、16:00に伏見稲荷大社へ到着します。
伏見稲荷大社 御旅所「奉安殿」に並ぶお神輿
神幸祭の日から御旅所におとどまりしているお神輿はぜんぶで5基あります。
還幸祭の日には奉安殿の前にお神輿がズラリと並んでいます………
そう!! トラックに載せられて!!
御旅所から伏見稲荷大社までお神輿はトラックで移動するんですよ!
装飾されたトラックそのものがお神輿のようにも見えますよね。実際に見るとなかなか迫力がありますよ!
ちなみに「お神輿」を英語で表現すると「portable shrine」って言うんですね。
マジマジとお神輿を見たことなかったんですが、まさに「持ち運びできる神社」って感じのたたずまいです。
神幸祭の日からおとどまりされていたお神輿が運び出されたあとの奉安殿はスッキリ! ものすごく広いですね!!
お神輿が御旅所を出発!
13:00を過ぎると御旅所には還幸祭を見ようと少しずつ人が集まりはじめます。
氏子区内を巡回していたトラックも御旅所に戻ってきます。
油小路通の歩道橋からの眺めが最高です!
お祭り仕様に装飾されたトラックの上は雅やかな雰囲気に包まれていますね。
還幸祭を見物する際の注意点があります。
還幸祭の開始時刻は14:00ではなく、14:00はお神輿が出発する時間なんです。
14:00にはお神輿が出発するので、13:45ごろになると御旅所での神事がはじまります。
御旅所での神事は社務所前からはじまり、舞殿の南側、奉安殿前へと移動していきます。神事はたくさんの人たちに見守れながら進みます。
いよいよ奉安殿の前で待機していたお神輿が順番に移動しはじめます!
お神輿を載せたトラックは御旅所の南側から出発します。縦一列に並んだようすも見応えがありますよね!
トラックで巡回するお神輿
お神輿の一行は御旅所を出るとまずは油小路通を南側へ進んで行きます。
14:00に出発したお神輿は氏子区内を巡回しながら伏見稲荷大社へ向かいます。伏見稲荷大社までの道順はポスターに掲出されていますよ。
一般道を走行するお神輿の一行はなかなかインパクトがありますね…!
お神輿が伏見稲荷大社へ到着!
伏見稲荷大社の表参道前には稲荷祭ののぼりが立ち並んでいます。
16:00ごろになると御旅所を出発したお神輿の一行が順番に伏見稲荷大社へ到着します。
ポイント
伏見稲荷大社の前の道は北側一方通行のせまい道路なので、稲荷祭(神幸祭・還幸祭)が行われる時間帯はクルマやタクシーで来ると渋滞します。
雅やかな装いをしたトラックが続々と伏見稲荷大社へ戻ってきます。たまたま居合わせた外国人観光客は大喜びしていましたよ。
お神輿を載せたトラックが伏見稲荷大社の表参道をゆっくりと進みます。
お神輿以外のトラックは楼門の前で参集殿のある右側へ進み、お神輿は左側へと進みます。
お神輿を載せたトラックは楼門の北側にある参道を通って本殿を目指します!
外拝殿の前を通り、外拝殿を半時計まわりで本殿へ進んでいきます。本殿の前にトラックが並びます。
写真の奥に白い布で覆われた通路が見えますが、お神輿の中の神璽はこの中を通って慎重に本殿へと戻されるんですね。内拝殿前では写真撮影禁止となっています。
神様を運ぶ日本通運の仕事にも注目してみよう!!
伏見稲荷大社の稲荷祭が無事に終わりましたが、稲荷祭で神様を運んでいるのは実は日本通運(日通)なんですね。
還幸祭がはじまる前には御旅所では日本通運の人たちが伏見稲荷大社までの経路や注意事項を確認するミーティングをしていました。
トラックを運転しているのは日通のドライバーですが、ちゃんとオレンジ色の装束をまとっています。
伏見稲荷大社では手際よく神具の運搬をされていましたよ!
さすが「引越しは日通」ですね!!
まとめ|伏見稲荷大社の稲荷祭(還幸祭)
この記事では伏見稲荷大社の稲荷祭(還幸祭)をご紹介しました。
お神輿を載せたトラックの一行が御旅所から伏見稲荷大社までを巡行するようすはなかなか圧巻です。
毎年日程が変わる「神幸祭」と違い「還幸祭」は5月3日に実施されるので、ぜひゴールデンウィークの予定に入れてみてください。
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伏見稲荷大社の稲荷祭の期間限定の御朱印もあります! この御朱印は御旅所で授与されていますよ!